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Wiennersが教えてくれるもの

5月13日に発売された、Wiennersの『BURST POP ISLAND』というアルバムがある。2020年の音楽シーンに一石を投じるアルバムだと言ってよいだろう。その『BURST POP ISLAND』のリード曲となっているのが『MY LAND』だ。

おそらく、もっとド派手な演出が施される予定だったのだろうが、このご時世だからこのような形での仕上がりとなったのだろう。これはこれで味があっていい。曲調は、とにかくアップテンポで、サビの転調で一気に畳みかけるWiennersの真骨頂だ。

Wiennersのメンバー構成は、Gt./Vo.玉屋2060%、Key./Vo.アサミサエ、Gt.、∴560∵、Dr.KOZOのフォーピースバンド。サウンドはエレクトロニックとロックが混ぜ合わされたような感じだ。

このバンドのキーマンとなるのが、玉屋2060%という人物。彼の音楽センスはずば抜けたものがあり、私の中では作曲センスが光るアーティストの5本指には入るレベルである。玉屋さんは、Wiennersのみならず、作詞作曲等で様々なアーティストの曲を手掛ける。中でも有名なのがでんぱ組.incの人気曲たちではないだろうか。

休む暇もなく、曲のパワーに圧倒される。かなりパンチは強いが、聴いていてとんでもなく心地いい。これが2013年の曲ということを改めて考えると驚きを隠せない。でんぱ組というグループは、5年ほど先を行っていたのではないかと今振り返って気づいた。

ところで、Wiennersのライブは、マジで楽しい。参戦は一度だけなのだが、それがネクライトーキーとの対バンで、楽しい×楽しいの神回だったと今でも思う。そして、ライブ映像をここに貼ろうと思いYouTubeに探しに行ったら、ついつい夢中になって色々とライブ映像を観てしまった。いつのまにか頭を振り、体を揺らしていた。それぐらい彼らのライブは体が反応するし、熱量がすごいし、楽しい。

Wiennersとの出会いは中学生の頃。友人が教えてくれた、絶対に『ドリームビート』は聴いた方がいい!と。なんか個性的なビジュアルだなあと思いながら聴いてみたら、衝撃が走った。2分ちょっとの短い曲の中で鮮やかに展開していくメロディが、初めての感覚を味わわせた。

それ以来、Wiennersの虜になった。渋谷で、たまたま玉屋さんに遭遇して、ファンであることを告げると「ぜひライブ来てね!」と言ってくれた。笑顔がとても素敵だった。

Wiennersの音楽は、音楽の楽しさを教えてくれる。玉屋さんは、どんなアーティストもキラキラに光らせてしまう。歌詞に考えさせられ、ぶっといサウンドで心臓に響かせるような音楽も素晴らしいし、彼らのようなとにかく音楽ってこんなにいいもんなんだぜ!って教えてくれる音楽も素晴らしい。

これからはどうなっていくのだろう。『BURST POP ISLAND』はメンバー変更などなどを経てメジャー再デビューを果たしたアルバムとなっている。さらに大きくなっていくかもしれない。けれど、彼らの音楽に対する姿勢と届ける音楽の根底は揺らぐことはないのだろう。

素晴らしいバンドだ。もっと売れてくれ!売れてもおかしくない!売れなくても素晴らしい晩どに変わりはない!

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