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Märchen von Abend (I)


Guten Abend


今晩は

昨日国試を終え
待ち焦がれた今宵がやってきました

志田の受験期は
Revo音楽と共にありました

強いて言えば
彼の 濁点墓参り巡業シリーズ と共にありました

ひたすら机に向かい続けるというのは
井戸の中に居続ける様な心地で
叫び出したくもなるのですが

志田には彼の音楽がありました

志田の代わりに
叫び 栄光を唄い
鎮魂歌をお供えしてくれるお兄さんがいました

ありがとう 濁点Revo


志田のMärchen


イドからMärchenに至るまで
勉学に捧げた約50日の熟成期間

志田の時間は止まったまま

気づけば 井の中の蛙 志田蛙

井戸に入居する資格を得た 
というのは過言であるが

志田の心は
イドの眷属 イドフレンズ 井戸友

そんなジメって暗い志田の井戸の底
背に受けるは月の光
明日を見るは彼の音色


ちなみに生Revoチャンス喪失の傷は癒えていない
Idolfried Ehrenberg 事件 も癒えていない


何なんだRevoは
誰なんだお前は

森から海が見えるはずもないのか

井の中の蛙が大海を知るはずもない、、、のか

志田蛙は飢えている

何時か何処かの貴公子が
この魔法を解いてくれるのだと
井戸の中でただ待つような蛙ではない

それが
死の投げキッスか
音楽の抱擁か
ジャーマン•スープレックスか分からんが
彼が寄越す その全てを
志田の《童話》として綴ろう

今宵 蛙は井戸の淵で

悍ましい程の文字数を 鳴く、、、、、、、


宵闇の唄

イントロ


ゲコッッッッ⁈⁉︎ 

悲鳴と楽器の中間みたいな音



ストリングスが低音から高音へ

遠くの喧騒 炎が爆ぜる

旋律も音数を増やしながら近づいている

霧を掻き分けるよう

カウントダウン
何かの写真を フラッシュで見せられているみたい
モザイクの解像度が上がっていくみたいな
最初は気づかなかった
心霊写真のアカン部分が
どんどん拡大されていくみたいな
見たい けど 見てしまったら戻れない
聴きたいけど 聴いてしまったら戻れない

お母様のお声が渦巻いて
エリーゼさんのお声が加わる

おおおおおお
エリーゼさんはやはりお母様も混ざってらっしゃる
お母様のお声は
憎しみや【イド】を唄い
エリーゼさんのお声は「愛してる」と

エリーゼさんは
エリーゼとお母様の愛憎が混ざったものなのか


志田はイドイドsecret trackを拝聴するまで
エリーゼさんにお母様が混ざっているという
最重要事項に考え至ってなかったので
めちゃめちゃ感動している
secret track の威力 最高

ペロッ

エリーゼのためにぽいグラサン風味

美味


なっ

なんだこのピアノは
ピアノ最高だな
いやもう何もかも最高
なんだこのイントロは 誰が作ったんだ

このピアノの旋律 好きだ
溜めた涙が滑るような
澄んだ綺麗さではない
感情のこもったドラマチックな水ではなくて
現象に近い
瓦屋根を雨垂が駆け下りる音というか
抵抗のある斜面を水が滑る音
階段水路水路
木の皮とか石壁とか乾燥した人肌に雨
鱗のある窓硝子に結露

水滴がつぅとは流れない面で
抵抗感があって閾値を超えると出る疾走感 みたいな
留まった粒と粒が何かの拍子に融合して
決壊したかのように突如勢いよく滴る そんな感じ

ぶち上がって仕方がない


フォオオオオオオオオオ

私は誰なのか

私は『誰』なのか? 記述が抜け落ちた
真っ白な其の頁を 宵闇が染めてゆく
気付けば井戸の底 空を見上げていた
抱いていた可愛い 少女  口を開いた


会いたかったぜメルさ、、、あっ、、、え?

メルさん、、、、?

志田ダメかもしれない

誰なのかとか、、やめてくれ
お願いだ  

忘れてしまったのか

メルさん、、、お声が落ち着いている

やだ、、、あっ 志田が苦しい
志田はもうイドイドを聴きすぎて
イドメルさんが耳に馴染んじゃってるので
彼が、、、どこかに行ってしまったみたいで寂しい
あっ、、、、行かないでくれ、、、、
そんな残酷な、、、


「誰なのか」という記述は抜け落ちたけど
他の記憶は宵闇に染まっただけで
読めないが記述はある、、、ということか、、

ハッと気づいたら
自分が誰かわからないくて なぜか井戸にいて
なぜか井戸にいて???
貴方ずっと井戸にいたわよ
志田より先に井戸にいたじゃないか!

落ちたことも
光と闇の童話で苦しみ喘いでいたのも
覚えてらっしゃらないのか、、、

じゃあもうイドイドのメルさんではないではないか

でも気づいた時空を見上げてたのか、、、
消えゆく記憶の中も上を見ていたのか、、、

エリーゼさんは心なしか強火になっておられる
「これでずっと一緒」めちゃ怖いやないか
記憶をなくした時にそばにいた
おそらく自分のことを知っている者が
何も教えてくれないし
"これで"良かったんだよみたいな態度、、、

志田なら縮み上がるね


なんで冷静なんだ メル!お前!




正気を保っていられないかもしれない

志田の髄がでそう 



にしても
メロディとメルさん目線描写が気持ちいい



思考は床に書く 記憶は天井に描く
「考える時 下を向く 思い出す時 上を向く」

無言劇やシルエットでも
言葉を廃しても
人物の情動を損なわないための演出というか
一概に人間はそうだとか 芝居はそうだ
とは言えない曖昧なものだけど


私は誰なのか↓記述が抜け落ちた↑

続く歌詞でも
メルさんが見ている物の場所もピタッと合う

気づけば井戸の底↓ 空を見上げていた↑
抱いていた可愛い少女↓


Revoさんのこういう
歌詞と音楽の小さくても偉大なる整合性が
聴く者へ無意識に描写されるのかな

井戸の中の反響、、、
この疾走感の中で丁寧な音作りだ
アニメーションとかだと
疾走感を出すために
あえてブレた画を差し込んだりするらしいが
どこを切り取っても画になるな



復讐しよう

「復讐シヨウ」と
彼女が囁く その声色は 何処か懐かしく
何の為かなんて 誰の為かなんて
憶い出せぬ儘 衝動に従った

結構何も憶えてない風だな
覚醒した時は当然不安だったはずなのに
なんだこの落ち着きは

エリーゼパワーか、、、、

エリーゼさんの声だけは懐かしくて
よくわかんないけど 復讐しよう と思い至ったのか
記憶はエリーゼさんが唯一の光、、、
それはもう エリーゼさんのために じゃないか!

そしてエリーゼさんは
メルさんの"唯一"を手に入れた訳だ ベトさん、、、、

ゲゴゲコゲコゲコゲコゲコッッッッ


苦痛に歪む

苦痛に歪む顔 悲痛に喚く声 戦慄と後悔の中で

おおおお
今まで平坦な音程で
語尾だけ上下するメロディで
自縛的で井戸に縛られているというか
頭を動かせるだけの狭さ キツさ
井戸のような上下しかないというか
y軸上を移動する点メル
少しずつ上に登ってきているというか
井戸の水面が上がってきているから
メルさんも上がってきている
メルさんの意志ではない 足場が上がっている感じ
平坦なまま 転調で上がっていく

貞子みたいな
井戸の石組の一つひとつに手をかけて
ぬるっとではなくて

舞台のセリ

モリからイドへ

嗚呼 復讐は罪が故に 粛々と受け入れ給え
嘆いた処でもう手遅れさ
遂に モリから イドへ至る㐂劇の幕は上がった

メルさんのメロディを
一緒になぞるコーラスがいるな

ああ なんかメルさんと音楽が同調している
光と闇の童話みたいな音楽で焚き付けて
イドメルさんが音楽に煽られて
叫んでいたミスマッチ感が苦しかったけど

メルさんの意思?に音楽の方が
沿うようになってしまっているではないか

復讐は罪が故に 罰を受け入れ給え?
復讐するなら罰を受ける覚悟を持てと

???
メルさんは復讐が罪であると知りながら
復讐し始めるのか
このテンションで?


Märchenのメルさんに善悪はある、、、、のか

誰かを個人的に罰すのが復讐?
誰かの罰は 貴方の罪、、、


Märchenは モリからイドへ至るのかな?
死んだ者のイドか唄われるのか

おおおお?
ドイツ語カウントダウンの対象が
メルさんやメルツ君じゃなくなっている  
ドイツ語カウンドダウンもメルさんの手中だ


七つの童話

墓場から始まる 七つの童話
イドの底に潜む 矛盾の罠
物語の策者は 作為的な嘘で
錯落なる幻想を紡ぐ

光と闇が 織り成す世界の中に
愛と憎悪が溢れる

物語の策者?!
メルツ君が井戸に落とされてメルさんになる
ということ自体が既に童話なのか

作為的な嘘?!?!、、、、うそ、、、嘘でしょ
フィクション、、、

気がした

誰かをかつて 愛したような気がした
憎しみの焔は 揺れ躍る
誰かに 愛されたような気もした……

↑ 嗚呼 でもそれは気のせいよ ↑

キミが誰かを怨むなら その復讐に 手を貸そう!

今!ベースが良き

え 気がした?

気がしたの? 其処! 其処を刺せ!

それは気のせいよ

↑ 嗚呼 でもそれは気のせいよ ↑
キミが誰かを怨むなら その復讐に 手を貸そう!



お姉さんコーラス隊に否定されている、、、、だと?


ここが嘘であれ!

でも作為的な嘘だったら
それはそれで 嫌

名曲引用祭り

うぉぉぉぉぉぁぉぁぁ

あ、、、え?
えぁ、、、、ヒェァァ 音楽家ぁぁぁぁ

待て
お兄さん、、、
自分の曲以外からも引用するのか?!

風味どころの騒ぎじゃないじゃないか
ゴリゴリじゃないか

冒頭も志田がエリーゼさんのこと考えてたから
エリーゼの空耳が聴こえたとかでなく
Revoさんはやってるかもしれん!

え?、、、、え?
どうしよう 動悸が

やばいRevoがベートーヴェンと いや
ありとあらゆる肖像画と
額を超えて握手しているではないか
学校七不思議ってこれのことか

待てよ
もう一個大事件が起こっているではないか!

ベートーヴェンさんの字が汚くて、、
みたいな逸話の、、え、それ なのか
志田は詳しくはないが
テレーゼさんのお名前は其処からもとっているの?

やっっっっべぇ
動悸が、、、酸素が

こんな超高速幻想即興曲は
人間に弾かせて問題ないのか心配になる
非人道的Revo
倫理委員会に通報したい

まごうことなく
わぁ、、、

なんでこんなに気持ちよくハマるのだ
編曲も繋ぎも丁寧でリスペクトを感じる、、、
やばぁい

JPOPでもたまにクラシック引用されていたり
メロディそのまま使って歌詞がついてたりするが

志田はクラシックにオリジナル歌詞が付いちゃうと
原曲聴くたびに
そちらのイメージが先行してちらつくような
不器用な蛙なのに なんだろうこの安心感

何だろうな、、、リスペクトを感じる引用だ


今までみたいに彼の曲から引用するなら
そのメロディが引き連れていくるエモさとか
付随する経験も 大半が彼の曲由来になるけど

他の音楽家の曲から引用するとなると
メロディが引き連れてくるものが
彼に由来しなくてもいい エモさも含んで
CMで聴いた とか 番組のBGMだったり
楽器習ってて弾いてた とかのリスナーの音楽経験が
ごっそり沸き起こって ああ!となって
現実と幻想の境界がぼかされる

なんか
宵闇の唄で
この第九などを初めて聴いた と言う人は0に等しい
というのも相まって生まれた奇跡

凄すぎる
ついに彼の音楽の秘めたる美味しさ「引用」が
引用元であった彼の曲を知っている前提の
隠し味ではなくなった

初見に効く引用
初見を絶対殴る
ローランはもっと強く殴る という強いRevoの殺意
これはスナイパー ではないですね

これがRevoの抱擁と殺意を同時に味わえる
ジャーマン•スープレックスRevoです 
脊椎に響く 髄が出る

黒き死が、、、東へ、、、ふーん、、、、
メルさん結構ヒントくれるね 
ちょっと待ってろよお前ら
調べてやるからな絶対に 首洗って待ってろ
そういうことだろ?Revo?
もう調べてくれと言わんばかりのニヤつきが見える

彼ほどの音楽家が
一般人が知っている名曲しか知らないわけないので
敢えてリスナーが知っている名曲を
使っているのかな

初見殴りのためでもあるし
日本にいる我々でも
絶対聞いたことがあるレベルで
黒死病が蔓延った
という背景が伝わる、、、のかもしれない

もし黒死病が
学会でちょっと騒めいたくらいの感染症とか
ある一地方だけで根絶された感染症なら
彼もおそらく音楽界がちょっと騒めいたくらいの
一般的は知る人ぞ知るちょいニッチな曲を
引用してくる、、、だろう

北里柴三郎さんしか知らない感染症なら
Revoさんしか知らない曲を引用している、、、、

ペストを発見した時の
《北里柴三郎の童話》は多分そうなっている
知らんけど

サングラスのお兄さん
貴方はやっぱり最高だぜ
時を超えて新鮮ぴちぴちでほかほかの驚きをくれる

たまらん


「あぁぁぁぁぁぁぁ」

メルツ君の落下の悲鳴にメルさんの悲鳴、、、
メルさんというか イドメルさんの断末魔
メルツ君よりお母様の断末魔に似ている
落下というよりは
身が焼かれる様な、、、ね、、、

イドメルさんって井戸に住んでるなら
常にびしょびしょで耐炎性なのか
それとも水に浸って震えているのか

これは音楽とあまり関係ないが

メルさん対話劇並にめっちゃ喋ってくれる
のは嬉しいんだけども、、、、

Rev、、、サングラスのお兄さっ、、、

(志田はこの話が世で
どれくらい禁忌なのかよく分かってないので
保身のためにとりあえず 最大限に配慮して
ヴォルデモートと同じ取り扱いにせていただきたい)


言ってはけない彼の

彼のお声とメルさんのお声が結びつかない

いや結びつけなくていいんだけどもね!
想像ができないというか
ビジョンが見えないというか

喋る彼はSpotify
動く彼はルクセンダルク
という通信教育を受けているというか

志田はRevo禁生活を送っているから
彼が動いている映像は心臓に悪いというか

喋っているお声にまだ慣れてないからなのか
似て非なるお兄さん方を
ホームページのちっちゃいお写真でしか
拝見したことがないからなのか
彼を音楽家としか見れないからなのか、、

彼が、、、、叫ぶ、、、、??
そんなことが起こるのか

役者でも台本に叫ぶシーンがあると
結構身構えるのに
叫ぶというエネルギーが必要な行為をしている
音楽家が、、、、?叫ぶ? 大丈夫なのか

どの口が言うんだって感じで至極失礼だけど
でもなんかちょっと叫ぶのがお上手だ
なんでちょっと叫ぶのがお上手なんだ?


え?Revoって何屋さんだっk




アッッッッ言ってはけない、、、あっ




 Expelliarmus!!!
《グラサン解除》


月光に照らされて

月光に照らされて 凶行へ羽ばたいた
旋律が絡み合う夜に

ここもだ 似たメロディなのに上を向く性質がある
月光に照らされて↑ 羽ばたいた↑

でもセリ出してもいる

月光に照らされて、、、羽ばたく、、、
ベトさんとメルさんの旋律が合う日がくるのか

屍揮者

嗚呼 復讐は罪が故に 粛々と受け入れ給え
嘆いた処でもう手遅れさ
終に 宵闇の此の楽団で 憾みを唄いたいなら
「屍揮者は君の味方さ!」

あなた屍揮者なのね
いやなんだそれは 
少なくともキッザニアにそんな職業はなかったぞ
楽団を持ってる、、、だからコーラスも意のままに
他の音楽家の曲も指揮したりして

貴方も音楽家だ

でも作曲家は他にいらっしゃるのか


待てよ
あんた指揮者なのに
「気のせいよ」って言われてたの?
自分の楽団に? そんなことある?

え?え?屍揮者を否定するコーラス?

コーラスの反抗ととるか

それさえも楽譜通りで
「指揮者に歯向かうように」っていう指示がある?
愛を"否定"されるように自分で屍揮しているのか
その否定はメルさんではなく作曲者の意思か、、、

イドイドでは愛は 知らなかったもの だったけど
Märchenでは なかったもの になっているのか

メルさんは一体何の譜面を指揮しているんだ
好きな曲を指揮できるわけではないのか
何処へ向かおうとしているのだ

はぁ、、、


憾みを唄いたいなら君の味方、、、
唄いたいのは貴方ではなかったのか
ご自分の過去への憾みは覚えてないのか

でも希望するしないは聞いてくれるのね
大人だ、、、お紳士だ



メルさんはやっぱり【イド】ではない、、な

【イド】を叫ぶ者から

【イド】を唄わせる者になっている
いやそれがメルさんの【イド】、、、なのか

んんんんなんとも難解な

あっまた志田の好きなピアノのフレーズが

お馬鹿さんたちの復讐???????
えええええええええエリーゼさん
復讐を為さんとする者は愚かなの?!え?
エリーゼさんはそのスタンスなの?


Märchenメルさん

お恥ずかしいことにここからが長い、、、

志田のイドイドからMärchenへ至る熟成期間に
イドメルさん「あったかい」を切に願う
過激派蛙へと変態した

そんな志田は今
とてつもなく さみしい

苦しみを感じた「光と闇の童話」
交わらない二人の「鳥籠」
誰かが唄う「宵闇」

メルツ君が苦しみながら何か別のモノになる
という過程はもう終わっている
終わってしまっている

「記憶喪失」
そんなレベルではない別人になってしまった
と思う

(記憶喪失だったら マジですまない メルさん)

イドメルさんの復讐をMärchenメルさんが
代理で果たそう ということでもない

なぜかメルさんは他人の復讐を手伝う屍揮者になった

志田は願いの行き場を失った

志田が請うのは

母懐懐に包まれるような
小さな恋心に頬を染めるような

でも彼の肉体が腐らないような

そんなイドイドのMärchenさんのための
ぬくもり

なのに、、、、であるのに

宵闇で唄う貴方は誰なんだ
彼は一体何処へ行ってしまったのだろうか



屍揮者


なぜかメルさんは
他人の復讐を手伝う屍揮者になった

屍揮者って何でしょうね まず

聞いたことがございません

リカちゃんのパパ 香山ピエール 36歳も
指揮者を生業にされていますが
彼を井戸に突っ込んでも
屍揮者にはならない

メルさんの音楽家要素は
どこから来たんでしょう

でも指揮者を文字ってるからには
その道のプロということでしょう

指揮者になるというのは
想像し得ないほどの専門性が要る
知識と指揮の技術を持った上で
楽団員とのコミュニケーションができなければ
務まらない はず

楽団員との信頼関係が要る

メルさんみたいな陰気な、、、ちくちく言葉だな

井戸の中で自分のことしか
考えられなかったメルさん(チクチク)が
そんなことできる?

彼は彼のことで忙しいんだ!

イドイドで情緒が未就学児だったのに
いつの間にか経験値とフレッシュさが
怨大卒 屍揮者歴7年目 みたいな風格を出している

それにお前タキシード着てるだろ
なんだそのピロピロした襟巻きは

イドから時間軸がどれほど飛んでいるのは分からないし
語られていないだけだと思いたいが
ごっそり人生がない
進化というより 突然変異
人格形成というより 他の人格が寄生した感じ

彼に別の花を接木したみたいだ


もう志田に馴染んだメルさんじゃないとすれば

Märchenメルさんが目覚めた時には
彼自身を満たす衝動なんてもう残ってなくて
でも生きて動くからには 生物としての衝動が要る
井戸の底で澱になった 世の中の衝動を拾って
自分のものにした、、のか?

抜け殻のぬくもりを感じる
「愛した 愛された 気がした」
メルツ君の記憶が残っているのではなく
気のせいなのだ、、、このままでは

その記憶はベトちゃんとお母様のイド由来で
井戸の底に溜まった二人のイドを
拾っただけだから、、、

Märchenメルさんは
ただ黒く塗りつぶしたんじゃない予感もする

嗚呼 苦しい
君と苦しみを分かち合った延々の日々を
君がこんなにも簡単に忘れてしまうなんて

残されたのか
リスナーの中にイドメルさんを
イドメルさんを迎暁に連れて行けるのは
お前だと言いたいのか

無常で 無情だ



Märchenメルさんの姿は、、、


Märchenメルさんのことを
イドイドのメルさんと分けて呼びたい
メルメルさんと呼ぶのが最適解だが
まだ受け入れられない
そんなキューティーな名前でまだ呼べない

貴方が可愛くなってきたらそう呼んでもいい

志田がお声や歌詞 音楽から感じた
イドメルさんの姿は
「幼い」 「苦しい」 「自分への憾みのエネルギー」

ではMärchenメルさんはどうだったかと言うと

「幼さ」はない
エリーゼさんもメルさんも変わってしまったし
前述の様に落ち着いた情緒を手に入れているし
エリーゼさんの前だけ大人ぶったりもない
どちらかというと常に大人な振る舞い
「メルは知っているわ」のお人形遊びというか
腹話術的なこともしてない
エリーゼさんを人形として扱っていない
一人の女性として連れている感じ

「苦しみ」の捉え方は難しい

物語的に彼の苦しみは消えていないし
志田にも彼の苦しみが
まだ消えていないという邪推があるので怪しいが

前述のように苦しむ時期は終わっている

苦しみは其処にあるのに
感じられなくなったとか
感覚器がおかしいとか
アドレナリンが出ているとか 死んでるけど
苦しみを正常に苦しみとして得られない
とかではなく

適応した のだと思う
井戸の水に

息もできないくらいに
光と闇の童話は苦しかった

でも今息をしている
水の中で鰓を得たような
別の生物になってしまったような

彼は復讐を罪だと思っているのに
これから手を貸すらしい
それが苦しくないわけがない、、、
と思いたいのはリスナーの方で

それが何とも苦しい
苦しむ姿を見ているより
もしかしたら何倍も苦しい気がする

苦し、、、苦しんでくれ、、、

苦しんでいない を超えて 所々微笑みさえ感じる

宵闇の唄で志田の脳裏に映るメルさんの姿は
"いつも通り"忙しなく屍揮者のお仕事(謎)をする姿
屍揮者の朝は早い 移動はいつも早歩き、、、
お昼ご飯はカロリーメイト
深夜にレッドブル、、、
彼は屍揮台の上以外には留まらない

彼のお声に対する音楽やコーラスの統率といい
なんならちょっとやりがいとか
やらなければみたいな使命感を感じてらっしゃる

なんか品性も感じる

楽団に対する鬼畜なタクト遣いも否めないが
譜面台を叩いて叱責したりはしない

音楽は忙しなく疾走感もあるけど
メルさんが足を蹴り出した踵から
雲母の床が崩れていくような焦燥感がある
崩れていくから
メルさんが「疾らされている」のではなくて
あくまでメルさんが「疾っている」から
そのスピードで崩れている
その場で立ち止まれば 崩壊も止まるはず
進むから崩れる
後戻りできない 振り返れない
歌詞も光と闇の童話より「疾る」イメージが強い
単純にテンポ感なのか
最初の水が垂れる様なピアノの
シンコペーションとかの要素があるのか
とにかく生き急ぎ感
メルさん生きてないや 死に急ぎ感

そしてあまりにも感じ取れない
彼自身の感情とプライベート、、、、

復讐は衝動が湧いたその鮮度が命という意味で
疾っているのもあると思うが

ストイックというか
「今やるしかない」という意志を感じる

不可逆の方向性を感じる
進んだら帰ってはこれない

メルさん自体に時限があるのかもしれない


そして
憾みのエネルギーは何処に行ったのか

光と闇の童話の彼は
明らかに大量のエネルギーを削っていて苦しく
憾みエネルギーが続くとは思えない 消耗を感じる

でもこの彼も密かに何かを削っている
でもイドイドの憾みエネルギーではない何か

ある日突然糸が切れて居なくなる系の摩耗
志田はなんかそんな不安を感じた





メルさんの復讐

まだ何にも分からないが
メルさんがなぜ他人の復讐を手伝うのか
復讐劇が始まる前に
幼い憶測を書いておきたい

曖昧な知識で書いているので
思想も幻覚も強い

それでも志田が今までのメルさんに関する記述で気になるのは
復讐の罪と摂理

復讐の罪

前述のようにMärchenメルさんには
社会経験なんてないのに(チクチク言葉)
何故か大人びて 冷静で 安定していている
と感じた

井戸の底で叫んでいたイドメルさんの
剥き出しの幼さ 苦しさが消えて
楽団をまとめるという
指揮者の素質?を手に入れていている

宵闇に染めるだけでそうなるのか?

復讐を罪だという意識はどっから湧いたのか
何かをやろうとして
それを罪だというのなら
それは紛れもない 超自我 ではないか 


でも【イド】にとって連鎖は 増殖 なのだから
生物にとってそれは罪ではない

招く結果が愚かだったとしても
それが愚かな罪だと判断するのは 衝動ではない

彼だって原始的な生命の営みは
本能であって罪ではないと唄ってたはず
もしその通りにMärchenメルさんが
【イド】になってしまったとしたら
ジョンウィックみたいな
復讐マシーンになってもいい
罪の意識なんて湧かない のではないか

メルさんにはこの揺らぎがある
イドのようでいて 純粋イドではない
イドに一貫していないし
衝動だけを抱えたモノでもない

復讐がなぜ罪かは
イドメルさんが
恨まず 憾まずと唄っていた部分に回帰すると
復讐を成した者に対する
断罪の衝動を叫ぶ者が生まれて、、、と
その報復や連鎖を今Märchenメルさんが
罪だと言っている とも取れる

それを学んだのは
血を涙を土壌を浚いながら地下を流れ 雨になって
井戸に流れてきたイドと
もう一つ何かがある

メルさんを揺るがせる何かがある

メルさんはイドに染まっているわけではない
宵闇に染まっているのだ


摂理

それを解決するかもしれないのが摂理

花には水 罪には罰
鳥には羽 夜には唄
「あるべきものをあるべきところに」
「すべてのものはあるべきところに」というような意志がある

これがおそらく摂理

この意志が方向性が
自然の摂理として描かれているのか
何か従うべきものに沿って描かれているのか
信仰を指すのかはまだはっきり分からない

でも摂理に反する物語が進む

罪のない罰
自我のない衝動
死して尚 唄う男
埋められたはずの存在
断罪者にして贖罪者
染まる頁
口を開く人形
彷徨う屍体、、、みたいな

これらを摂理の流れにもう一度乗せるのが
復讐と言えるのかどうかは分からないが
大きな意味があると思う

「あるべきものを あるべきところに」
を元に足りないものを探せば
メルさんが他人の復讐を手伝うのも
復讐を罪だというのも説明できるかもしれない


井戸の中


そんな揺らぎのあるMärchenメルさんを形成するのは何か

ほぼ何も覚えていない
人生がごっそりないメルさんが
屍揮者たる人格をどこから得たのか

人工知能みたいに
井戸の中にあるモノを学習したのかもしれない

そしてそれはイドだけではない
イドと何か

それは 歴史 なのでは

まず歴史はなにかという解釈が必要だ

そして歴史だけが残った
イドイドsecret trackを踏襲すると
雨が民衆のイドを浚って
水のように低きに流れていく
そして井戸に混沌としたイドを湛える
地表に残るのは歴史だけ と捉えることもできる

歴史というのが 事実起こったこと ではなくて
人間によって書物や口伝される事象の記録
だとすると そもそも歴史は井戸に流れ込まない 

歴史だけが残る

でもメルさんは井戸にいながら地表の歴史を知っている
村でおこった出来事も
悲惨な時代も 無残な事態も 眩い時代も

井戸に居ながら井の中の蛙ではない

ここも摂理に反して揺らいでいる

メルさんの自我


人間は衝動だけが強くても
超自我だけが強くても
精神に異常を来すと聞く
大切なのはバランスだと

Märchenメルさんには真の意味で
彼個人の自我があるか分からないが
メルさんはある程度落ち着いていて
精神の危うさはあれど
指揮者業もできている

メルさんが仮初めの
屍揮者人格としての自我を持っているとしてみよう

ここで 摂理 を適応させると
衝動と超自我が綱引きをする結果が自我であるから
自我を得るには衝動(イド)と超自我が要る

Märchenメルさんの場合
人工知能のように
井戸に流れ込んだモノで自我を形成した
というのも希望的観測だが

イドと歴史で疑似自我を形成できないだろうか

ここからは本当に眉唾理論

Märchenメルさんが
歴史を持っているかは怪しいが
混沌とした衝動を持っていることは
おそらく間違いないだろう

衝動と歴史が拮抗すれば
あるいは衝動を抑制する力が歴史にあれば

井戸に流れてきた不特定多数のイドをイドの代わりに
歴史を超自我の代わりに
疑似自我を形成できるのではないだろうか

歴史は社会の超自我、、、は言い過ぎかもしれないが
争奪や衝動の抑止力にはなりそう

衝動を抑制する歴史


歴史から何を学ぶか 
歴史という概念の解釈はふわふわしているが

志田的に歴史を学ぶことは決断の参照を得ることで
過ちから 蓄積した叡智から
どうすべきか これからどうなるのか
それを学ぶのが歴史、、、、

往々にして「同じ過ちを繰り返えしてはならない」
という学びを得ることに違和感はない、、、はず

連鎖し増殖する衝動と
繰り返してはならないという歴史

部分的に拮抗し
衝動を歴史が抑制してる、、、、かもしれない

歴史も超自我も「蓄積」が重要

メルさんはヒトなのか


さてそんなMärchenメルさんには
イドメルさんのことを忘れているし
彼個人の衝動も超自我もない か 曖昧なのに
超自我を手に入れる社会経験なんてないのに
死んでいるのに
ヒトのナリをしている(チクチク)

だが 復讐を罪だと言う
「罪」という意識
そこに人間味を感じる

メルさんは生存のためだけに生きていない
生き返るためだけに生き返ったのではない
イドの宿主になるためだけではない と感じた

ここにどうしようもなく 人間 を感じる


イドと歴史の間の自我

イドと歴史が拮抗しているから
二つの性質を帯びながら落ち着いた自我を得ている

でも結局それは
彼ご本人のイドでもないし
彼が経験で得た超自我でもない

でも 擬似的に自我もヒトのナリをしている

イドメルさんは
あくまで自分のイドをを叫んでいたのに
Märchenメルさんは擬似の自我だから
イドメルさんと別人なのだ


君の復讐に手を貸そう


志田がまず思ったのは
摂理に反しているメルさんの状況と
摂理に乗ろうぜ!を採用して

罪もなく幼い私は死んだから
これからは罪を重ねてイーブンにしようぜ!

という、、ものだったが
他人の復讐を手伝う理由になるか怪しいので
置いておこう


ヒトのナリをしているメルさんも
「復讐は罪」と言う

「罪」というのがヒト過ぎる


でもこの違和感が
メルさんが他人の復讐に手を貸す 違和感と繋がるかもしれない

そう
この世界は 摂理

ヒトノナリのメルさんにしては人間過ぎる

報酬と罰で行動する生物は多いが
「罪だ」という衝動を抑制する行動原理を持った生物を
志田はヒト以外に知らない

そんな「罪だ」という罪の意識も
衝動を抑制する超自我の一種と考えられる


不特定多数のイドと歴史で
疑似自我を作っているとしたら

「復讐は罪」というヒトの異物がある

摂理に反する

イドが足りない


「復讐は罪」を摂理に従って
相殺したい 足りないものを宛がいたい
としたら
衝動 かつメルさん自身ではないヒトのもの
それが「ヒトの復讐」を手伝う ことで
何かを得られる

メルさんはヒトの復讐を手伝うことで
自我を摂理を保とうとしている か
仮初めではない ガチの自我を手に入れるか

というか死んでいる身で不安定な存在である
「ヒトノナリ」をどうにか保とうとしている

だから急いでいる
このままでは仮初のヒトノナリを保てないから
摂理に反してしまうから

大問題が
最も摂理に反しているのは
死んでいるのに唄っているメルさん自身なのだが

メルさんは脆く刹那く朽ちていく運命にある

摂理に反しているのに存在を許されている はずがない

イドの作為の恩恵なのか

彼の存在の最大の意味は「ヒトノナリ」にある

ヒトノナリがないとできない何かがあるのでは

身体が要る 何かが



宵闇の唄    
とにかく
音楽がクソかっこいい 最高おぉぉぉ!
歌詞カード分厚い!
あの男はまたやってるぜ!

でも志田はイドメルさんを忘れたり出来ない

彼の存在が語られないまま 童話が綴られたとして
志田は内なるイドメルさんと成仏できるのだろうか


Revoの ほくそ笑みか レクイ笑み が浮かぶようだぜ

次回

Märchen von ... 「火刑の魔女」


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