海鳴り

幾千、幾万ものモラルに汚れきった海に背を向け
血を滲ませた耳から入る声が優しさなのか、諭しなのか
判別もつかないまま、足をとらえようとする砂をふりはらい
ただひたすらに、美しい貝がらだけを選びとっている
無題

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?