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#3 育成年代のスポーツ選手

子どもの育成

子どもの育成は、他国ではどのような視点で行われているのでしょう。

メディアでも紹介されていた、佐伯夕利子著の『教えないスキル ビジャレアルに学ぶ7つの人材育成術』から見ていきたいと思います。

この書では、異国の地で当時珍しい女性のサッカー指導者を目指した体験談やスペイン・ビジャレアルでの取り組みがリアルに描かれています。

その中で気になった言葉をいくつか紹介します。

大人側のエゴ


『まず、アンラーン(unlearn)から始めよう』


どうしても指導者や大人は自分の価値観を子どもに押し付けがちです。
自分が正しいと思うことを『子どもが行わない/出来ない』と声を荒げてしまう場面も多いのではないでしょうか。
そんな時に、『学び直し』と訳されるアンラーンという考え方は非常に面白いと感じます。
大人の考えが100%正しい訳はないし、子どもにも子どもの考えがあるはずです。
こちらの考えをただ押し付けるだけでは、思考回路が停止した人間が出来上がってしまいます。
習慣化している考えや行動に一度『?』を持ってみると新たな発見があるのではないでしょうか!

考える風土

『日本(のスポーツ界)には、一生懸命に頑張る文化はあるけど、選手が自ら考えて行動する文化がなさすぎる』

これは、日本バスケットボール協会理事の守屋志保氏の言葉です。
守屋氏も毎年のように海外でコーチングの勉強をされている方です。
この言葉を聞いた時に、スッと心に入りました。
細かい取り決めをキチッと行動することを求めますが、その本質を理解している子どもがどれだけいるのでしょうか。
怒られるのが嫌だからやる、みんながやっているからやる、こんな子どもが大多数なような気がします。
こんな風に育てられて、急に自由な発想をしなさいと言っても無理ですよね。

最後に

この著書では、明確な方法論は記載されていません。
目の前にいる子どもたちに対し、関わる人たちがコンセプトを一致させ関わっていく。
その中で、度を過ぎることもあったし、大人たち同士で不協和音が生じたこともあったようです。

育成を考えるうえで、一番大事なことは子どもの事を真摯に考えるだと思います。

大人の建前やプライドなどに関係なく、自由な発想が出来る子どもの育成って面白そうですよね!

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