皇室の未来を憂う

【こんな未来は嫌だ】
 自民党の安定的な皇位継承の確保に関する懇談会(麻生太郎会長)では、皇位の安定的な継承及び皇室の安定的存続とは程遠い2案を考えている。

 一つは、現在5名いらっしゃる内親王殿下と女王殿下に、ご結婚後も皇族として皇室に残っていただく案である。ただし、その配偶者の身分は皇族ではなく国民のまま。生まれたお子様の身分も国民であり皇位継承資格は与えられない。
 つまり、一つの家庭内に皇族と国民がいるということである。一般国民が皇族費をつかったり、皇族邸に住むことは許されないので、一つ屋根の下で家族が生活することすら困難になるだろう。
 しかも、生まれた子どもは国民なので皇族数の確保にもならない。愚策中の愚策と言える。

 二つ目は、600年以上も昔に同祖だったらしい旧宮家系の子孫を現皇族の養子として皇室に入れようとする案である。「天皇家の血筋だから」ということらしい。
 千年程さかのぼれば私も天皇家の血筋なので皇室に入れるのかしら‥‥
んなことあるかい!
 どこの馬の骨とも分からぬ一般国民をとつぜん皇族にして、はたして、我々は敬愛できるのかということである。できるわけがない。当たり前だ。

 全くもって愚かで狂った案だが、立民と共産以外の野党は概ね賛成しているらしい。
 愚かすぎる国会議員のせいで、このトンデモ案が通れば、皇室は間違いなく崩壊へ向かう。そして、皇室と国民との信頼と敬愛で結ばれた紐帯も遠からず切れてしまうだろう。

 そうなる前に、「こんな未来は嫌だ!」と声を上げることにした。全くのフィクションであり、私の妄想に過ぎないが、近い将来あり得ないことではないと思っている。
 ※中吊り広告の中の名称は仮名であり、実在の人物を指すものではありません。

 かつて、三笠宮家の次男である桂宮宜仁親王殿下(故人)は、「皇族が結婚することは苦しむ人間を一人増やすことだから自分は結婚しない」と仰り、生涯独身を貫かれたそうである。

 常に国民のことを第一に考えてこられた皇族の方々なら、こんな愚策に従うより生涯独身でいようと考えられるかもしれない。

 こんな苦しみを皇族の方々に負わせてよいはずがない。国民が声を出さなければ、未来は惨憺たるものになるだろう。

                   重見 菜心(しげみ なこ)
 
 

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