四賀マイル

ぼくはぼくだ

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ぼくは柳家喬太郎を聴く

 ぼくは柳家喬太郎を聴く。もはや遠い昔の出来事のような気もするが、日本では今年も4月下旬から5月上旬にかけて大型連休が存在した。通称、ゴールデンウィーク。その最中の某日、ぼくは楢崎(地元の友人)と一緒に浅草演芸ホールへ行って、柳家喬太郎師匠の落語を見に行ってきた。  ぼくらが行ったのは金曜日。ぼくは本来ならコンビニ夜勤のバイトが入っている曜日だが、バイト先の先輩に頼まれてシフトを交代していたため、この日は終日オフだった。つまり、この週のぼくは「金・土・日」が3連休だったわけ

    • ぼくと彼女はズーラシアへ行く

       ぼくと彼女はズーラシアへ行く。なんだか最近、「彼女とどこそこへ行った」という話ばかり投稿していて、このnoteがデート日誌みたいになってしまっていて恥ずかしいのだが、でも今回ばかりはしょうがない。だって、よこはま動物園ズーラシアだもの。4月に行った『大哺乳類展3』の動物標本に感化されて、今度は本物の哺乳類を見たくなってしまったんだもの。人間の欲望ってやつは怖ろしい。というわけで、今回は「ぼくと彼女は大哺乳類展へ行く」の番外編的なお話です。今度は哺乳類たちが動くよ!  ぼく

      • ぼくは知り合いに遭遇しやすい

         ぼくは知り合いに遭遇しやすい。もう一か月前になるが、ぼくは由梨(他大学の彼女)と一緒に国立科学博物館の『大哺乳類展3』へ行った(その時の話は「ぼくと彼女は大哺乳類展へ行く」という記事に書いた)。そこで今回は、ぼくらが国立科学博物館を出てからの話をしたい。どうせ大した話ではないが、ぼくが大した話をしないのはいつものことだ。  特別展『大哺乳類展3』及び企画展『知られざる海生無脊椎動物の世界』を見終えたぼくらは、由梨の弟の孝彦くんへのお土産(東京ディズニーシーのお土産のお返し

        • ぼくと彼女は大哺乳類展へ行く

           ぼくと彼女は『大哺乳類展』へ行く。4月のある日曜のこと。ぼくは彼女(ぼくがゲイであることを知らずにぼくと付き合っている気の毒な横浜市民)の由梨と一緒に、国立科学博物館の特別展『大哺乳類展3-わけてつなげて大行進』へ行った。  変な言い方になるが、ぼくは哺乳類が結構好きな人間である。どれぐらい好きかっていうと、去年の夏にも由梨と一緒に国立科学博物館の企画展『科博の標本・資料でたどる日本の哺乳類学の軌跡』へ行ったっていう程度には好きだ(「ぼくは哺乳類が好きだ」という記事を書き

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          ぼくと彼女は源氏物語展へ行く

           ぼくは大河ドラマ『光る君へ』を見ている。ぼくは子どもの頃から大河ドラマを毎年見ている……という人間ではないのだが、中学生の時にハマっていた『真田丸』の三谷幸喜が再び脚本を書くということで一昨年からまた大河ドラマを見るようになって、『鎌倉殿の13人』『どうする家康』『光る君へ』と続けて視聴してしまっているのである。  いまのところ、ぼくはこの3作品の中で『光る君へ』に最もハマっている。というのも、ぼくは哲学科ではあるが一応文学部に在籍していて、1年生の時に取った国文学の授業

          ぼくと彼女は源氏物語展へ行く

          ぼくは他大学の男子にキスされる

           ぼくは先日、「ぼくは男女の友情を考える」という、実際には男女の友情について何一つ考えていない記事をnoteに投稿した。その記事の最後に「春休みに白洲くんにキスされてドキッとした」的なことを書いてしまったので、まあ、今さらだがその時の話を書くことにする。いや、大した話ではないどころか変な話なので、本当は書くつもりなんてなかったんですけどね。でもまあ、思い出してしまったので「乗りかかった舟」だ。  ぼくは現在大学4年生で、3年生の12月まで大学の放送研究会の現役だった(その後

          ぼくは他大学の男子にキスされる

          ぼくは男女の友情を考える

           新年度が始まって3週間が経った。大学の構内で1年生(知り合いではない)とすれ違うと、「あ、いますれ違ったのは1年生だな」となんとなく分かる。……いや、本人に尋ねたりはしないので、本当は何年生なのかは分からないんですけどね。高校生なら制服の着こなしで察しがつくけど、大学生は私服だし。顔つきも18歳ともなれば出来上がってくるので、「大学4年生に見える大学1年生」もいれば「大学1年生に見える大学4年生」もいるし。  じゃあ、ぼくは他人のどこを見て「いますれ違ったのは1年生だな」

          ぼくは男女の友情を考える

          ぼくは新入生を勧誘する

           ぼくは新入生を勧誘する。去年ぼくが中心となって立ち上げたインカレの放送サークルには、おかげさまで(?)2人の新入生が入会した。文学部の津山くんと、経済学部の三崎くんである。オリエンテーションの日に構内を歩いているところを声をかけ、9号館のラウンジに連行して活動内容を紹介し、LINE交換をして新歓コンパへおびき寄せた。完全にカルト宗教かマルチ商法の手口である。  だが、ぼくは去年と一昨年もこれと同じようなことをやっている。今年になっての違いといえば、新入生を連行した場所が「

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          ぼくは三島由紀夫に追いかけられる

           ぼくは三島由紀夫に追いかけられる。突然だが、ぼくは三島由紀夫があんまり好きじゃない。どこがどう好きじゃないのかって聞かれると答えるのが難しいのだが、うーん……ぼくは三島由紀夫という人物とその作品には心を惹かれないのだ。  「心を惹かれない」だけなのになぜ「好きでも嫌いでもない」ではなく「好きじゃない」なのかというと、まあ、これは三島由紀夫がカリスマ視されている作家だからっていうのが大きい。なんていうか、三島由紀夫をディスるのは現代日本的にタブーみたいなところがあるじゃない

          ぼくは三島由紀夫に追いかけられる

          ぼくは馬込文士村へ行く

           新年度になって半月経過したが、もうちょっとだけ春休みの話をさせてください。春休みの最終週、ぼくの彼女は大学の女友達たちと2泊3日の国内旅行へ出かけた。ぼくの生活圏からぼくの彼女が一時的に消えたわけである(不穏な表現)。その結果、お互いのバイトの日程が前後していたこともあり、ぼくと由梨は一週間会わなかった。ぼくは普段、最低でも週に2回は由梨と会っている(会わされている)ので、この「一週間に一度も会わない」というのはぼくらが付き合って初めてのことだった。  この時のぼくの正直

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          ぼくと友人は極限下のエンターテイメント展へ行く

           ぼくと友人は『極限下のエンターテイメント』展へ行く。学校帰りに香川(学科の友人)と一緒に紀伊國屋書店新宿本店へ行ったあと、ぼくと香川は平和祈念展示資料館(総務省委託)へ行った。正確には、ぼくが「どうせこのあと暇なんでしょ? ちょっと付き合ってよ」と誘って香川を連れて行った感じである。香川は自分が興味がないことには興味を持とうとすらしないタイプだが、この誘いには「いいよ、行こう」と乗り気だった。  ぼくが平和祈念展示資料館へ行こうと香川を誘ったのは、今年の1月に始まった企画

          ぼくと友人は極限下のエンターテイメント展へ行く

          ぼくは大学4年生になる

           新年度が始まった。大学4年生である。自分が4年生になったなんて信じられないし、まったくうれしくない。変な言い方になるが、自分には「大学2年生」が向いている。放送研究会に現役部員として所属していて、上には先輩がいて、下には後輩がいて、バリバリに台本を書いたり脚本を書いたり編集したりしているあの感じ。忙しすぎて睡眠時間少なすぎて錯乱しそうになることもあったが、2年生の時の一年間はぼくの黄金期だった。  ぼくは一生「大学2年生」のままでいたかった……と思ったが、そうなるとぼくは

          ぼくは大学4年生になる

          ぼくは彼女の弟とその友人をキャンパスに案内する(完結編)

           というわけで、今回は「ぼくは彼女の弟とその友人をキャンパスに案内する」の完結編である。ぼくが他大学の彼女から「わたしの弟(新高校3年生)の友人がそっちの大学に興味を持っているらしいから案内してあげろ」と頼まれて春休み中のキャンパスを案内してあげた、という話の続きをご披露したい。といっても、ご安心ください。今回は短めに済ませますので。めざせ500文字以内!(それは無理そう)  学食にて。ぼくと孝彦くんと添田くんは、昼食を食べ終えたあと、ほうじ茶を飲みながら雑談に花を咲かせた

          ぼくは彼女の弟とその友人をキャンパスに案内する(完結編)

          ぼくは彼女の弟とその友人をキャンパスに案内する

           ぼくは彼女の弟とその友人をキャンパスに案内する。ぼくには一昨年の5月(正式には6月)から交際している彼女がいる。彼女とは首都圏の大学の放送サークルの懇親会で知り合った。彼女は横浜市内の一軒家でお父さん・お母さん・弟(新高校3年生)と一緒に暮らしている。先月の下旬、ぼくは彼女の弟とその友人を、ぼくが通う大学のキャンパスに案内した。いわば大学キャンパス個人見学ツアーである。  どういう風の吹き回しでそんなことになったのか。話は先月中旬にさかのぼる。ぼくは由梨から「今月の最終週

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          ぼくは送別会を開く

           ぼくは送別会を開く。先日、ぼくは送別会を開いた。送別の対象は、大学の放送研究会の先輩である七尾さんと森さんだ。二人は先日大学を卒業し、4月から社会人となる。放送研究会では卒業式の日の晩に4年生の追いコンを開いたのだが、七尾さんからは「行かない」、森さんからは「行けるかどうか分からない」と事前に聞かされていたので、それじゃあ……ということで、ぼくは二人のための送別会を独自に開くことにしたのだ。  なぜ七尾さんと森さんのためにぼくは送別会を開いたのか。答えは簡単。二人とは「七

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          ぼくと彼女は出久根育展へ行く

           ぼくと彼女は『出久根育展』へ行く。ぼくと彼女は二人で吉祥寺にいることが多い。ぼくも彼女もJR中央線沿線の大学に通っていて、由梨の大学は吉祥寺の近くにあるからだ。ただ、大学の長期休業期間に入ると、ぼくらが吉祥寺にいることは少なくなる。ぼくは東京都大田区、彼女は神奈川県横浜市に住んでいるので、それぞれの自宅から離れた吉祥寺までわざわざ一緒に行くことはどうしても少なくなるわけですね。  とはいえ、吉祥寺は魅力的な街である。ぼくと由梨にとって吉祥寺は「学校帰りに落ち合う場所」とい

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