ビッグモーター中古車販売の競合ガリバー(IDOM)とネクステージの株価を分析する
時事ニュースで名前が挙がった業界の一銘柄を分析したいと思います。
今回は中古車販売・中古車買取を行っているガリバー(株式会社IDOM)とネクステージを取り上げます。
ガリバー(IDOM)の株価は急落
ガリバーの株価を見る前に、まずはIDOMについて説明しましょう。
中古車店「ガリバー」は元々、「株式会社ガリバーインターナショナル」という会社名でしたが、2016年7月に「株式会社IDOM(いどむ)」に社名変更しています。自動車流通業界の変革に「挑む(いどむ)」ことに想いを込めているようです。
株価のチャートを見てみると、7/18に急落しています。
この時期に、2023年5月末(第一四半期)の決算発表がありました。
決算発表によると、四半期の営業利益が27.7億円(前年比-47%)、純利益が18.7億円(前年比-65%)と激減しています。
決算説明資料によると、販売台数は順調に推移しているが、1台あたりの粗利が減少しているようです。
ネクステージは急騰の後、やや下落
ネクステージの株価は7/4に急騰しました。
こちらの原因も決算発表で、2023年5月末(第一四半期)の決算内容が良い印象を与えたみたいです。
決算発表資料によると、販売台数と買取台数がともに前年比30%以上と順調に増加しているようです。
ネクステージは割高か?ガリバー(IDOM)は割安か?
株探(Kabutan)の中古車関連の銘柄一覧を見てみると、ネクステージはPER=14.9倍、PER順で7位となっています。
日本取引所の発表データによると、2023年7月時点でプライム市場の単純平均PERは15.8倍となっています。
この数値を参考にすると、ネクステージの株価は同業種の他社に比べてやや割高、しかし市場全体でみると平均的(割安でも割高でもない)と思われます。
一方で、ガリバー(IDOM)はPER=6.6倍、PER順で下から4番目となっています。
営業利益の減少は気になるところですが、今を割安と判断するのも1つの考え方かと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。また時々、中古車業界の銘柄を調査したいと思います。
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