迷える大羊

In-house歴9年(国内非上場・上場企業) 日本→米国LL.M.留学→アメリカ現地…

迷える大羊

In-house歴9年(国内非上場・上場企業) 日本→米国LL.M.留学→アメリカ現地企業駐在→日本 契約・コンプライアンス・ガバナンスを雑多に経験。 日本に帰ってきたはずなのに、仕事・プライベートで日本とアメリカを行き来する日々。 ※架空の羊さんの経歴です。

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NY Barの記事まとめ

NY Barに関する記事が増えてきたので、ガイドとしてご参照ください。 1.出願準備各種準備のご参考に。 1) Essay 2.Law School Ranking出願、進学する学校選択のご参考に。 3.渡米準備 渡米前の準備のご参考に。 4.受験資格要件NY Barやその他の州のBarを受験できるか判断するためのご参考に。 5.NY Bar受験体験記申込から受験当日までの受験体験記です(勉強法以外)。 6.NY Barの勉強法NY Bar(UBE)の勉強法の記

    • MEE科目のOutline - Conflict of Laws

       法的紛争が発生した場合に、当該紛争が複数の法管轄地域に関連することは多々ある。このような場合に、どの管轄地域の法律を適用するかを決めるルールがConflict of Laws(抵触法。なお、日本では国際私法という名前で呼ばれることが多い。)である。 Choice-of-LawsとDomicile Domicile(本拠・居所)とは、個人や法人がその本拠とする場所のことである。Conflict-of-Lawsにおける法選択の決定と民事訴訟法の裁判管轄決定の双方において重要な

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      • LL.M.留学にあると便利な書籍リスト

         主にBar受験を考えられている方向けですが、それ以外の方も選択する授業によっては役に立つのではと思います。日本語の書籍を使うことについては色々と議論もあるものの、多少の予備知識があるのと無いのとでは、英語での読み書き・リスニングのハードルがかなり変わってくるので、特に留学の初期や英語が苦手な方は、授業の予習の準備(?)として、日本語でのインプットもおすすめです。 1.アメリカ法ベーシックシリーズ LL.M.留学をされる方にとって定番?とも言えるシリーズです。 (1) ア

        • そのPersonal Statement間違ってませんか?

          軽視しがちなPersonal Statementが実は重要で、しかもみんな勘違いしてませんか?というお話し。私の経験上、LL.M.中心の話ですが、MBAやUndergradの方にも共通する話なのではと思います。 Admission essayの位置付け LL.M.へアプライする際、ほぼ全てのLaw schoolは、essayの提出を要求しています。MBA等と異なり、LL.M.ではあまり重要視されない風潮がありますが、実はこれかなり重要です。周りでもessayの内容を評価され

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        NY Barの記事まとめ

          MEE科目のOutline-Family law

          Family Lawとは? 日本の家族法のうち、夫婦とその子に関する論点を取り扱う科目。 勉強法のポイント 日本法と近い内容も多く、比較的理解しやすい科目。各論点とも、自分の感覚と違う箇所はどこか、といった形で押さえていくとスムーズかも。この科目の特徴として、過去のMEEでは管轄と本案が合わせて聞かれているケースがある。管轄は少し複雑なので、ざっと勉強した上で問題演習をするのがベターだと思われる。また、扶養や子供の監護権の判断においては、様々な要素が考慮されるが、具体的な要

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          1,100〜
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          MEE科目のOutline-Family law

          MEE科目のOutline-Trust

          Trustとは? 日本だとあまり馴染みがない、Trust(信託)を取り扱う科目。Trustとは、財産を受託者に託し、委託者決めた目的に沿って第三者や自分のために運用・管理してもらう制度である。 勉強のポイント1.trustの種類と性質を押さえる  Trustという科目の1つの山は、数多く登場する"xxx Trust"が一体どういった性質のものなのかを整理して把握することである。 2.当事者の権限を押さえる  Trustの種類・性質とも関連するが、登場人物がそれぞれど

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          1,000〜
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          MEE科目のOutline-Trust

          エルメスが反トラスト法で訴えられる

           ラグジュアリーブランドとして日本でも有名なエルメスが、アメリカカリフォルニア州で反トラスト法(独占禁止法)違反で訴えられたというニュースがありました。 なぜ訴えられたのか? 報道によると、原告は、バーキンを購入するためには他のアクセサリ(スカーフ、ベルト・・・)を購入しなければならないことが、反トラスト法上禁止されているいわゆる抱き合わせ販売に該当すると主張しているようです。 奥深い?バーキンの購入方法 バーキンに縁のない(もちろん私もそうですが)方々には何のことだかと

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          Law School Rankingの変動

          0.最新のLaw School Ranking(2024ver.) 最新(2024年ver.)のランキングが発表されました。   →こちら 1. Stanford(変動無し) 1. Yale(変動無し) 3. Chicago(変動無し) 4. Duke(+1) 4. Harvard(+1) 4. Pennsylvania (Carey)(変動無し) 4. Virginia(+4) 8. Columbia(変動無し) 9. NYU(-4) 9. Northwestern(+1)

          Law School Rankingの変動

          MEE科目のOutline-Secured Transaction

          Secured Transactionとは? 日本語で説明するならば、「動産」担保法といったところ。 勉強のポイント1.基本的な用語の把握  いくつかの重要な単語の意味を抑えておくと非常に理解がスムーズである。他の科目と比べて抑えるべき単語数も少なめで、コスパが良い。 2.問題となっている局面の把握  試験問題へのアプローチが比較的画一的なのが、secured transactionという科目の特性といえる。ざっくりと以下の4つの順番で分析すると、回答が作れる。その

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          MEE科目のOutline-Secured Transaction

          MPTの解き方

          1.MPTとは? MPTは、Multistate Performance Testの略称であり、UBEでは3時間で2問出題されます。3時間をどのように使うかは受験生の裁量に委ねられています。 2.何を使って勉強するか 答案のフォーマットは、JD Advisingのサイト内で、テンプレ(One Sheet)が無料で提供されていますので、そちらを利用するのがおすすめです。また、問題は予備校のテキスト(BarbriであればMultistate Performance Test W

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          NY Bar(UBE)の勉強法

          試験概要1) 問題構成  NY州は、UBE(Uniformed Bar Exam)と呼ばれる統一試験を採用しています。UBEは、択一(MBE)、論文(MEE、MPT)の3セクションから構成され、それぞれのセクションは、 ①MBE ・択一形式:100問(3時間)の2セット(計200問) ・全7科目(Civil Procedure, Constitutional Law, Contract, Criminal Law/Procedure, Evidence, Real Pro

          NY Bar(UBE)の勉強法

          MEE科目のOutline - Will

          はじめに NY Barを受験するにあたって、MBE(択一)科目についてはいわゆる「日本人ノート」と呼ばれているインプット用のノートがありますが、MBE科目以外のMEE科目についてはそのような教材がないため概念の理解に悩む受験生も多いのではないかと思います。私自身、時間もない中で英語のアウトラインとにらめっこしながら悪戦苦闘して、多少の予備知識があればいいのに!と思ったので、自分の知識整理も兼ねてMEE科目(の一部)の基本事項について整理したノートを作成しました。どこまで続くか

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          MEE科目のOutline - Will

          NY Barも採用する現行UBEの変更(NextGen Bar Exam)

          はじめに NY Bar Examが現行のUBE方式に移行したのは2016年です。UBEは、NCBE(National Conference of Bar Examiners)が作成・提供をしています。このUBEは、現行タイプの実施を2028年2月で終了し、より実務的な内容に舵を切った試験(NextGen Bar Exam)に移行することが発表されています。 ※About the NextGen Bar Exam 現行試験 NY州も採用する現行のUBE(Uniformed B

          NY Barも採用する現行UBEの変更(NextGen Bar Exam)

          NY Bar合格後の手続

          はじめに 晴れてNY Bar(いわゆるUBE)に合格しても、登録にはまだまだやるべきことがあります。この点についても、先に合格された方々が書かれており重複する点も多く、私もそれらの記事を大変参考にさせていただきました。もっとも、運用が変更となったのか?私や私の周囲が経験したことと異なる点もありましたので、備忘と皆様の参考になればと思い、執筆しております。 MPREとNYLE1.MPREの基準点取得  MPRE(Multi-state Professional Respon

          NY Bar合格後の手続

          NY Barの受験資格要件

          はじめに アメリカのロースクールに留学され、NY Barの受験を目指される場合、経歴によってはスムーズに受験できない可能性があります。  Bar Examを受験するのかどうか、受験するとしてどの州が選択肢として現実的にあり得るのかを書いてみたいと思います。  なお、この記事以外にも受験可能な州があり得ますが、私や周囲の経験していないもの・情報がないものについては、割愛させていただきます。 また、こちらは、2022-2023年にかけての情報をベースとしておりますので、ルールの変

          NY Barの受験資格要件

          NY Bar受験体験記

          1.はじめに NY Barに合格し、無事登録も完了しましたため、備忘とこれから受験される皆さんへの情報提供を兼ねて本記事を書いてみたいと思います。  NY Barについては、先に留学された方々の知見が蓄積されており、それらについて書かれた記事と重複する部分も多々ありますが、細かいところでは状況も異なると思いますので、皆さんの受験計画(そして合格!!)の参考となれば幸いです。  ※具体的な登録手続、勉強方法については、長くなりそうなので、別記事として書いてみたいと思います。

          NY Bar受験体験記