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尾道とひまわり畑、ときどきネコ-電車とバスで行く!日本の絶景ひとり旅- #6

こんにちは、絶景プロデューサーの詩歩(@shiho_zekkei)です。

「電車とバスで行く!日本の絶景ひとり旅」シリーズ第6回、今回は2018年8月に行ってきた「尾道とひまわり畑、ときどきネコ」をお届けします。

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旅のしおり

実際に旅行するときに、スクショしてご利用ください

Attention:電車やバスの時刻は、今年(2023年)旅行する人のために、できるだけ執筆時点での最新版にあわせていますが、かならずご自身でも最新情報をお確かめください。

今回の旅の目的

夏の絶景といえば、見ているだけで元気が出るヒマワリ畑。

関東にも名所はいくつかありますが、ずっと行ってみたかったのが広島県にある「世羅(せら)高原農場」でした。

西日本最大級のひまわり畑

広大な敷地に「110万本」という西日本屈指の本数が咲き誇る花畑、いったいどんな場所なのだろうと気になっていたので、このヒマワリ畑が満開になる時期にあわせて旅行を計画しました。

場所を調べてみると、新幹線で東京から向かった場合の最寄りが観光地としても有名な「尾道」

尾道自体も観光したことがなかったのと、ちょうど尾道に人気の宿が開業したばかりだったので、その宿に1泊して尾道の観光とヒマワリ畑をあわせて旅行したらピッタリじゃん!ということで、行き先が決定しました。

ひとり旅メモ:尾道はJRの尾道駅から徒歩圏内に観光の見どころが広がっているので、ふらっと計画なしで来るひとり旅におすすめ!

日程を決める

スケジュールで一番大事にしたいのが、優先度の高いヒマワリ畑。満開の時期で、青空が見れて、かつ混雑が少ない平日を狙います。

ひとり旅メモ:この年は該当しなかったけれど、ヒマワリは台風や大雨の直後だと根本から花が倒れてしまうこともあるのでそこも避けるべし◎

世羅高原農場のひまわりまつりは、例年7月最終週〜8月下旬まで開催されていて、過去の公式の開花情報をみると8月10日前後に満開を迎えている年が多そう。

▼毎年7月下旬ごろから開花状況が更新されます

お盆休みに入ると混雑してしまうので、カレンダーとにらめっこした結果、混雑前の平日で、かつ天気の良さそうな【8月9日】に世羅高原農場へ行く計画にしました。

ひとり旅メモ:世羅高原農場はイベント期間以外は閉園していて入れません。ふらっと旅する際は要注意!

旅のはじまり

DAY1 : 品川駅→新尾道駅

新幹線の新尾道駅は、各駅停車の「こだま」だけが停車する駅。なので途中駅で乗り換えて新尾道駅へ到着します。

岡山から先が地味に長いんだよねえ〜

JR 新幹線
11:37 品川駅 → 15:23 新尾道駅 
料金:19,210円(アプリ購入/指定席)

泊まりたかった宿というのが「ONOMICHI U2」という話題の複合施設に併設されている「HOTEL CYCLE」

海運倉庫をリノベーションした複合施設で、尾道駅から徒歩圏内&海沿いという立地で、ホテルだけでなくカフェやレストラン、お土産屋さんがあるオシャレ施設!

2014年にオープンしていて、名前の通りサイクリスト向けの施設ではありますが、自転車に乗らない人ももちろん宿泊することができます。

外観もおしゃれ!

新幹線の新尾道駅からは少し離れているので、荷物もあるのでタクシーで向かいました。

尾道合同タクシー
15:40  新尾道駅 → 16:00  HOTEL CYCLE
料金:1,167円

ONOMICHI U2のホテル

ホテルにチェックイン。サイクリスト向けの宿ということで共有部分も広々としています。

部屋はこんな感じ。ひとり宿泊ももちろんOK。食事なしの素泊まりプランにしました。

ONOMICHI U2には「U2」というロゴが大きく描かれたフォトスポットがあります。

ここは外壁なので宿泊者以外でも撮影できるのだけど、誰でも使えるスマホ用の写真台が置いてあるので、ひとり旅でもセルフタイマーを使えば、三脚なしでこんな写真が撮影できます。

さすがに恥ずかしいので周囲に人がいない瞬間を狙って撮影

さて、一通り荷物を置いたらさっそく尾道観光へ!

…と思ったものの、尾道については何も調べずに来てしまったので、ひとまず身近なカフェへ行って、コーヒーを飲みながら今後の動き方を決めることに。

Googleマップでいい感じのカフェを見つけ、徒歩で向かいました。

「AROUND Cafe」ONOMICHI U2から徒歩15分で到着

尾道の駅前は商店街になっていて、このカフェもその商店街にありました。ここも観光スポットなのでぶらぶら歩きます。

すでに夕方なので観光名所はだいたい閉まっていた

尾道を徒歩観光

軽く調べてみると、尾道観光のハイライト的な場所は「千光寺」という場所。尾道は「坂の町」と呼ばれているそうで、坂を登った山の中腹にあるらしい。

カフェから歩いていけそうだったので、千光寺を目的地にしつつ気が向くままに歩きはじめました。

ネコの案内人についていくと、良いスポットに行ける事が多い(詩歩説)

商店街を北側に抜けて線路を超えると、そこはもう坂道のスタート地点。それも、まっすぐに階段が続く「オゥ…」という感じの階段(笑)それでも登り階段は得意なわたくし、どんどん登っていきます。

周囲は住宅が続いていて、住んでいる人は毎日この階段を上り下りして生活しているのか…!とその大変さを想像せずにいられません。若い内はいいけどお年寄りはどうしてるんだろう…?

と思う私を横目に、おばあちゃんが颯爽と階段を降りていきました。ここで暮らしていると足腰も強くなるのかも。

住宅以外にも小さな公園があったので入ってみると、私の”ネコセンサー”が反応!!!

高いところから、おネコ様

ネコとの触れ合い

ネコが好きすぎてネコが飼えないわたくし、旅先でのまちねことの触れ合いがなによりの癒やし。

はぁぁ…見ているだけで癒やされる…

しかし、夏のネコとのふれあいにはひとつネックが。それは「ネコには蚊が集まっている」こと!!!夕暮れで気温が下がってきていたので、体温の高いネコに蚊が寄って来るわ寄って来るわ!

とくに蚊に刺されやすい体質のわたくし、「ネコを見たい欲 VS 蚊にさされたくない我」の脳内バトルが勃発し、泣く泣く後者が勝って、ネコから数メートル離れた場所から眺めるに至りました…トホホ…

ひとり旅メモ:まちねこへの餌やりは絶対NG。清潔でない場合もあるのでお触りは控えましょう(その昔、海外でネコをお触りして目が腫れた経験あり…)

このときニャンコに出会った公園は「尾道 共楽園」という場所でした。今もいるのかなあ〜

ここまで登ってくると、目的地にしていた有名な「千光寺」はもう目の前。

お寺にお参りして…と思ったら、営業時間が17時で終了していたので、心の中でご挨拶を済ませました。かなり広いお寺のようなので、また改めて来ることにしましょう。

ひとり旅メモ:千光寺までは短いロープウェイも運行されています。最終便が17時15分だけど、階段を登りたくない人は登りだけロープウェイを使って下りだけ階段を使うのもオススメ。 私は上まで登ったあとにロープウェイの存在を知りました(笑)

看板を見ると、景色の良い「鼓岩」という場所があるようで、歩いて行ってみました。

時間は18時30分を過ぎたところ。ちょうど太陽が沈みかけている時間帯で、夕日自体は見えない位置だったけれどこんなキレイな夕暮れを見ることができました。

眼下に見える海は「尾道水道」。対岸は「向島」という島

この写真は、通りすがりの人に頼んでシャッターを押してもらったもの。あまりにも人がいなかったので半ばあきらめていたときに、同じく女性ひとり旅の人が通りかかったのでお願いして1枚撮ってもらいました。

たくさん歩いて疲れたので、近くにあった景色の良いカフェ「みはらし亭」で一休み。

ゲストハウスに併設されたカフェ。22時まで営業していて嬉しい

さらに帰り道には「天寧寺 三重塔」と尾道水道が見渡せるスポットもあったので、1枚夜景を撮影しました。

三脚なしで手持ちで撮影。意外と手ブレ無しで撮れるもんだね〜

ここからまた歩いて階段を下り、20時にはONOMICHI U2へ。ホテルを出発してから、3時間くらい徒歩だけで尾道観光ができました。

事前の下調べなくふらっと回ったものの、振り返るとメインの写真的スポットはだいたい抑えられた上に、予想していなかったネコ様との触れ合いもできて大満足。

しかし困ったのはここから。

少し急ぎの仕事があったので部屋でパソコン作業をし、21時ごろにご当地グルメ「尾道ラーメン」を食べに商店街へ行こうとしたら…どこも閉まってるがな〜!!!

尾道は閉店がどこも21時で、20時台にはラストオーダーになるお店が多い模様。先に食べておくべきだった…。

ひとり旅メモ:尾道はあまり大きな街ではないので、夜にひとりでサク飯できる飲食店が少ない。ラーメン屋はだいたい20-21時閉店なので、事前に目星をつけておこう。

悔しいやら、疲れてこれ以上探す気力もなく、せめてもの救いでコンビニで見つけたカップラーメンを食べて夕食を済ませました。トホホ…

味は覚えていない

翌朝が早いので、お風呂で温まって就寝しました。

HOTEL CYCLE  1泊素泊まりプラン
料金:18,241円

DAY2 : ホテル→世羅高原農場

翌朝は、お目当ての世羅高原農場が混雑する前に現着するため、始発のバスで向かいます。

6時半にホテルをチェックアウトし、歩いてJR尾道駅のコインロッカーに荷物を預けます。

ひとり旅メモ:JR尾道駅のコインロッカーはICカードが利用可能なので小銭不要で嬉しい◎ (結局はホテルに預けても同じだった)

世羅高原農場までの公共交通機関でのアクセスですが、正直よくはないです。

”高原”とある通り郊外の山の上にあるので、最後まで路線バスが通っていません。なので路線バスの終点まで行き、そこから最後はタクシーを使います。

世羅高原農場の公式サイトより

中国バス
06:55 JR尾道駅前(始発) → 08:02  甲山営業所(終点)
料金:1,140円 (Suica利用可能)

バス停の甲山営業所の隣に、ちょうど備三タクシーの営業所があるので、とくに予約せずに行ったけれど、そのまま乗れました。

備三タクシー
08:15 備三タクシー 甲山営業所 → 08:40 世羅高原農場
料金:1,343円 (クレジットカード可)

さて、世羅高原農場に到着しました。標高が少し高いので、平地より涼しくて風が心地よい〜。

この日は9時開園なので、一番乗りではなかったものの、ちょうど開園時間に入園することができました。平日朝なのでまだ観光客はまばらです。

ひとり旅メモ:いちばん行きたい観光地は、なるべく10時前に観光しよう!団体ツアー客が来始める時間が10時〜くらいなので、その時間帯は避けるべし

園内マップはこちら。面積がかなり広くて、ヒマワリ畑だけでも品種ごとに畑が分かれています。

年によって花の作付け場所やデザインは変わります

看板には、花畑の散策には1時間半〜2時間かかるって書いてあるけど、実際にわたしも写真を撮りながら巡ってそれくらいでした。

私の観光地のめぐり方は、とりあえず一番入口から遠いところまで最初に行ってしまい、その道中で撮影できそうなスポットを見つけて、入口まで戻りながら写真を撮るというめぐり方をよくします。

今回は初めて来る場所なのでどこが自分的にいちばん写真を撮りたいのか分かりません。せっかく朝イチのほぼ無人の条件で来ているのに、もし良いスポットが最奥にあったとしても手前のスポットでゆっくり過ごしちゃったら、せっかくの無人の条件がなくなってしまう。だからこのようなめぐり方をすることが多いです。

全体をざっと把握したあとに、予め目星をつけておいたスポットでゆっくり撮影しようという流れにしています。もちろん、友人等とプライベートで来るときはこんな忙しいめぐり方はしないですよ。笑

まず最初に見かけたのがこちらの花畑。

写真はあとでゆっくり撮影したもの

目線の高さに花畑が広がっていて、背景にちょうど青空もあっていい感じ!

実はこの日は晴天予報だったのに空は半分くらいが曇天。このあと下り坂だったので青空が残っているうちになんとか写真を撮りたいと思って少し焦っていました。

ひとつスポットの目星をつけたあと、撮影は後回しにして奥へ進みます。次は高低差があって、ヒマワリ畑を見下ろすスポットが出てきました。

白いパラソルとベンチの位置がもう少し写真が撮りやすい位置だといいのだけど…!

私が感じる世羅高原農場の魅力のひとつは、高低差が多いこと!

品種や本数が多いのはもちろんだけど、高低差があることでいろんなパターンの写真が撮れるので、カメラ好きには嬉しいポイントなのです。

この展望台、花畑の真ん中にあったらめっちゃいいと思うんだけどな〜!

別の高台からもこの花畑を見下ろせそうだったので、そこから1枚パシャリ。写真の通り、畑の横にも簡易的な展望台が設置されています。

ちょうど撮っているときに、小道を歩いている人が写りこんでいた写真。誰か撮ってくれる人がいたら、こんな感じで撮るのもありかも。

ここまで高いところからヒマワリ畑を見下ろせる場所は多くないので、なかなか貴重な場所だと思います。

ちなみにヒマワリの写真は集合体恐怖症の人には恐怖だそうで、インスタにアップしたらたくさんクレームが届きました。笑 (知らんがな!)

さらに別の場所へ歩いていくと、今度は八重のヒマワリも咲いていました。ここも俯瞰で見られるので全体が見渡せていい感じ!

一通り全体を歩いた感じになったので、最初に見かけた場所へ戻りつつ写真を撮りました。朝ごはんを食べていなかったので、朝昼兼用で売店でなにか買って食べようとしたけれど、あんまり買いたい物が見つからず…

ヒマワリ畑ソフトクリームとか、黄色かったりひまわりの種を使ったひまわりスイーツとかないのかな〜!片手で持ってヒマワリ畑と一緒に撮影できそうなメニューがあったらいいな〜なんて思いました。今はもう商品があるかもね。

この時点で11時前になっていたので、観光客も増えてきていました。

戻ってきた最初のヒマワリ畑の周辺には、三脚や脚立を持ってきて撮影している人も。やっぱり花畑は上から俯瞰で撮りたい!!

2時間ちょっとでいろんな角度からの写真が撮れて、ひとまず第一目標の世羅高原農場は大満喫できました。

世羅高原農場 → 世羅ゆり園

実はこの日は夜に東京で予定があり、昼過ぎには新幹線に乗りたかったので、11時すぎには世羅高原農場を出発しました。

帰りも同じタクシーを呼んで、尾道まで戻ろうとしたところ、ドライバーさんが「写真を撮りに東京からわざわざ来てくれたの?近くにも別の花畑があって今いい感じだよ」ということだったので、立ち寄ってみることに。

それがこちらの「世羅ゆり園」。

天気予報通り、空はどんどん暗く…

春には一面にゆりが咲く場所で、夏はこのようにピンク色のペチュニアが咲いていました。この時期がちょうど満開!

晴れていたらもっと色が鮮やかでキレイなはず

こちらは先程ほど面積も広くなく、歩いてぐるり一周できるほどの広さ。タクシーを待たせているので半分駆け足で観光しました。

花畑の中に、フォトスポットとして設置されているソファーを発見。

自撮り用の写真台が置いてあったものの、肝心の設置位置が微妙でいい写真が撮れず。誰かにシャッターを頼みたかったけど観光客が全然いなくて諦めかけたところに、男性ひとり旅の方が通りかかかったので、お願いして撮ってもらった1枚です。

洋服が前日と同じなのは気にせず…ひとり旅なので…

花畑の中にポツンと佇むショットは人気なので、このフォトスポット自体はいい感じ! ソファーがすごく古びていたのと(木製ベンチのほうが絶対かわいい!)、自撮り用スタンドの位置だけ、今は直っていたらいいなあ。

新尾道駅 → 品川駅

駆け足で見終わって、タクシーで尾道方面へ戻ります。

備三タクシー
12:00頃 世羅ゆり園 → 13:15 新尾道駅
料金:13,000円 (ちょっとサービスしてくれた)

このとき、すっかり尾道駅のコインロッカーに荷物を預けていたことを忘れていた私。直前で思い出して、タクシーで尾道駅を経由して、新尾道駅まで戻りました。

尾道にパソコン一式を置いてくるところでした…危なかった…。撮影機材が重いので、他に荷物があったことを忘れがちなのです。

新幹線もギリギリだけど間に合ってよかった! 新幹線のチケットをスマホアプリで購入できるようになって、こういうとき非常に助かります。

JR 新幹線
13:21 新尾道駅 → 17:08 品川駅 
料金:19,210円(アプリ購入/指定席)

無事に夜の予定にも間に合い、広島を満喫する夏のひとり旅は無事終了。ひまわり畑だけのつもりでプランニングを始めたけど、尾道観光やニャンコとの触れ合い、さらにタクシー運ちゃんのおかげで世羅ゆり園まで楽しめて大満喫!

尾道には新しく「LOG」という素敵なホテルも開業していて話題なので、またゆっくり泊まりにいきたいな。


旅のまとめ・旅費

日程:2018年8月8日〜9日(水〜木)
旅先:世羅高原農場ひまわり畑
交通手段:列車、路線バス、タクシー
旅費:73,311円ほど(往復新幹線、宿泊代含)
歩数:データなし

ベストショット



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