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オバマは「約束の地」の続編を書くべきだ


オリンピックでぜんぜん読書する気ならなかったけど、今日は朝からオバマの回顧録を読んだ。

オバマを評価しなかったのは、中国がやり放題にやるようになったのが、オバマの戦略的忍耐のせいだからというのが一番で。次は対北朝鮮政策でも何もやらなかったこと。そして3番目に日本軽視、特に1期目の、が頭にくるから。
2期目後半から、レガシーづくりで、イランとの怪しい核合意、キューバ外交、広島訪問、等々を進めたことも動機不純で、あさましいって気がした。

この回顧録でオバマが誇ったのは、リーマンショックから経済を救ったこと、金融システムの安定化、自動車産業を立ち直らせ、ウォール街への規制強化、オバマケア、ギリシャ危機及び欧州経済危機への対応、イスラエル・中東和平への努力、アラブの春など世界的な民主化運動への支援、リビア外交。
そしてオサマ・ビン・ラディンの殺害を最後に述べたこの構成。これが最高に誇らしいのだろうか?

もしそうならこの点はピンと来なかったが、こうして彼が語ったほとんどの内容に違和感はなかった。
この回顧録を読むまえより、オバマのことが嫌いでなくなった。
ウッドワードはけっしてオバマを有能な大統領としては書いてなかった。というか、ぼくはそう読んだけど。
この約束の地を読んだいまは、クリントンやブッシュより良い大統領に思えてきた。

しかし、オバマはこの続編を書くべきだろう。
イラン格合意を強引に進めたことや、中国にやりたい放題やらせたことについて、その結果ウイグルやホンコンがどうなったか等々について語るべきだ。
それから広島訪問にこと。核なき世界のプラハ演説でノーベル平和賞もらってなにしたのか。聞いてみたい。





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