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#2 諸国を旅して! ミオリ・ミーツ・トオル

「 今ここで、しあわせを繋ぐ意味がある」〜 しあわせ探求庁です!

しあわせは何でできていて、どんな姿をしているのでしょうか? 私たち「しあわせ探求庁」は、デンマーク🇩🇰発祥の「対話」をもとにした手法を用いて「しあわせの地図」を描いていきます。
 メンバー2人が対話し、その記録を元にした記事を毎週水曜日に投稿、はじめの部分は2人によるトークでお届けします。下のボックスの右下にある再生ボタンを押して、放送をお聞きいただけると光栄です✨


〜 以下の記事は、上の stand.fm 放送の続きです 〜

共通の留学先🇦🇺🇨🇦


トークではお互いがお互いを紹介しましたね。楽しかったです。いわゆる「他己紹介」ってやつですね。海外の大学でアクティビティとしてやったことがあります。

そうなんですか?たしかに、相手の話をどれだけちゃんと聞けて、理解しているかという一つのバロメーターにもなっていいですね。じゃあもう少し細かく、お互いの過去の経験を深掘りしましょうか。

そうしましょう。お互いの最大の接点ってなんですかね?note をやってる以外にはあまり共通点ってないんじゃないですか?年齢は親子くらい違いますし。

そんなこともないですよ。私はこれまでに4カ国、透さんは3カ国留学していますが、2つ一緒ですよ。オーストラリアとカナダ。透さんはどちらに先に行ったんですか?

僕は、生まれて初めて海外へ行ったのが大学院一年目のカナダで、一ヶ月間の語学留学でした。首都のオタワに滞在して大学の語学コースに通い、最高に楽しかったです。コース終了後には、現地で知り合った韓国人の友人と一緒に、『赤毛のアン』の舞台のプリンス・エドワード島を一週間旅行しました。まさに青春!って感じでしたね。美織さんは初めての海外がオーストラリアでしたっけ?

そうです。17歳の時にオーストラリアへ行って、その時はいろいろとカルチャーショックを感じました。英語もそれほどできなかったですし。ホームステイだったんですけど、着いた日がちょうど日曜日でした。
 ホストファミリーが敬虔なクリスチャンだったこともあり、日曜日は料理をしないので、家族の夕食がなかったんです。私にだけは軽食が用意されていましたが、理由を理解していなかった私は、これがずっと続くのかと初日から心細い気持ちだったのを覚えています。

なるほど。僕も、カナダはホームステイだったんですけど、空港に迎えに来てくれたのは白人夫婦ではなく、ドミニカ共和国からの移民で、ご主人を亡くされていた黒人女性でした。「欧米=白人社会」と思っていた自分の先入観に気付いた瞬間でしたね。
 夕食も、家族そろっていただきますという感じではなく、キッチンに用意された食事を、各自温めて食べるというスタイルでした。それでも、寝る前に紅茶を飲みながらそのホストマザーといろいろ話した思い出があります。

へ〜、それは素敵な時間ですね。私はオーストラリアの後、フィリピンに1ヶ月行ったんです。発展した都市部ではなく、子供は痩せこけていて、タクシーが通ると物乞いするようなエリアでした。先進国だけに留学していたのでは得られない貴重な経験でした。
 その後、私はカナダ、透さんはオーストラリアでそれぞれ一年間を過ごして、それが今の生活に結びついている感じですね。私はカナダに行って「幸福度ランキング」を知り、「しあわせとは何か」に興味を持ってその後デンマークへ渡ったので、カナダに行ってなければ今ここにはいないですね。では、留学していたオンタリオ州のゲルフ大学をご紹介します。

僕も、今ドイツで研究している AI のトピックは当時オーストラリアで教わった言語学理論と関連が深いので、オーストラリアに行ってなければ今ドイツにはいないですね。あとは、タイミングかな 〜 2022年に ChatGPT が発表されて、「人間が言語を使う」ことの意義と目的が問われる時代になり、僕の研究テーマの重要性が急に増してきました。では僕も、留学していたニューサウスウェールズ州のウロンゴン大学をご紹介します。

ミオリ&トオルの社会人経験


ところで、留学から帰ってきて大学を卒業後は、美織さんは鉄道関係のお仕事をなさったんですね?

そうなんです。昔から旅行が好きだったので、楽しかったです。今でも、旅と言えば車窓、という感覚がありますね。2年間勤務して、その後新人教育に携わる機会も持てそうだったのですが、仕事に対するモチベーションというか、当初持っていたときめきが感じられなくなったんですよね。そんな時に、カナダで興味を持った「幸福度ランキング」のことを思い出しました。

そのまま仕事を続けるのではなく、ここで一旦「幸福度」について、深く勉強してみようと思い立ったんですね。それでデンマークへ?

そうなんです。デンマークには「フォルケホイスコーレ」という独特の学校があり、私もその一校へ留学したんですけど、近いうちに詳しく説明しますね。

ところで、透さんがたくさん海外へ行くようになったのは、英語の先生を辞めて、楽器のフルートの仕事をしていた時なんですよね。

そうなんです。小さい会社で、工場でフルートを作っている人が30人くらいで、当時は営業や設計・開発、経理などを全部合わせて10人くらいでした。それでもフルート業界では、比較的大きな部類に入りましたね。楽器業界って、意外と規模は小さいんですよ。

海外出張の実情


ところで、どのくらい海外出張されてたんですか?海外出張って、やっぱり華やかなイメージありますよね。ビジネスクラスに乗って、出張先ではその国のものを食べて、現地の観光地を案内してもらって見聞を広めて……

まあ、そういうイメージでしょうね。でもそれは大企業の場合だけですよ。我々は実に地味に仕事だけでした。飛行機は会長も社長も僕も全員エコノミークラスでしたし、ドイツの楽器ショーに出展するための出張では、お昼ご飯はカップラーメンでした。本社にいる人には思いもよらなかった実情だと思いますよ。多い時で年間100日以上、20カ国以上行きましたね。

海外出張中って、仕事はハードだったんですか?やっぱり海外主張というと、昼間の仕事が終わったら、あとはフリーで楽しめるっていうイメージがあります。

ですよね。でも我々の会社は小さかったので、僕が海外に出ていても、本社で僕がやっている仕事を代わりにする人はいないわけです。なんといっても、海外営業部は2〜3人でした。つまり、海外出張中も普段の仕事をしていました。
 ショーやイベントで夕方まで仕事して、夕食は取引先とビジネスディナー、ホテルに夜帰ってから、普段の仕事を始めました。大体、夜中の2〜3時頃まで仕事して、3〜4時間寝て起きたらまたショーとイベントっていう感じでした。あの生活は、今やったら倒れます。僕が夜中に普段の仕事をしていたのは、社長も知らなかったんじゃないかな。もちろん残業代ゼロだったし。

それは大変でしたね。でもその経験が、多分透さんの海外経験の基礎を作ったんですよね。こう考えると、お互い多くの国を旅して滞在して、共通の関心である、「日本の幸福度はなぜ低いか」に行き着いたっていう感じですね。

対話はフラットな土俵で


気づいたんですけど、私と透さんは世代が違いますが、なぜかこういう話をしていて、違和感を感じないんですよね。

確かに。ドイツに来る前、日本の大学で学部生と接する機会も多かったのですが、どうしても「後輩」というイメージがありました。彼らには「高校の先生みたい」と言われることもありました。美織さんも彼らとあまり年齢は変わらないのですが、なんというか、フラットな関係でいられる感じですね。

そうそう、なんというか、「ありのまま」で話せる感じ。「しあわせ探求庁」の活動にはこれまでにないほどこだわりを感じていて、それも私の中でははじめての感覚でした。これまではどんな活動でも何か遠慮してしまってたんですけど、今回はそれがないんです。

年齢を意識することなく何かをするのは、ヨーロッパから持って帰った感覚なんじゃないですか。僕も今の大学や研究室で、年齢が話題になることはほぼ全くないですね。実際には美織さんと同年齢の同僚もいます。

そうかもしれませんね。デンマークにいた時も、人としての平等な扱いが当たり前のようにされているのがすごく生きやすかったですし、「しあわせ」は年齢も性別も国籍も関係なく大切なものなので、「しあわせ探求庁」の活動をしていく上ではこの感覚はありがたいですね。

ですね。違う意見をどんどん出して、あえてそれをまとめたり結論を出したりはせず、素直な想いをぶつけ合える場にしたいです。

そうですね。透さんが今言った「あえてまとめず、結論も出さず」の部分が大切なところで、私がデンマークで学んできたこととも関連しているんです。近いうちに、その部分についてお話ししたいと思います。

「 今ここで、しあわせを繋ぐ意味がある」〜 しあわせ探求庁でした。
また来週水曜日にお会いしましょう🌷

(2024年4月24日)

しあわせ探求庁|Shiawase Agency
  
日本支部:成江 美織
  (miori @しあわせの探究
 ドイツ支部:佐々木 透
  (ささきとおる🇩🇪50歳からの海外博士挑戦
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