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清宮虎多朗投手立志伝

こんにちは、土日しか二軍観戦に行けない社会人生活に慣れないしげおです。
今回語りたい選手は
背番号135 清宮虎多朗投手
です。

2022.8月、ボールボーイをしている清宮投手

・一目見て


清宮虎多朗投手
が野球をしているところを始めて見たのは清宮投手ルーキーイヤーである2019年シーズンオフ、当時楽天生命パーク宮城で行われていた秋季練習でした。
第一印象は
牽制やバントや投手ゴロ処理時のフィールディングで3回に1回くらいの割合で明後日の方向に投げる悪送球の多さ
で、これは凄い投球をしても試合に出させてもらえんかもしれんね
と思っていました。

2023年現在、牽制も送球もほとんど悪送球することなく安心して見ていられるようになったあたり相当練習をしてきたんだと思います。

河北新報さんの有料記事の清宮投手特集の最後に久保裕也二軍投手コーチが清宮投手の牽制についてのコメントが載っているので是非お読みください!

・2年目は

2年目もほとんど試合出場せずボールボーイを務めることが多かった記憶があります。
1歳下の高校の後輩であるヤクルトスワローズ長岡秀樹選手がホープとして二軍戦に出場している姿を応援しつつもどこか悔しそうな表情を見た記憶もあります。

そして運命のフェニックスリーグ
荒れ気味ですが150キロ近いストレートで押していく投球を一球速報アプリで追い致していましたが、ある試合で途中降板。
その後音沙汰が無くなりました。

・リハビリと肉体強化と俯瞰的視点と

3年目はキャンプ開始早々にトミー・ジョン手術を受けた清宮投手。
定期的にリハビリや肉体強化をしている様子を自身のTwitterアカウントで披露していました。

また試合に出れず、行える練習も制限されているためウェルハムフーズ森林どり選泉練習場での試合時はボールボーイとして参加することも多かったです。

2021.4.20、ボールボーイを務める清宮投手

日々のフィジカルトレーニング。
ホームゲームでのボールボーイ業で俯瞰的に試合を観たり、攻撃時は打撃コーチが打者にデータや攻略法などのアドバイスを耳にしたり、守備時は投手コーチやバッテリーコーチの話を聞きながらの実質座学。

野球が出来ないからこそ経験できることをたくさん経験したように勝手に思っています。

・復活の4年目

2021年に少しずつスローイングが出来るようになり、投げる距離も増やしていき色んな練習が出来るようになった清宮投手の4年目。
この年は涌井秀章投手(2023年中日ドラゴンズ所属)が春季キャンプ二軍スタートだったこともあり、Twitterで師弟のようなやり取りを披露していたのも懐かしい思い出。
たぶん涌井投手から一番気をかけられていてアドバイスもたくさん受けたんだろうなぁと妄想しちゃいます。
また右肘のクリーニング手術を受けた森原康平投手(2023年横浜DeNAベイスターズ所属)、2020年から2021年まで東北楽天ゴールデンイーグルス2軍投手コーチを勤めた館山昌平さんなどとある種の手術経験者とのTwitter上でのやりとりからも気にかけられ愛されていたことも伝わります。

・そして復活のとき

2022年6月末にイースタン・リーグ公式戦で復帰登板。

2022.6.26、対横浜DeNAベイスターズ戦にて

まず細見の高身長だった身体付きがダビデ像のように筋肉隆々しており、威圧感が半端なかったです。
この日は失点してしまいましたが、失点するまでは痛みの恐怖などで腕の振りがアレなのかなぁと思いました。
が、失点してからは吹っ切れたのか腕の振りが強くなり、直球を受けた捕手の捕球音がなんか破裂した音のような鳴りをし、力で相手をねじ伏せたのを魅せてくれました。

2022.6.26より

その後は肘のコンディションも見ながらなのかの間隔でベンチ入りしたりしなかったりで、そこまで点差が開いていないビハインド時に多く登板して着実に成果を残していきます。

秋季キャンプでも継続したフィジカルトレーニングを誰よりも真剣にこなしており、身体作りにおいては若手投手のなかではトップクラスなのでは?と勝手に思っております。

2022.11.6、楽天生命パーク宮城での秋季キャンプより

球速もですが、昨日よりも今日よりも明日とより重いストレートを投げるための練習は美しいです。

・ワクワクの5年目

2023年は2軍の抑え投手に大抜擢された清宮投手。
この扱い、2022年の宮森智志投手のようなワクワクドキドキを感じます。

2023.4.16、対千葉ロッテマリーンズより

不運な出塁を許したり、普通に打たれたりして失点するのが目立ちますが、それでもほとんどの試合で常時150km/h以上の直球で押していく投球スタイルは楽天では中々居ないので魅力的です。
2023年4月30日の楽天モバイルパーク宮城で登板したときは球場表示で155km/hを計測しました。
巷ではスピードガン表示が厳しい(遅く表示される)と噂されている本拠地楽天モバイルパーク宮城での計測値。
他球場だったら…と思うとワクワクしますね。

5月3日に利府球場で開催されたファーム公式戦で楽天の練習終わりに若手選手達が出店への買い物でファンの前に出てきたときファンサービスも行われており、そのとき清宮投手にサインを書いていただいたついでに楽天モバイルパーク宮城で155km/hを計測したのに痺れたと伝えたら無言でしたがドヤっとした笑顔を見せていただきました。
清宮投手の球速へのこだわり、そして楽天モバイルパーク宮城で計測した球速への手応えを持っていると伝わりました。

・終わりに

圧倒的な球速で支配下選手登録が期待されている清宮虎多朗投手
東北楽天ゴールデンイーグルス内では圧倒的球速を叩き出していますが、意外とボールを当てられてしまうことが多々あります。
それにより不運にも出塁を許したときに簡単に進塁を許さない、簡単に打たせない投球など更に向上させ、ファンの期待に応えるために腕を振るう清宮虎多朗投手が一軍で衝撃的デビューをすることが楽しみにしております!

2022.8.16、打撃練習見学の時間にブルペンで投球練習している様子

最後までお読みいただきありがとうございました!

しげお@あくらい【公式】