見出し画像

雰囲気プロデューサーが考える、結婚式をどういう場にしたいか。Be present!

夜は満天の星空を眺め、朝は霧でまっしろな景色に目覚めた軽井沢。友人の結婚式に参列し、たくさんの愛を感じ幸せに包まれて、とてもあたたかい気持ちです。

ちょうど1週間前、20人程のアットホームな披露宴のコンテンツを相談され、結婚式とはどういう場なのかを改めて考えました。ふたりの門出を祝福する場であり、人生に数少ないふたりのことだけを想うために、たくさんの人が一堂に会する場。そして、こうやって愛されてきたんだなと、昔の思い出に触れて懐かしむのが醍醐味ではないでしょうか。

そこで、今回は、参加者全員スピーチを提案したところ、「じゃあそれしほちゃんやって」と司会を任せられました。笑 友人、同僚、恩師、親戚、両親、新郎新婦と色んな関係性で関わってきた、それぞれの視点で「新郎新婦はどんな人なのか?」お人柄がわかるようなエピソードを話す。シンプルでスタンダードだけど、ふたりに熱い想いを寄せ、思い出にふける、そんな時間にしたいと思ったのです。

実際、人前で話すことに抵抗がある方もいるのでは?という心配も何のこと、まぁ、みんな喋る、喋る、どんどん昔話に花が咲きます。親御さんが幼少期の印象的なエピソードから、ふたりの性格をずばり言い当てるのも、なんとも楽しいものです。気づいたら、あっという間に時間が過ぎて、最後は新郎新婦から親への感謝のスピーチで締め、涙なしにはいられません。こんなゲスト参加型の結婚式もとても素敵です。

その場をどんな場にしたいか?参加した人がどんな気持ちになってほしいか?目的をシンプルに考えると、やるべきことは見えてきます。ここだけ事前に押さえておけば、あとはその場に集中して入り込み、その状況の変化を楽しめばよいのです。

仕込みの段階で、新郎新婦やご両親、友人との関係性が現状どうで、どうなってほしいかを考えることも大事ですが、ある程度形にしたら、当日の環境づくりが肝です。事前に率先して参加者へ声をかけて、心でつながり、安心安全な場を作り上げる。感性を研ぎ澄ませて、空気の流れを感じることです。

結果、ゲストからの評判もよく、会場のプロからもお褒めの言葉をいただき、とても良い空間となりました。なんとなくみんなが明るくなる、パワーをもらえるといった、雰囲気や空気感は言語化しづらいし、目に見えるものではないですが、環境づくりはとても重要ではないでしょうか。幸せな場作りの一部を担えたことを光栄に思います。

吉崎詩歩

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?