見出し画像

低予算でやる内容じゃない【ホラー映画を毎日観る人】(227日目)「クイック&アンデッド~未来世紀ニューウエスト~」

「クイック&アンデッド~未来世紀ニューウエスト~」(2006)
ジェラルド•ノット監督

◆あらすじ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
北米で突如発生したウイルスは瞬く間に蔓延し、人類の四分の三をゾンビに変えた。それから85年後、文明が崩壊した世界では生存者達がゾンビ討伐の報奨金を目当てにバウンティーハンターになっていた。一匹狼のハンターであるリンは敵対するブライズ一味の不意打ちにより命を奪われるも、彼は少量ずつゾンビウイルスを投与することで免疫をつくっていたため、一命を取り留める。リンは子分のハンスを連れ、ゾンビが集まっているという最後の街ユニオンシティへと向かう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

荒廃した近未来✖ウエスタンな世界観

という設定は非常に良かったんですが、低予算でこの世界観を表現するのは相当難しいんじゃないでしょうか。アクションや戦闘シーン、ゾンビのクオリティなどもかなり残念な部類に入ると思います。

85年後の荒廃した未来という設定ですが、その設定を特に活かすこともなく、未来感もまったくないので85年後でも1年後でも特に内容的には何も変わらないように感じました。

ストーリーに起承転結はあるものの、大きな盛り上がり等も無く緩やかに進んでいく印象です。登場人物の関係性も曖昧で主人公のリンとブライズ一味の紅一点との繋がりがよく分かりませんでした。
ゾンビになった彼女にとどめを刺すのを躊躇った割にはラストシーンでは平然とヘッドショットをキメるので情緒がおかしくなります。

主人公のリン
普段はギターケースに銃を収めています。

頻繁に裏切るハンスとリンが旅を続ける理由も理解できませんでした。ユニオンシティまでの道のりを知っているのがハンスだけだからという一応の理由はあるんですけど、一匹狼のリンならそれくらいの情報いくらでも手に入れそうだし、そもそもハンスが本当にその情報を知っているのかも定かではないです。

左から2番目がハンスです

お互いにアディオスアミーゴと言い合う仲なので古くからの付き合いなのかもしれませんがその辺りが一切描かれていないのが残念でした。

あとタイトルの”クイック“って何のことを指してるんでしょうか。“未来世紀”もガンダム以外で使われているの初めて見ました。

この記事が参加している募集

#映画感想文

65,841件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?