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デジタルによって生まれ変われるか 2013年5月17日

 自称「買ってしまった女」神垣です。

 この方、一度だけ東京で偶然に

 見かけたことがあります・・・先日、岡山の高梁市成羽美術館へ


 先日、岡山の高梁市成羽美術館へ
 「篠山紀信展」を観に行ってきました。

 10畳ほどあろうかというでっかいパネルに
 有名人のポートレイトやディズニーランドの風景が
 「激写」されている様は
 まさに壮観。

 とても見ごたえがあり
 わざわざ足を運んで良かったぁ
 と思える写真展でした。

 普段、美術館の企画展へ行っても
 図録を買うことはまずないのですが
 このときばかりは
 紀信展の写真を収録した図録(写真集)を
 買ってしまいました。

 そのとき一緒に買ったのが
 紀信さんがスポニチに連載したコラムを集めた
 31日間の写真論
 「元気な時代、それは山口百恵です 31日間の現在写真論」です。

 セーラー服姿の山口百恵ちゃんが
 汗を拭く姿が愛らしい表紙。

 1日見開き2ページという構成で
 1時間もあれば読めてしまえると思い
 美術館から岡山へ向かうJR伯備線の車中で
 一気読みしてしまいました。

 本書のあとがきにあった
 この一節がとても印象的でした。

  コラムの最後に
  「写真の未来は明るい」と僕は書いたが、
  フィルムで撮る銀塩写真は確実に終焉に向かっている。

  それを絶対的価値と考えている人には
  写真の未来は暗いどころか絶滅してしまう。

  でもデジタルという新技術によって
  生まれ変わった写真表現の未来は
  無限の可能性と広がりを持つ。

「元気な時代、それは山口百恵です 31日間の現在写真論」

 これは「写真」を「出版」に
 「銀塩写真」を「紙の本」に置き換えることができると
 思いつつ読みました。

 出版の手法も
 デジタル化によって
 よりパーソナルなものへ移行していくというのが
 わたし自身のここ1~2年の見解で

 写真同様、文章による表現の未来も
 「無限の可能性を持つ」と感じるのです。

 そこで、どう表現し、伝えていくかが
 テーマになっていくわけですが……。


 そんなわけで
 当代随一の写真家による写真論を
 ぜひ、ご一読ください。

篠山 紀信 著 「元気な時代、それは山口百恵です 31日間の現在写真論」

(VOL.1950 2013年5月17日 配信 メールマガジン あとがきより)


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