武田双雲さんの著書「丁寧道」の紹介

前の記事で、「幸せ」とは何かについて、ニーチェの永劫回帰という概念も参考にして考察致しました。
前回の記事→https://note.com/shee_shown/n/na8da32fee60c

全く同じ人生が無限ループする世界では、今この瞬間を力強く肯定して生きることが重要であると。

色々な本を読む中で、まさにこのことを強く実践しておられるのが、書道家の武田双雲さんではないかと思いました。

武田双雲さんは、書籍もたくさん執筆しておられるのですが、その中の「丁寧道」という著書で、日々を力強く肯定している様子が書かれていました。

「丁寧道」のやり方として、例えば、お風呂に入ったとき、シャンプーのボトルを味わって押してみて下さいと言います。
ボトルのポンプを押したときのシュコシュコっていう音をもっと注意深く聴いてみたり、容器のデザインに目を配ってみたり、またそのシャンプー液の手触りを感じてみたり。
普段は、特に何も意識することなく、シャンプーポンプを押して、髪につけて、わしゃわしゃ洗って、流すという作業をやってしまっていますよね。
でも確かに、改めて考えてみたら、大昔から比べるとシャンプー1つ取っても、大変な発明の産物ですよね。
汚れを落とす効果がある泡を発生させるための界面活性剤の発見・発明から始まり、それを水ですっと洗い流せるようにするための改良だったり、匂いをよくするための香料の開発だったり。昔から考えたら驚くべきことが詰まっています。
そう考えると武田双雲さんがおっしゃるように、シャンプーは一例としても、その他、身の周りのコトほとんどの事について、もっと感動出来るのかもしれません。
普段使っているベッドのマットレスのふわふわ感だったり、コンビニのお弁当の多彩さだったり、白米が炊きあがったときの一粒一粒の輝きや、湯気の温度感、炊きたての香りだったり。

丁寧道は、今や有名になっているマインドフルネス(自分の五感に集中して“今ここ”をより意識する取り組み)をもうちょっと周辺世界まで拡張した考え方なのかもしれません。

この著作を拝見して、武田双雲さんは日常を楽しむ天才だなと思いました。

武田双雲さんは何でそんなにいつも幸せそうなのとよく聞かれるそうですが、たしかにこれだけ日常を楽しむ達人になれると、状況・場所に関わらず、人生を楽しむことが出来るのかもしれません。

武田双雲さんの著書「丁寧道」、おすすめです🙌✨


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