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#628 心を磨く

これは私が福井県の誕生寺というお寺の御老師さんから、何十年も前に聞いた話です。そのお寺には、座禅のためにたくさんの人が集まってきます。御老師さんが「あなたはなにをしに来たのか」とたずねると、人々は口々に「心を磨きに来ました」と答えます。「それでは、あなたの心をここにだして磨いてごらんなさい」と御老師さんが言うと、みなびっくりして「できません」と答えます。「取りだして磨くことのできないものを、あなたはどうやって磨くのですか」と御老師さんが聞くと、みな返事に困って黙ってしまいます。この御老師さんは、板橋興宗老師という方ですが、「心が取りだして磨けないものだとしたら、磨けるものを片端から磨きなさい。それが間接的に自分の心を磨くことになる」と人々に言われました。見ているものに心が似るのだから、目に見えるものすべてを磨き上げれば、心も磨かれるというわけです。

正しく生きる

確かに、心を取り出して磨くことはできない。

心を整えることや心を綺麗にすることも
現実にはできない。

あくまでイメージと感覚だ。

「見ているものに心が似る。目に見えるものすべてを磨き上げれば、心も磨かれる。」

整理整頓すること、
掃除をすることの意味は
まさにこれだ。

明日からさっそく使っていこう。

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