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【開催報告】9月24日「みんなでつくるカラフルタウン 企画発表&仲間募集イベント」@横瀬町Area898

9月24日(土)14:00~16:00
横瀬町Area898にて「みんなでつくるカラフルタウン 企画発表&仲間募集イベント」を開催しました。

内容は
①横瀬町を盛り上げる4つの企画の発表
②それぞれの企画チームに分かれて対話やワークショップ

横瀬町民10名、町外13名、合計23名の大人と7名ほどの元気な子ども達にご参加いただきました。


今回は丁度、若者向けの地域活性化サミット 「Japan Vitalization Summit(JVS)」も同じ週末2日間で横瀬町にて開催されていたので、地域活性化に取り組んでいる元気な若い方たちが香川や静岡、愛知などからもご参加いただき大いに盛り上がりました!

4つの企画発表

今回のイベントは、7月8日に開催された横瀬町しあわせ未来会議「ウェルビーイングなまちをつくろう」の続編として開催されました。前回に発表された4つの「しあわせの種」であるアイデア。それらを企画者と伴走しているつあつくメンバーが共に更に練ってきたものを発表していただきました。

①ドローン花火でつくる新しいお祭り(太向 弘明さん)

まずは、太向さんによる「ドローン花火でつくる新しいお祭り」から発表が始まりました。ドローン花火って何なの?というと、光るドローンの動きを制御するプログラムを作って、それに従ってたくさんのドローンを飛ばして花火のように空に様々な模様を映し出すということでした。

具体的に横瀬町で行うとしたら、武甲山をバックにしたドローン花火や寺坂の蛍の時期や、宇根の春祭りでのドローン花火などを考えられているとのこと。

なぜ太向さんは、このドローン花火でつくる新しいお祭りを提案されたのでしょう?
「ドローン花火のその先に見ているもの、それは、みんなの共創で目指す未来です」
「コミュニティーを作ってみんなで教え合ったり、お祭り用の服を作ったり、屋外アートを作ったり・・・。さまざまなものをみんなで作っていくことを通して、孤独や引きこもりの解消していくことも可能ではないかと思っています。また、人と共にいることを美しいものを通して解消していく事ができるのでは」とおっしゃっていました。

ただ実際にドローンを飛ばすとなると多大なる予算が必要ではないか、と懸念も生まれてきそうですが、実は3Dモデリングソフトは無料、シュミレーションソフトも無料だそうです。ドローンを借りることも可能だし、作ることも可能とのこと。様々な可能性が検討できそうですね。

現在の構想では、まずは12月にワークショップを開催することで企画をスタートさせて、少しずつ技術を一緒に学んでいく場を設けていくそうです。そして、どんな花火を打ち上げるを相談しながら決めていき、来年の1月もしくは2月には花火を打ち上げる計画があるとのこと。

現在はinstagramで仲間を募集する発信をされているそうなので、興味がある方は是非フォローされてくださいね。
横瀬の最初のドローン花火、どんな物が打ち上がるのでしょう。とても楽しみです。

②日常の幸福度を教えてくれる見守りAIアプリ(杉本 浩一さん)

続いての発表は、「日常の幸福度を教えてくれる見守りAIアプリ」についてでした。
こちらのアプリはパソコンにインストールしておくと、その時の表情を分析して今の精神状態を教えてくれるとのこと。株式会社I’m beside youの杉本 浩一さんが、実際のモニターでどう映るのかをプロジェクターに映しながら説明をしてくださりました。

このプロジェクトを通して横瀬で実現したいことは、幸福度や心の健康度を主観的に振り返りながら住民のウェルビーイングの向上に繋げていきたい、とのことです。

アプリ?ややこしいの?という心配もいりません。ダウンロードすれば、あとは何もするとはないのでとても簡単らしいです!
また、セキュリティに心配を覚える方もいるかもしれませんが、実際は顔のデータそのものではなく、そこから得られた情報を数値化したものを送っているので心配はないとのことです。

なんと!これまでのユーザーの継続率は100%!

今後の展開としては、町でこのアプリを用いて、
・ウェルビーイングコンテスト開いても良いかも!
・住民に定期的に実施することで横瀬町のウェルビーイング指標にならないか?
とのアイデアも発表されました。

ウェルビーイングを高めるアクションの推進になっていくと同時に、うつ病などの予防としても活用していけたら、とのことでした。

現在、モニターを募集中とのことで、QRコードを取り込んで申し込んだ方には、とっても可愛いオリジナルチロルチョコも配られました!

新しい技術がどのようにわたし達の日常のウェルビーイングを高めてくれるのか、期待が膨らみますね!

③“深める×創る” 自分を見つめるアートづくり(田中 綾子さん)

次に発表されたのは、「”深める✖️創る”自分を見つめるアートづくり」でした。



発表者の田中 綾子さんは、「4th place labo」というー会社のはみ出し人間を支える場に関わられているとのことですが、会社人間となっていて何がしたいかわからない人たちが自分のやりたいことを見つけていくためには、まずは自己内観(自分を見つめる時間)が必要、とのことでした。

それでなぜにアートで?というと、制作していく対象物と向き合う中で、自分の思いが自然と外在化されていくそうです。また、何かに集中する時間=心を見つめる時間でもあるので、
「集中して創作する時間」+「感じたままに表現する」→マインドフルネスになり、自己を知ることができるようになるそうです。

きっと誰もが経験したことが少なからずあるかもしれませんが、自己を表現しようとする時には「評価・判断の声」「諦め・皮肉の声」「恐れの声」などが内側から湧き起こってくることがあります。

それらの声を受け止めつつ、そこから乗り越えていくと、慶應義塾大学大学院で幸福学を研究する前野隆司先生が提唱されている「幸せの4つの因子」へと自然に向かっていくとのことです。

前野先生は幸せに影響する4つの因子として「幸せの4つの因子」を提唱されています。その4つとは、
①「やってみよう」因子
②「ありがとう」因子
③「なんとかなる」因子
④「ありのままに」因子
です。これらの気持ちがアートを通じて自分と向き合っていくことで湧き起こってくるとのこと。そのマジックのような体験をぜひ味わってみたいものです。

これからのプランとしては
まずは11月に実際にワークショップを横瀬で開催していくとのことです。
実際にどのように自分と向き合うのか、体験してみたいですね。WS開催の折には、是非ご参加くださいね!!

④ウェルビーイングの魔法を横瀬から!(柳沼 希世子さん)

最後の発表は「ウェルビーイングの魔法を横瀬から!」です。
発表者の柳沼さんが残念ながらいらっしゃることができなかったので、眞島かなこさんが急遽代理で発表してくださりました。

発表では、先出の前野先生著書の「99%の小学生は気づいていない!?ウェルビーイングの魔法」をベースに、さまざまなワークショップを横瀬町で展開して、このウェルビーイングの魔法を体感してもらうことが提案されました。例えば、読書会・読み聞かせ、演劇・ミュージカル、ダイアログカード、ボードゲーム・PRGなどなど・・・。

実際に行われた過去の事例としては、横瀬の4年生を対象に4つ葉のクローバーを利用して、クラスメートから応援メッセージをもらうワークショップが開催されたそうです。

今後は、そもそも「なぜウェルビーイング?」というのをオンラインなどで基礎ワークショップをする予定とのこと。
そして社会でのウェルビーイングの達成のためには、まず個人から初めていくということが伝えられました。そこから外の組織と連携していけたら、個人→組織→社会へとウェルビーイングが広がっていくだろう、とのことです。

個人においてのウェルビーイングにおいては、まずは日々の幸せの4つの因子の実践が大事だそうです。
これは上述した4つの因子なんですが、覚えやすい合言葉として頭文字をとった「ありありなんやっ」という呪文として著書の中では伝えられています。

その後、今の子どもたちの現状が伝えられましたが、18歳の意識調査でも、自分の力で社会を変えられるか、というアンケートが低い値を示し、自己肯定感も低い状況、とのこと。不登校支援の現場で生徒数が増えている一方(隠れ不登校の増加)、先生のなり手も減少している状況。子ども達の苦しい悲鳴が聞こえてきそうです。

そんな中、このウェルビーイングの魔法を伝えていくことで、子ども達の取り巻く環境を変えていけたら、とのことでした。
まずは、今日のこの場を通して、イベント開催に向けてのアイデアを募集し、誰に対して、どんなことをやるかを話し合いたいとのこと。
そして、ウェルビーイングの認知をたかめて個人から組織、そして社会へ広めていく仲間集めに!!

この記事を書いている私もこちらの本を1年生の息子と読んだのですが、4つの因子を意識することで、一人で言葉を言い換えてみたりと模索している様子。ウェルビーイングの魔法の可能性を感じていました。それが横瀬でどのように広まっていくのか楽しみですね!

チームに分かれて、対話やワークショップ

発表後は4つのチームに分かれて、それぞれワークショップを行ったり、対話を行ったりしていました。

子ども達はドローンに夢中!
実際にワークショップをするところも
お絵描きをしていきます
実際に使いながら意見を出していったり

時間を二つに区切って、2つの企画に参加して頂こうと考えていましたが、それぞれのグループがすっかり盛り上がっていたので、そのまま1つの企画に集中していただくことになりました。

それぞれのチームの対話やワークショップの結果を伺う時間が取れなかったのが残念でしたが、終了後に発表者に伺うとそれぞれ参加者から様々なフィードバックを頂けた、とのこと。
今回の発表を元にして、いよいよ「しあつく」企画が走り出しことになると思います。
具体的にこれからどんな展開を見せていくのか、そしてそれによって横瀬町がさらにどんな魅力的な町になっていくのか、とても楽しみです。

参加者の皆様、発表者の皆様、ご参加ありがとうございました!!

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