第一回黒猫ミステリー賞受賞作『ミナヅキトウカの思考実験』が2023年9月13日(水)に発売されたことを記念して本文の一部を公開します。
本書について
第1回黒猫ミステリー賞受賞作!
残念ね…これは怪異ではなく、単なる人間の犯行――
水崎大学数学科に通う神前裕人は、ひょんなことから殺人事件の現場に遭遇。被疑者として警察署に連行されてしまう。嫌疑をかけられたままの状態に不安を感じた裕人は、刑事の促しに応じる形で、自身が通う大学の怪異研究会に足を運ぶことに。そこでオカルトマニアの水無月透華との出会いを果たした裕人の日常は、その日を境に一変。透華に振り回されながら、さまざまな事件の現場に足を踏み入れていくことに…
街中で突如燃える女、棺の内側から響く物音、目だけくり抜かれた死体…怪異の仕業とも取れる事件の真相を、「思考実験」をもとに導き出す超常× 解決ミステリー!
装画:wataboku
試し読み
目次
一話 マクスウェルの悪魔
二話 シュレーディンガーの猫
三話 中国語の部屋
四話 スワンプマン
五話 功利の怪物
著者紹介
佐月 実
1998年、茨城県水戸市出身・在住。理学部卒。専門は数学。大学在学中にデビューを目指すも吉報なく、現在は駆け出し社会人として日々邁進中。「みんな働きながら書いてるって正気か……?」と軽く絶望している。趣味は読書、(カード)ゲーム、アニメ鑑賞。特技は餃子の皮包み。好きなテーマは蠱惑魔。VTuberに推しがいる。本作がデビュー作。
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