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BAMBOO STARTUP CHANNEL「アプリのアイデアって特許になるの?vol.2」

BAMBOO STARTUP CHANNEL「アプリのアイデアって特許になるの?vol.2」

「アプリのアイデアって特許になるの?」
「具体的に特許を取得している事例は?」
「アプリで特許を取ることのメリット・デメリットは?」
「この手の話は誰に相談したらよい?」
BAMBOO INCUBATORは、スタートアップ起業家の専門知識格差解消を目指し、起業家、エンジェル投資家、弁護士、弁理士、会計士、税理士、司法書士及び社労士のチームで運営されています。
今回は、大好評だった「アプリのアイデアって特許になるの?」の続編企画です。前回のウェビナーアーカイブは以下をご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=-8MDxNFbJX0
アプリのアイデアについて、そもそも特許が取得できるのかということから、特許を取得する場合のメリット・デメリットまで、現実に存在する事例をベースにご説明します。
この40分が終わったころには、アプリの特許取得について、具体的に理解ができるようになっているはずです。
完全無料ランチウェビナーです。ランチ片手に世界中どこからでもお気軽にご参加ください!
登壇者紹介(50音順)
金田有美子(弁理士):弁理士法人IPX アソシエイト弁理士。主にIT・ソフトウェア分野の特許権利化業務に従事する傍ら、知財ライターとして『身近な商品・サービスと知財』をテーマとする記事を執筆。新卒でトヨタテクニカルディベロップメント(株)に入社。エンジニアとして車載用バッテリの評価解析業務を経験した後、知財部へ異動、弁理士資格取得。知財部では出願支援、特許調査・解析など幅広く経験したのち、2022年より特許事務所に勤務し、現在に至る。
千葉直愛(弁護士):BAMBOO INCUBATOR代表。シード、アーリー段階の起業家・スタートアップ支援を得意とする。
丸山洋一郎(司法書士):スタートアップの商業登記手続き(VCからの資本を調達する際の種類株式、ストックオプション、組織再編)を専門分野とする。

メルカリの特許取得事例

事業 

   フリマアプリ市場の約3割
   スマートフォンで出品
   2013年~
   出品に関する特許
    出品登録作業のアシスト・・・商品カテゴリの選択から、撮影ガイド。撮影毎に変わる。情報から販売金額候補、査定額を出力する。

    2017年 AI出品機能・・・商品画像から商品カテゴリ候補を提案。
    2018年6月・・・上場。
    2018年 バーコード出品機能・・・バーコード読み取りでタイトル・価格提案。書籍など。
    2018年7月31日、出品数10億品。

特許取得の効果・出願のタイミング

   ビジネスを行う方法、ゲームを行う方法であっても、全体としてみると、コンピュータソフトウエアを利用するものとして新規性を有するものは、該当する可能性がある。アプリって大体コンセプトソフトウエアを利用する。→メルカリの特許が該当

   小さい市場の独占(メルカリだと、スマートフォン×フリマ。)。

   早いもの勝ちの具体例・・・メルカリ。スワイプの距離、向きに応じて送金額やリクエストを決定する技術の請求項を出願。
   特許庁より・・・スワイプ距離に基づくのみでは、他社(三井住友銀行)に先願されている。向きを加えると、特許性有りと示唆。
   

マーケット調査・侵害予防調査で先行特許の有無を調べる方法
 特許庁サイト
 弁理士もする。顧問契約の範囲の中で行う方法もある。半年前、1年前だと弁理士さんも仕事がしやすい。コンセプトしか決まっていない場合でも。
 弁理士に相談するタイミング・・・事業のコンセプトが新しい場合は直ぐ。新しいもののような気がする、の段階で検討する価値あり。