夏の魔物「恋愛至上主義サマーエブリデイ」/濃くて過剰なウィアード・ニッポン

成田大致率いる「エンタメユニット」夏の魔物のデビュー曲。

一聴した時にも思ったしビデオを観てさらに痛感したけど、味濃いよ! イントロの10秒で「うわ」と思って、その印象がまったく覆されることのない3分52秒。ジャンクフードにお好み焼きソースとマヨネーズとケチャップとタバスコをたっぷりかけたようなアレンジ。ちょっと胃もたれするレベル。スーパーササダンゴマシン、ベッドイン、ニューロティカのあっちゃん、LADYBABY­らが登場するMVの映像(監督はスミス氏)がそれに拍車をかけている。あのさ、普通に考えて「色物」って集団の中に一人いるから際立つわけですよ。そういう人たちが集まっちゃダメでしょ。色と色がぶつかって、確実にハレーション起こしてる。目がチカチカする。

という、あきらかに日常のBGMにするにはまったくそぐわない一曲。でも、そもそも「夏の魔物」というのは祭りのホストユニットなわけで、そう考えるとこの「濃さ」と「過剰さ」は正解なのかも、と思える。

あと、YouTubeで集まっている英語のコメントがすごくおもしろい。「誰か教えてくれ、なんだこいつらは」とか「SHIBUYA MARZ(おそらく新宿MARZのこと)でライブを観たんだが、すごかった。日本にもう一回行ったら絶対ライブ観るつもり」

とか。スペイン語のコメントもあった。いったいこの人たちはどこから情報を得てるんだろう?という。(65/100)

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