紫風晄禎/Shifuu Akisada

カリグラフィーアーティストの紫風晄禎(しふうあきさだ)です。 世の中の森羅万象を何気…

紫風晄禎/Shifuu Akisada

カリグラフィーアーティストの紫風晄禎(しふうあきさだ)です。 世の中の森羅万象を何気ない日常や歩んできた人生の想い出とともに自分自身に遺すためのアートエッセイです。 紫風晄禎 Shifuu Akisada 🖊️Calligrapher 🇯🇵Japan

最近の記事

悪魔の手毬唄…な朝。

紫風日記📔皐月二十七日 まだ夜が明けたばかりの薄明かりの早朝、僕は仕事に向かっていた。 すると前から一人のお婆さんが歩いてくる。 下半身は垂直、上半身は水平といった感じで腰がほぼ直角に曲がっており、頭には白い手拭を被っている。 あれ?このシチュエーション、どっかで見たような…。 …よし、わかった! 「悪魔の手毬唄」のワンシーンだ! それは石坂浩二さん演じる金田一耕助が、岡山県鬼首村から総社の町へと向かう途中の仙人峠で謎の老婆とすれ違う場面。 その老婆

    • 心地良いと思ったら…寒かった。

      昼過ぎに仕事から帰ってきたんですけど、今日の天気は特筆すべきほどの快適さで、帰宅後すぐ、 「こんな気持ちのいい日は晴空の下で本を読もう!」 と、大いに意気込みベランダの椅子に座ってみたら寒かった。🥶 どうやら駅から歩いて来たからこの温度と湿度を心地良く感じただけだったみたい。 じ〜っと座ってると、あまりの寒さに目が泳ぎ、文字を追うところではなく、這々の体で部屋に逃げ帰りました。 なかなか思いどおりにはいかんものですな。笑 しかしまぁ、五十路を過ぎてから、夏場でも薄

      • 初詣に行ってまいりました。

        寝ぼけてませんからね。 もう一度言いますと、 「初詣に行ってまいりました。」 もう五月中旬なのに…って? そうなんです。 私にとって生まれて初めての川崎大師へ、仕事帰りに行ってきました。 川崎大師の感想は… …参道の茶店の甘酒、美味しかった✨ (そこかいっ⁉︎) 【川崎大師】 川崎市川崎区大師町4-48 TEL 044-266-3420 大本堂開扉時間 4月~9月 5:30~18:00 10月~3月 6:00~17:30 但し21日は5:30~17:30 毎月2

        • 母の日

          「母の日」の本質って、 こういうことなんだと思う。

        悪魔の手毬唄…な朝。

          再販して、抗え!

          紫風日記📔皐月十二日 今年3月10日に「ゴジラ−1.0」が第96回アカデミー賞で視覚効果賞を邦画・アジア映画史上で初めて受賞したのにも関わらず、その時にはとっくの昔に発売を終わっていたという、今年1月5日にマクドナルドが発売した、その名も「ゴジラバーガー」。 肝心要、この時売らずしていつ売る?…今でしょ!…とかなり古くなったギャグ(ギャグなのか?)も思わず出てしまうほどのタイミングの悪さ。 「ゴジラバーガー」っていう商品名をそのまま再度使うのが気まずかったら、ビーフパテ

          再販して、抗え!

          母の日カード2024

          紫風日記📔皐月十一日 赤いカーネーションをデザインした、 今年の母の日メッセージカードです💐 この世に御健在のお母さんには赤いカーネションを、天国のお母さんには白いカーネーションをそれぞれ贈るのだそうです。 なので、これは妻のお母さんへのカード。 私の母には白カーネーションver.を書き描きました。 どちらのお母さんにも「いつもありがとう✨」

          出会いはスローモーション♬

          紫風日記📔皐月一日 永遠の憧れ✨中森明菜さん。 1982年のデビューシングル「スローモーション」は、当時小学生だったのでお小遣いを貯めて買いました。 42年経っても綺麗な状態✨ 私の宝物です😊

          出会いはスローモーション♬

          皐月の書2024「君影草」

          紫風日記📔皐月一日 君影草は鈴蘭(スズラン)の別名で、ヨーロッパ原産の鈴蘭は葉と同じ高さに花を咲かせますが、日本原産の鈴蘭は葉より下に隠れるように花を咲かせるため、まるで愛しい人に寄り添う日本女性のイメージや頭を下げて愛しい人を待ち続ける姿を連想させることからこの名が付いたとのこと。 日本の古き良き美的感覚を感じられるとても美しい名前だと思います。 さて毎月、選んだ言葉を書にする「月の書」。 今月は『皐月の書』です。

          皐月の書2024「君影草」

          ワルプルギスの夜

          紫風日記📔卯月三十日 ドイツ中央部のハルツ地方に聳えるブロッケン山。 その冬は長く、寒く、厳しい。 この地方ではそんな厳しい冬が終わり、新春を迎えるのは春分の日ではなく、4月30日から5月1日にかけての夜とされています。 言ってみれば4月30日が大晦日、5月1日が元日のようなもので、4月30日の夜には冬を払い、春の到来を祝う「ワルプルギスの宴」が開かれます。 元々この宴は、古代ゲルマン民族が信仰する宗教のお祭りでした。 彼らの民族の中には薬草を使う方法を知っていた

          ワルプルギスの夜

          ルーン文字

          紫風日記📔卯月二十九日 明日はドイツ・ブロッケン山地方で古代ゲルマンを起源とする「ワルプルギスの夜」。 長く厳しい冬の終わりと新しい春の訪れを祝う祭で、魔女の扮装をした人々が宴を開きます。 上段はゴシック体ですが、下段の見慣れない文字は「ルーン文字」といい、石や木、骨などに彫るため、直線的な書体になっています。 "Walpurgisnacht"はドイツ語で「ワルプルギスの夜」の意、下段のルーン文字も同じアルファベットを書いたものです。 ルーン文字は、北欧由来の魔術に

          躑躅(つつじ)スケッチ

          紫風日記📔卯月二十五日 まさに躑躅色、薄いピンクそして白…と、色とりどりのツツジが見頃を迎えました。 特に白いツツジは赤いツツジに負ける(?)のか、白地に躑躅色やピンク色のラインが入るものがあります。 新緑の中に色鮮やかな草花が咲くいちばん美しい色彩の季節を楽しみたいと思います。

          躑躅(つつじ)スケッチ

          藤の花スケッチ

          紫風日記📔卯月二十四日 近所の公園でささやかながら藤の花が咲き始めました。 藤色の美しい花はどんな形をしているのか…クマバチが来る前にスケッチメモしました。🖊️

          ありそうで無くて…ようやく見つけた江戸情緒

          紫風日記📔卯月二十一日 先日、日本橋・高島屋で開催された「文化勲章三代の系譜 上村松園・松篁・淳之」展を観に行ってきました。 上村松園さんは、私が大好きな鏑木清方さんとともに「西の松園、東の清方」と呼ばれた美人画の巨匠。 お楽しみの前にまずは腹ごしらえをしようと食事処を探したのですが、横文字の洋風シャレオツなお店ばかりが並び、広重の絵で見たようなお江戸日本橋はどこへやら。 しかし、諦めずに探していると…ありました! “純日本”まさに“和”を感じさせる店構えのあなご料

          ありそうで無くて…ようやく見つけた江戸情緒

          百貨店の華【エレベーターガール】

          紫風日記📔卯月十八日 日本橋・高島屋さんのエレベーターでは、今でもエレベーターガールさんが同乗して案内してくださるんですね。 私が子供の頃の梅田・阪急百貨店のエレベーターガールさんを思い出しながら描いてみました。 今ではすっかり見られなくなった百貨店の華。 スーパーやコンビニにはないこうした高級感と華やかさが失われたことも、百貨店衰退の一因だと思います。

          百貨店の華【エレベーターガール】

          桜スケッチ

          紫風日記📔卯月七日 桜が見頃を迎えたので小さなスケッチブック片手に花見へ。 華麗に咲き誇り儚く散る潔さと、白ともピンクともつかぬ、あの美しい色の花が母は大好きだった。 毎年この時期になると母の笑顔を思い出す…。 "桜に浮かぶ 母の面影"

          ドレスデンとテレスドン

          紫風日記📔卯月三日 ドイツ東部ザクセン州の州都「ドレスデン」。 バロック様式の聖母教会やヴェルサイユ宮殿の影響を受けたツヴィンガー宮殿、その敷地内にあるアルテマイスター絵画館には、ラファエロの「システィーナの聖母」が収蔵された美術館など、この街は有名な美術館や再建された旧市街の古典建築で知られています。 しかしながら、この「ドレスデン」と字面を見ると、私はどうしても初代ウルトラマンに登場した地底怪獣「テレスドン」が脳裏に浮かぶ。 これ、怪獣ブーム世代あるあるかな?

          ドレスデンとテレスドン