有名な3社のオーディオインターフェース独善的リコメンド③

そんなこんなで売り払われていったDiscrete 4

もう二度とAntelope製品を触ることはないでしょう。

さてドライバ関連で苦しめられた僕ですがもうこうなってしまってはドライバが超安定で有名なRMEしか選択肢ないわというわけで

ここまで随分と遠回りをしてしまったように思います。

結局はRMEサウンド憧れるのです。ドイツの音。
やっぱり個人の作家さんやエンジニアは皆RMEを使っているイメージですよね。

癖の無い音とかフラットな音、硬い音と言われるみたいですがホントにMIXしやすいの?果たしてその実力は?マイクプリは?ヘッドフォンアンプは?私、気になります!

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kaimasita

形あんまり好きじゃなかったんですけど自分のデスクにフィットするように模索して置き場所を考えていたら愛着湧いてきました。

このBabyface Pro FS
音質に定評があるだけではなく付属のデジタルミキサー“TotalMix”が凄い便利らしくコレを使う為に買う人がいるとかいないとか。でも使い方がなかなか難しいらしい。

では早速レビューに移っていきたいと思います!

こちらのBabyface Pro FS
スピーカー端子はXLRのメスなので新たにケーブルを買い足しました。

付属のUSBを差してiMacに繋ぐと本体が光って覚醒。
ApolloもDiscrete 4もACアダプターが必要でしたからバスパワー駆動がフレッシュ且つ手頃に感じます。

期待の超ド級ドライバを無事インストールしていざTotalMix起動!ちなみに超ド級のドはドレッドノートから来ているらしい!早速結論行きます!

結論:TotalMix奥が深い!!!!

正直に言うとTotalMix僕にはわからんでした。

これはちょっと勉強せないけませんよ!使いこなせれば配信などでも使えて便利なのは理解できます。

ですが、ルーティングに対してちょっとした知識を求められます。わかる人にはわかるのでしょうが僕はもう少し勉強しなければいけません。

とはいえマイクでレコーディングしたりヘッドホンから音を出すくらいの基本的な操作はそこまで難しく無いのでご安心ください。最初にちょっと設定が必要です。

さてお次ですがBabyfaceの売りはやはり小型さ。手元でもいじれる大きなノブ?がついているのでやはり本体で直感的に操作したいですね!

結論:本体での操作もむずかしい

本体での操作はハッキリ言うとやりにくいですね。
その点ではApolloが非常に使いやすかったと思います。

そういえばデジタルミキサーを開かずに本体からファンタム電源入れれるのはこの3機種だとApolloだったかもしれないです。

Discrete 4はほぼラック機材の扱いだと思っているので高機能な分操作が難しいのは理解出来るのですが、宅録ラッパーが使うのを考えると操作性はApolloが一番良いように思いましたね。

スピーカーとヘッドホンの音量操作や個別のミュート、マイクのゲイン調整とファンタムのON/OFFが説明書を見なくてもわかる。直感的に使えるということは大事です。

対してBabyface Pro FS
Apolloに出来てお前に出来ないことはないのだろうけど、少なくとも僕は本体の操作は説明書見ないとわかんないです。

DIMボタンが付いていますが個人的にはMUTEボタンの方が欲しかったですね。レコーディングする時にスピーカーをMUTEするのにまたTotalMix開かないけません。TotalMixほんまに好っきゃね!

別売のコントローラーを買えばそういう操作も出来るようになるのでしょうか?

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Babyface Pro FS買ってこれ買ったら色々意味なくない?

所詮は入門機ということで微妙に痒いところに手が届かない。

ファンタム電源もデジタルミキサーからしか入れられないので別途マイクプリを使わずにコンデンサーマイクでレコーディングする時は絶対にTotalMixを開く必要がある。
Apolloは一回設定したら手元の本体で操作できる為それに慣れていた僕はこの一手間すらめんどうに思う。(完全に性格の問題)

ちなみにDiscrete 4はデジタルミキサーを起動しないと何も出来ない上にミキサーを開くのもちょっと面倒でランチャーから開かないといけないうえ、スリープすると不安定になってしまう諸刃の剣。素人にはオススメできない。

まぁここまでBabyface Pro FSケチョケチョに言っていますけどコイツの売りはなんと言っても本場ドイツの音質とドライバの安定性!

もうDiscrete 4みたいなトラブルは起きない!嬉しい!

結論:トラブルは起きた。

ありのまま今起こったことを話すぜ…

ヘッドフォンとスピーカーのボリュームを適正にしてCubaseを起動したのですが、プロジェクトを開いてDAWを走らせるとなんとTotalMixのボリュームがMAXに!

それに伴い耳元で本場ドイツの高品質な爆発音が鳴り響き本場ドイツの重低音が部屋を揺らした〜!

僕の耳は死んだ

一体何が起こっているんだ〜!?

何やらCubase起動時にTotalMixのフェーダーが0地点まで勝手に上がるご様子。何かの設定をミスったかと思い設定のリセットや逆に音量のプリセットを作るもCubase起動時にフェーダーは絶対上がる。なんで?

でもこういう仕様なのかぁ〜と無理やり納得してCubase起動時に何故か上がっちゃったフェーダーを下げて音量を調整したうえでプロジェクトを開いてレコーディングのテストをしてみた。

くぁwせdrftgyふじこ!?!?

耳元で本場ドイツの高品質な爆発音が鳴り響き本場ドイツの重低音が部屋を二度揺らす〜!

なぜだ…さっき下げたフェーダーがまた上がっている…

ちなみに僕の環境だとヘッドフォンのフェーダーは−25db前後でちょうどいいのでフェーダーが0になるということは一気に25db音量が上がると言うこと。計算間違ってたら申し訳ないですけど音量大体50倍くらい?ディストーション通してるん?

冗談抜きで音楽を再生するのが怖くなってしまいTotalMixを常に表示させてないと使えない身体に…3日くらい耳痛かった…ヘッドホンとスピーカーは多分無事でした強い。

なんでこんなことになってしまうのか、原因を突き止めるべく我々調査団は友達に電話して普通に訊いた。

ということで友達に協力してもらいながら色々試した。
最終的にMacのOSまでアップデートしたけど直らなかった。

あきらめかけたその時。5ちゃんねるのやさしいおじさんに教えてもらった。

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Cubaseのインターフェース設定画面

Set Device Attenuation To 0 db

デバイスの減衰を0dbに設定する?

Cubaseが俺を殺しに来ていた。

この設定が悪さをしてDAW立ち上げ時、プロジェクト展開時、DAW終了時にTotalMixのマスターのボリュームがMAXに。

ドライバのせいにして本当にすみませんでした。Cubaseの仕様でした。

ちなみに人生で初めて5ちゃんねる使いました。RMEスレで叩かれてるので見てください。

こうして無事に再生できるようになったので遂に音質についてのレビューです。

結論:音は良い

知ってた。解像度が高いですね。定位感もわかりやすいです。

高域が伸びてハイファイな音楽を聴くにあたってはよいという印象。

低域が弱いように感じるのですがこれはバスパワーだからなのでしょうか?

僕も導入を検討しているのですがこういうのを使えば電源をPCからではなくACアダプタから取れるので低域の量感とか変わったりするかもですねぇ。

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一応日本代理店のシンタックスさんも推奨されているようです。ただしノイズ対策としてで音自体が変わるかはわかりませんが、音が良くなったというレビューは結構あるみたいです。

また原音忠実というだけあって僕はリスニング用ではないなと感じました。

例えばもう少し柔らかい音で鳴るインターフェースだと気持ちよく聴こえる音でもRMEだと音が見えすぎちゃうというか

ソースに対しての処理がまる見えでタネアカシされているマジックを見ているような気持ち。それはそれで非常に感動がありましたが、好きだったのにカッコよく聴こえなくなってしまった曲もあったりして音楽はある程度輪郭がぼやけている方が気持ちよく聴こえるんだなと勉強にもなりました。エンジニア向けだなぁという感じです。

例えるならカレーに深みを出す為に入れた隠し味のケチャップ、ソース、コーヒ。

これらは隠し味であるからいいのであってカレーを一口食べた時にケチャップやソースの味がダイレクトに感じられてしまうのはよくない。

このインターフェースはそういう隠し味を見抜けるインターフェースだと思いました。良くも悪くもエンジニア向けだと思います。

このRMEという会社、本場ドイツでは民生の放送業界で使われているとか使われていないとかで、フラットさが売りだそうです。転じて日本のエンジニアなんかに好まれているのでしょう。より高い音質を求めるのであればApogeeなども選択肢に入るかと思いますが僕には十分過ぎる音質だと感じました。マイクプリに関してはUCXなどの方がいいと言う声もありますが比べたわけではないのでわからないです。

録り音は無味無臭のいかにもRMEっぽい感じがします。キレイに録れているとは思うので僕には充分です。

いつか物足りなくなったら単品マイクプリをADATで繋げたりしたいなと思っています。

決して気持ちよく鳴らしたり良い音で録ったりするものではないと思うのであくまで勘違いしないようにしないといけないですね。

最後に出音のレンジが広くなった為かわからないですけどスピーカーのスイートスポットが明らかに広くなりました。

これは特筆すべきポイントだと思いましたね。Apollo Twin初代に比べると楽な体勢になっていてもスピーカーの音がちゃんと聴こえるので非常に助かります。

あと低音の量感は減ったものの、低音が強いスピーカーや余り大きな音を出せない家にはむしろ合ってるんじゃないかと思います。

以上がBabyface Pro FSのレビューとなります!

Cubaseの設定で一時はどうなるかと思いましたが現在は上手く使えています。ただ音楽を聴く時、YouTubeとか Netflix見る時、レコーディングする時などそれぞれでTotalMixから音量変えるのいまだに面倒ですけど

それ以外は概ねいい感じじゃないでしょうか。

アナログアウトがもう1系統あると便利ですがわかってます。上位機種買えってことですよね。

宅録だけしたいって場合だったらSSL2とかScarletのAIR機能ついてる奴にしてマイクに投資するのもありだと思います。

ぶっちゃけRMEを買うってのは感覚的にMDR-900ST買うのと似ていて、これの音を知っておかないといけないみたいな強迫観念にも似た気持ちから来てるんですよね俺の場合。

他にも音がよかったり機能が豊富なインターフェースは沢山ありますがBabyface Pro FSと良いマイクがあれば宅録レベルでは充分に思います。

誰かの参考になれば幸いです!!




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