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”自分にはなにができるのか”を考え続けていくことしかできない

能登半島地震に被災された地域の方々への支援物資のご協力をお店で募らせていただきました。
いろんな場所でお話しをさせていただいているので、重複してしまう箇所もあるとは思うのですが、忘れたくないことなのでこのnoteにはそれまでの経過や心境、反省点などを私個人の想いとして残しておきたいと思います。

今年の元旦に起こった能登半島を中心とする大地震、画面の向こうから流れてくる映像に思わず目を背けたくなりました。
新しい年が始まって、誰しもが良い一年にするぞと誓いを立てたであろう日にどうして……あんまりだと思いました。

大きな震災や事故が起こるたびにたくさんの方が計り知れない程大変な思いをされている中で、自分の日常が普通に続いていってしまうことがとても苦しくて申し訳なくて、どうにもならない虚無感に襲われます。
何かしたいと思いながら大したこともできず、結局日々をいつものようにに過ごしてしまう自分に腹立たしささえ覚えていました。

今回も結局何もできないのかなと悶々としていたところに、お店でお世話になっているお取引先さまの商品の原材料を作っている地域と、その農家さんのご自宅も甚大な被害に遭ってしまい、特別にルートを確保したので支援物資の協力をお願いします。
との呼びかけをしていらっしゃったので、これなら私でも力になれるのではないかと思いました。

個人で物資を送ると言っても受け取ってくれる場所もわからず、ましてや必要ではないものを送ってしまったりしたらそれはただの迷惑になってしまう。
そんな中でなにが必要なのかと支援物資リストを作ってくださり、この町へ届けますとまで明確に提示してくださったことは凄くありがたいことでした。

私にも協力させてくださいと連絡をしようとしたのですが、もしかしたら私と同じようになにかしたくてもどうしたらいいかわからず、やりきれない想いをしている方がお店のお客様にもいるのではないかと、ふと思ったのです。

そしてお取引先さまへ、どのくらい集められるかはわからないのですが、お店で支援物資を募って送ってもいいですか?となんとも弱気なメッセージを送りました。
このとき実は、自分が発信したとして果たして賛同してくれる方がいるのだろうか、自分の声はちゃんと誰かに届くんだろうかと迷っていたのです。
しかしそんな意味のわからないプライドに心底情けなくなって、こういうときに発信できないなら毎日投稿など意味も全くないと腹を括り、ご協力お願いの文章を作りお知らせをしました。

するとすぐ立て続けにメッセージが送られてきたり、早い方はお知らせから30分後には箱をたくさん抱えてお店に来てくださり、そのあとも本当に続々とたくさんの方が必要なものをリストを見て用意し、持ってきてくださいました。
その物資を受け取る際に「発信してくれてありがとう」と皆さんが仰るので、涙を堪えるのに必死でした。
もし声をあげていなかったら、なにかしたいと思っていた人達の気持ちも無駄にするところだったのだと反省しました。
お店をしているということの意義を改めて感じました。

続々と持ってきてくださり
あっという間にいっぱいになりました


私自身も初めて支援物資を送るという経験をさせていただき、ガムテープひとつでもどのタイプがいいのかな…とかドライシャンプーってこんなに種類があるんだ…とか、これが足りなかったんじゃないか…など反省店を挙げればきりがありません。
そして送った先のさらに先までのことを丁寧に考えて、もっと梱包もわかりやすくすれば良かったと思いやる心がまだまだ未熟だとも感じました。

箱も大中小合わせて8箱になりました。
ほぼ1日で凄いことだと思います。


今回は支援物資のルートを確保してくださった方々がいて、お店として協力させてもらい、ひとりひとりの”なにかしたい”が集まればこんなにも大きな力になるのだと改めてわかりました。
何ができるのかは人それぞれで、タイミングもあります。
『できることをできる人ができるときにする』それで良いのだと思います。
ただこれからは、できることがあるときには躊躇わず行動できる自分でいられるように、日々を過ごしていこうと強く思いました。

しっかり考えて必要とされていることを精一杯する。
とてもとても大切なことに気が付くことができました。
一時の支援ではなく継続していけるように、
身の丈を知り、なにができるのかを考え続けていきます。

この度、支援物資にご協力いただいた皆さま、
誠にありがとうございました。
また皆さまのお力を貸していただくときがくるかもしれません。
引き続きよろしくお願いいたします。

支援物資のご協力誠にありがとうございました。





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