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出産直前の不安と体内にいる好きぴ / 子を待つ牧歌的な時間

5/6(月)| 妊娠10か月【37週】

里帰り前最終日。DINKs2人暮らし最終日。夫と離れるのが寂しい。これからどうなるんだろう。数日したら無事生まれてて、ポジティブな気持ちでいられてるだろうか。漠然とした不安。

なるようになるんだろうけど、ため息が止まらない。

この10か月の集大成。振り返ってみると、変わる日常に怯えながらも、夫や友人、先輩たちに頼りながら、応援してもらいながら、なんとか生きてこれた。きっとこれからも同じだよね。

夫は「楽しみだね~」って特に何も考えてなさそうだけど(失礼)、不安がってもいいことなんてないから、夫の楽観的で単純かつ鈍感でご機嫌な性格(最大級の褒め言葉)をたまには憑依させることにしよう。

この夫の性格は、わたしが夫を好きなところの大きな一つ。ライナスの毛布ばりに安心材だったから、わたし一人で実家に帰るのが寂しい。今までも、自分で行くと決めた1週間未満の海外一人旅でさえ、空港の保安検査場前で、戸惑う夫を前に号泣していた。

今回も数日前から落ち込んでいる。寂しいし不安だけど、今回は1個だけ違うことがあることに気づいた。

今自分の体内に夫がいる、ということ。心の中にいる、とかじゃなくて物理的に夫という好きぴが体内にいるって心強いことだな。見た目は1人だし、今の期間は特に自分の体の一部のように見なしがち。

外に出たら夫でもわたしでもない誰かとして大きくなっていくんだけど、今は都合よく夫の分身としてわたしの味方でいてもらえたらなと思う。

5/9(木)| 妊娠10か月【38週】

実家の親とは気を遣いあいながら、出掛けたり料理したり、今のところ穏やかに暮らせている。ただ、専業主婦の母と2人で、毎日を消化している感覚が拭えず、この何もない妊娠期間を早めに終わらせたい。

昨晩は陣痛の準備体操みたいな前駆陣痛に悩まされた。夜中の2時ごろ結構な痛みに起こされ、そこから10分間隔くらいの弱い痛みが2.5時間くらい続いて、全然寝れず朝に至る。今は全然痛くないけど、寝不足。

ネット情報によると、前駆陣痛があったからって、もうすぐ出産のサインという訳でもなく、夜中に前駆陣痛を繰り返しながら出産はまだまだ先、という人もいれば、次の日に本陣痛が来る人もいるようで。

つまり前駆陣痛のアリナシは出産には関係なく、陣痛体験オプションを体験してみただけ。もういいから早く生みたいよう。

わたしが生む産院は、無痛分娩も対応してるけど、誘発剤はあまり使わず、子が下りてきて子宮口が開くタイミングをギリギリまで待ちましょう、っていうタイプ。

子の準備を待つ。

前駆陣痛を経験したり、長いこと待ったりしたからといって何かを期待できるわけでもなく、自分の市場価値を上げてくれるわけでもなく。タイパとか効率とかそういう世界じゃない。「ただ、待つ」という牧歌的な時間を過ごすだけ。以上。っていうのが新鮮だけど慣れない。

用事を詰め込んで何かを得たつもりになりながら、嵐のように過ぎ去る時間に慣れすぎた。いま手持ち無沙汰な時間に疲弊しがちだけど、牧歌的な世界に浸かりつつ、たくさん本読んで、note書いて、いろんなことを感じて考えよう。




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