#341 人となりや想いを伝える「編集力」の大切さ
竹内義晴の「これからの働き方」――この番組は、これからの働き方、組織作り、地域づくりの実務家、竹内義晴が「楽しく働く」をテーマに、組織作りやコミュニケーション、マーケティング、キャリアデザイン、複業、テレワーク、ワーケーションなどの視点でゆるゆるとお話をしていく番組です。この番組が面白かった。あるいは参考になったらフォロー・コメントなどいただけると嬉しいです。
@IT自分戦略研究所の連載記事が公開になりました
まず、最初にご案内です。ITmediaさんの@IT自分戦略研究所で連載している「仕事が『つまんない』ままでいい?」の新しい記事が公開になっております。タイトルは 「Z世代さん」はいない――「何を考えているのか分からない」と嘆く前に です。
この話は、普段、世代間ギャップやエイジダイバーシティ(年齢の多様性)に関する話を講演などでさせていただいている中で、思ったり、感じたりしたことを話してみました。
もし、よければご覧ください。
「企画力」と「編集力」の話をしています
何日か前から、企画力と編集力の話をしてます。地域づくりも、情報発信も、キャリア自律は、みんな、大切なのは「企画力と編集力なんじゃないか?」という話です。
昨日は、企画力の話をしました。
企画力とは、「コンセプト作り」だと思っています。コンセプトとは「誰に、何と言って欲しいか?」です。
コンセプトをちゃんと決めるからこそ、地域づくりも、自分勝手な感じにならずに、顧客視点をもつことができるし、おいでくださる方に「ハッピーになってほしい」「困りごとを解決したい」……そういった形で企画を立てることができるし、来てくれる方々、つながってくださる方々とのご縁ができるんじゃないかなと思っています。
情報発信も、誰かの困りごと解決するような情報を発信することによって、「この人は信頼できそうだな」と思ってもらえます。
キャリア自律も、周囲の人々から自分を知ってもらうときに、「スキルがある」といったことに加えて、「〇〇さんだったら信頼できる」と言われるためには、誰かの困りごとを、ちゃんと解決できる人だからじゃないかなって思うので、そういう意味でも、「誰に、何と言ってほしいか?」という企画力、コンセプト作りは大切だなぁと思っています。
「編集力」とは「ストーリーをつくる」こと
今日は「編集力」の話をしたいと思います。
「編集力」というと、一般的には、文章を整えたり、動画だったら長い動画を適度に切って、整える……というのが「編集」だと思われるかもしれません。
編集をうまくするためには、編集する人に「こういうメッセージを伝えたい」とか、「世の中に、〇〇を伝えたい」という思いが必要なんですよね。
編集というのは、言い換えると「ストーリーをつくる」ということでもあります。
「ストーリー」とは、日本語で言うと「物語」なんでしょうけど、たとえば、ある長い文章があったとき、それを全部載せるわけにはいかない。だから、大切な部分を切り出して、つないでいく……という作業をするわけですが、この「大切なところを切り出す」というのは、編集する人によって変わってくるんですよ。
人によって変わる編集
たとえば、ある話を、文字起こしした文章があるとします。それを、Aさんが編集した場合と、Bさんが編集した場合とでは、もとの原稿が同じでも。編集する人によって内容はまったく変わります。
なぜなら、「大切なところを切り出す」場合、その「ここが大切だ」と思うところは、人によって違うからですよね。
これは、地域づくりでも同じです。地域の中に、いろんなよい素材があったとします。その素材を、ちゃんと周囲の人たちに伝わるように編集しなおす場合、ただ単に「自然がたくさんある」「食べ物がおいしい」だけではなくて、そこに、何らかの物語をつけて、周囲の人たちに伝わりやすいように編集する。
だからこそ、「〇〇にいくと、□□の体験ができるかもしれない」といった期待を生み出すことができます。
これは、自分自身のキャリアもそうです。
たとえば、あるスキルをもっている。もちろん、それも重要なんでしょうけど、「自分はこれまで、どんな経験をしてきて」「その結果、どんな思いを持つようになり」「だから、いま、こういう仕事をしているんだ」「こういうことをしていきたいんだ」といった、スキル以外のこと……。
そういった、スキル以外のところに、「人となり」が現れます。
ストーリーがあると「人となり」や「想い」が伝わる
このように、地域だったら素材的なもの。人だったらスキルのようなもの。それに加えて、「何のためにそれをするのか」「どんな思いを持ってそこに関わるのか」といったストーリーを載せる。そうすることで、周囲に「想い」が伝わるようになる。その結果、地域や自分のことを、より、分かってもらえるようになる。
このような、「編集」をすることが、地域づくりでも、情報発信でも、キャリア自律でも、結構、大切なんじゃないかと思っています。
僕は、自分で原稿を書いたり、編集をしたりすることもあって、こういった作業は比較的得意です。
ですが、最初からできたわけではなく、経験を重ねることによって、できるようになりました。なので、身に付けようと思えば、身につけられるものだと思います。
この「どのように編集するか?」というのは、一言では言い表せないのですが。でも、とても大切だと思っています。
もっとも、「ストーリーをつくる」といっても、テクニックとは、ちょっと違う感じはしますけどね。「想いを載せる」という感じだから。
というわけで、伝わったか、伝わらなかったかはわかりませんが、今日は「編集力」の話をしてみました。じゃあね、バイバ~イ!
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