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2022年、利府軍(牧田明久コーチ)を追い掛けて

今年も一軍より二軍を優先して観戦していました、しげお@あくらい【公式】です。

東北楽天ゴールデンイーグルスが2022年イースタン・リーグ優勝しました!

昨年2021年は負傷者続出で2月の練習試合では対戦相手から選手をレンタルして、シーズンが始まれば控え捕手にセカンドやサードや外野を守らせて
としっちゃかめっちゃかな試合をしていたのが嘘みたく今年は新型コロナウイルスによる離脱者があれど、東北楽天ゴールデンイーグルスサイドの都合で中止もなくシーズン終了迎えた事が最大のポジ要素です。

・今年の利府軍

終盤苦しい試合がやや目立ちましたが、5月の驚異的な勝率もあり結果として
69勝42敗3分(勝利.605)
と2位の千葉ロッテマリーンズ二軍と5.5ゲーム離してイースタン・リーグ優勝を果たしました。

特に5月は
・武藤選手と釜元選手が絶好調で打ちに打ちまくった 
・来日したマルモレホス選手やギッテンス選手が調整のためとは言えいい場面で打ちまくった
・基本的に負けるとき先発投手が早い段階で打たれすぎて試合を壊したときくらいだった

と理不尽極まりない試合をしてしました。
利府軍だけに理不(利府)尽

・これは凄いね三木采配(野手編)

今年も可能な限り黒川選手をフルイニングで3番に固定しオーダーを組んでいました。
黒川選手以外は可能な限りスタメンまたは途中出場させる起用を行いました。
1試合に出場出来る枠が決められている育成選手も可能な限りスタメンまたは途中出場で試合経験を積ませています。

育成選手(野手)出場試合数
1位 釜元選手     96試合(全体2位)
2位 マーキ選手 70試合(全体8位)
3位 吉持選手     56試合(全体10位)
4位 澤野選手     51試合(全体13位)
5位 江川選手     37試合(全体21位)
6位 柳澤選手     25試合(全体26位)
7位 大河原選手 20試合(全体28位)
※今年イースタン・リーグ公式戦に出場した東北楽天ゴールデンイーグルスの野手は38人
※今年の東北楽天ゴールデンイーグルスのイースタン・リーグ公式戦試合数は114試合

層の厚い外野で釜元選手はほとんどの試合にスタメン及び途中から出場
層の薄いショートを主戦場とする吉持選手と澤野選手の試合数がほぼ同じ(ポジションが被る入江選手は79試合出場)
ポジションが捕手なだけに出場機会が多くないなかでも江川選手は代打のみを含め37試合も出場
高卒ルーキーの柳澤選手、大河原選手も代打をメインに20試合以上出場

と支配下登録選手だけでなく育成選手にも出場機会を与えようと三木二軍監督が状況判断しつつ色々と工面していたのだと思います。

良く言うと多くの選手に出場機会を与えた
悪く言うと腰を据えて起用し育てる選手が黒川選手(と一応武藤選手)のみと練習で取り組んできた課題を試合で発揮しづらい

と選手にとって今年の結果による来季の契約や来年への飛躍がなかなか難しいシーズンだったかもしれません。
しかし昨年の終盤まで怪我人だらけの環境でのイースタン・リーグ3位、今年の優勝と並べると限られた手札で戦うのは得意なのかも知れません。
2020年三木監督による一軍は何だったのか

・先発投手の変化

シーズン序盤は
辛島投手、高田孝一投手、藤井聖投手、王投手、釜田投手、お試し枠
で二軍の先発ローテーションを回していましたが、新型コロナウイルスや涌井投手の骨折による離脱で一軍のローテーションの工面もあり、二軍先発陣は夏場から
高田孝一投手、藤井聖投手、松井友飛投手、釜田投手、藤平投手、涌井投手や瀧中投手の調整登板
を軸にローテーションが回りました。

気付いたら若い先発投手でローテーションが回り出したので投手の育成および二軍戦での実戦経験を養う環境が出来つつあるのかもしれません。

高田孝一投手や藤井聖投手には一軍で即戦力としての活躍を期待する声もあったゆえに
二軍のローテーション投手となっても…
と思うかもしれませんが即戦力期待されても活躍出来なければ一気にBチームに配置転換からのフェードアウト路線が今までの二軍あるあるだったので、ここが改善されて来たのは石井一久GM就任からのドラフト指名で質量上げてきた効果と絶賛されるべきだと思います。

・理想はまだ遠く

今年の二軍は特に野手で本来一軍で活躍してもらわないと困る中堅ベテラン層が少ない出場機会で結果残して引っ張り、若手選手は数少ない機会で目立った結果を魅せることが少なく、ボトムアップと言うよりはトップダウンのチームでした。
石井一久GM兼任監督も若手の突き上げを求めており、私も抜擢はあれど機会を掴めず大抜擢とまでいかない選手の多さにヤキモキした1年でした。

個人的に勢いがあるチームはなんだかんだで下から突き上げや大抜擢が複数人居ることだと思っており、いつかの日かの東北楽天ゴールデンイーグルス二軍もトップダウン的な選手は少なくボトムアップ出来そうな選手が多くなれば良いなぁと思ってます!

・締めに個人的利府軍MVPと光る枠発表

投手MVP:宮森智志投手

2022.04.01、DeNAベイスターズ二軍戦より

育成選手だったシーズン開幕時に抑え投手に抜擢され17セーブを記録し、今年のイースタン・リーグ最多セーブ投手に。
7月に支配下登録となり徐々に厳しい場面での投球機会も増え、一軍デビューからの連続無失点記録も日本記録タイを成し遂げるまでの大抜擢!
間違いなく今年の利府軍投手のMVPでしょう!

野手MVP:黒川史陽選手

2022.08.16、埼玉西武ライオンズ二軍戦より

シーズン序盤は三木二軍監督の細すぎるサインプレイに適応し3割近い打率を残していましたが、作戦実行能力が高くなる一方で物凄く物足りない選手になりつつありました。
が、2022年6月23日に雄平コーチ引率で黒川選手、吉野選手、前田選手がファーム公式戦を休んで投手練習に参加しました。
その際に田中将大投手からのアドバイスを受けてからの黒川選手は打率を落としてでも強く振り長打を増やそうと打撃スタイルを変えました。

その結果が8月から出始めサヨナラヒットやサヨナラホームランを産んだのかな?と思っております。

練習だけでなく試合でも強く振れる選手と化し二軍の打線を引っ張った黒川選手が野手のMVPです!


もしかするとの光る枠投手編:佐藤智輝投手

2022.05.17、打撃練習見学時間のブルペンより


毎年怪我で離脱して出場機会をなかなか得られず今年から育成選手となりました。
以前投稿した記事

 にて2021年のファン感謝祭で佐藤智輝投手と電話でお話する機会があり
「来年は最初から飛ばして行くので期待していてください!」
と宣言され気にしていました。
今年はたぶん怪我することなくシーズンを駆け抜け、先発・中継ぎ・ロングリリーフと何でもこなす活躍をしました。良くも悪くも武器である荒れ気味のコントロールですが、調子が良いと自称するときはストライクゾーンのどこに投げても空振りを奪っていた気がします。
良いときは本当に良いので来年の飛躍に期待しています。

もしかするとの光る枠野手編:マーキ選手

2022.09.28、打撃練習見学より

2021年は5月にヒットを量産しファーム月間MVPを獲得したマーキ選手。
2022年は打率が.271(219打席、192打数52安打)とヒットメーカーにしては物足りない数字です。
が、物足りない数字でも私には光るものを感じており、2021年のとにかくヒットを打つスタイルから2022年は意図的に長打を増やそうとしている打撃をよく見ました。
2021年は守備の間を抜けるポテンヒットやゴロヒットが印象強かったですが、2022年は思ったより打球が伸びてのフライアウトが印象強いです。 
東北楽天ゴールデンイーグルスは長打を打つ事はできるけど計算と言うか期待は出来ない左打者が多いので、黒川選手同様に打率を落としてでも意図的に長打を増やそうとしているスタイルに光るものを感じます。

また2022年のマーキ選手は5月6月は離脱したのか姿を見る機会が少なかったのですが、途中から復帰し試合前のシートノックだけでなく実戦でも三塁守備に着いたので肩の調子も悪く無いんだろうなと思い起用の幅が拡がる意味も込めて来年を楽しみにしております。



最後までお読みいただきありがとうござああました。

しげお@あくらい【公式】