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シェア街2.0を目指して。新規会員数を300%に伸ばしたリアルとオンラインのまちづくりコミュニティ「シェア街」の工夫とは?

コミュニティ運営の肝、新規会員募集。コロナ禍以前の日常が戻りつつある中、コミュニティのあり方も問われています。そんな状況で敢えてアクセルを踏んでみました。

この記事では、運営の「シェア街役場」がどのような取り組みにより、前回の新規会員数300%という圧倒的な成果を出せたのかを振り返ります。それを踏まえた今後の「シェア街の目指すもの」についてお伝えします!

シェア街とは、リアルとオンラインのまちづくりコミュニティ。
シェア街が目指すのは自律分散型の組織!
詳しくは、こちらのnoteをご覧ください!


1.目標設定とスケジュール!

目標は4/1から4/7に30人の新規会員として、シェア街住民になってもらうこと
30人は過去最高の基準で、前回の新規会員募集では10人だったので昨対約300%。
日本トップのある人材企業ですら、毎期の目標は昨対105%とも聞いたことがあります。
これはかなり無謀ともいえる目標ですが、ターゲットと施策を整理して、ひとつずつこなしていきました。

募集の前月にはひとつの指標として、30のイベント企画と毎日無料登録をひとりずつ増やすことを目指しました。

毎日のSNS投稿は手間がかかりますが、内容などはあまりこだわらず、シェア街の認知に重点を置きました。

スケジュールとしては、以下のような流れです。

2月:新規住民募集に向けた雰囲気の醸成。具体的には、住民さんへの呼びかけやイベントの企画、発信。
3月:イベントの実行とそこからの流入、シェア街の紹介。無料会員毎日1人。SNS毎日投稿。
4月:イベントの継続と新規住民入会。入会のフォロー。リアルイベントで説明会。

住民募集のテーマ画像

新規住民さんのフォローだけでなく、新規住民さんが入ってきたときの雰囲気づくりにも努めました。

2.ターゲット設定とマーケティング施策

大きくは目標達成のために、ターゲット(=Who)を定め、そこに対して何(=What)をどのように(=How)して提供するのか検討していきました。
以下では具体的にどのようなターゲットに対して何をどのように届けようとしたのか説明していきます。

ターゲット①「本気で場づくりしたい人」

シェア街は従来から、場づくりやコミュニティに興味がある人が集っています。
だからこそ、場づくりの学校などそれらのターゲットに向けたコンテンツは既に充実しています。その強みを最大限活用しました。

◇場づくりの学校とは?
シェア街の名物コンテンツ「場づくりの学校」。場づくりの学校では、コミュニティマネージャーと呼ばれるシェア街のボランティアスタッフが”教授役”となり、大学の講義のように場づくり・コミュニティづくりのノウハウを語ります。一方的に語るだけでなく、参加者同士の意見交換などインタラクティブなイベントになっています。

◇場づくりの学校体験版から本登録までの流れ
今回のイベントはシェア街住民への誘導が目的です!過去の内容をやや短くしたものを体験版として無料で外部に公開。

公開したイベントコンテンツをPeatixのグループメンバー、SNS等で発信

無料登録(重点的にシェア街の住民登録に関する情報を流す)

本登録(1ヶ月無料)

本登録(課金)

◇3つの工夫ポイント

1.数をこなす
できるだけ多くのイベントを開催することで、認知してもらう。時間が合わなくて参加できないことがないようにする。

2.リバイバルにかつ短時間にして1回の負担を減らす。
前に使った資料やスクリプトなので、イベント主催者の負担が軽い。

3.リアルとオンラインの掛け合わせ
リアルとオンラインのまちづくりコミュニティシェア街の良さを最大限発揮。
リアルな場で雰囲気を味わいたい人、遠方に住んでて来られない人などの両方に訴求。

場づくりの学校はシェア街メディアで記事になっています!

ターゲット②「進学や異動などで住む場所が変わり、新たなコミュニティを求める人」

4月は新たな生活が始まる時期であり、進学や異動により新たな繋がりを求める人が多くいます。この社会の動向を踏まえ、「進学や異動などにより新たなコミュニティを求める人」をターゲットにしました!

コンテンツ①地域きょてん~新しく関わる地域でのコミュニティを提供~

シェア街にはいろんな地域を自分の手で盛り上げようとしている住民さんがたくさんいます!また、住んでいる場所が近い住民さんで集まることも。それがきょてんとなり、全国各地に存在しています!
東京にはじめて住む方、いろんな地域にはじめて住む方がシェア街に入って、それぞれの地域で繋がりを作れることをアピール。

地域きょてんの詳細は以下

コンテンツ②シェア街住民~あらゆるバックグラウンドをもつ住民さん自体がコンテンツ~

シェア街には各地域を盛り上げているプレイヤーだけではなく、さまざまな分野のプレイヤーがいます。サンドイッチ屋さん・占い師・ビーガン料理を作る人・学生・ミュージシャンなど、範囲は多岐に渡ります。興味がある分野において何かしらの住民は引っかかるので、その住民さんをフックとして、新規住民に訴求しました!


コンテンツ③「イベント」

シェア街で行われるイベント情報をシェア街のPeatixやSNSなどで積極的に発信。
募集期間の前の月である2024年の3月にはほぼ毎日イベントを立ち上げ、その数は30近くに及びました。
シェア街のコンセプトであるリアルとオンラインを掛け合わせ、関東近辺に在住の人にはリアルイベント、遠方の人にはオンラインイベントも提供し、幅広い参加層に訴求しました。

◇ブラッシュアップが必要なコンテンツ

コンテンツ④住民さんの友人

既存の住民が友人を紹介することで、参加のハードルを下げました。両者に対して1ヶ月間の実質無料利用を提供し、参加の動機付けを行いました。
ただ、これは150人ほどいる住民さんで使ってくれたのは1人。
考える原因は、住民さんの募集に対する気持ちを作れていなかったこと。
次回は早いうちから、新規住民を迎える雰囲気を作り、積極的に誘ってもらえるようにしたいです。




これらの計画に合わせて、本格的なまちづくりに関心を持つ人を対象とした施策を展開しました。

◇思考メモ

当初はターゲットもたくさん設定しました。
ただ、それらのターゲットに対する戦略がうまく定まらなかったり、機能させるためのハードルが高かったりで保留に。今後は戦略が機能するようにあらかじめ準備をしておきたいです。

きっかけになればと思いました。

以上が、シェア街の新規会員数を300%に伸ばすための取り組みです。

【人気のあったイベント】
1.パラレルワーカーを目指す!~たった5つの構成で身につく・伝わる文章力勉強会~
シェア街のライターさん主催のイベント。通常の2~3倍の申込みがあった。文章を書く上でのコツをライターの経験に基づき語ってくれる。このような実用的でコンテンツ力が強そうなイベントはやはり強いのかと実感。

2.海外のコミュニティについて知りたい方必見!~場づくりの学校・メルボルンのカフェにおけるコミュニティ~
シェア街のコミュマネの高校生が主催のイベント。海外での留学経験を踏まえて、カフェから生まれるコミュニティについて語ってくれた。そもそも、シェア街自体がコミュニティのため、やはりコミュニティに興味がある層がたくさん来てくれたのか?

目標達成にあたっては、住民さんやコミュニティーマネージャーさんの力をたくさん借りました。
シェア街に関係するすべての方やシェア街を盛り上げてくれている住民さんには感謝です。
ただ、運営としては、感謝なくともそれ自体を楽しんで自分なりの目的を見つけその達成のために動ける人が健全なコミュニティであり、シェア街が目指す自律分散型の組織なのではと思っています。
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3.シェア街2.0をつくる!

2024年9月のシェア街4周年に向けて、新たなシェア街「シェア街2.0」を作って行きたいと思っています。

シェア街はコロナ禍で人々がまちに出られないとき、オンラインの仮想のまちを作って、そこで人々が繋がれるようにと立ち上げられました!
それからもうすぐ4年。少しずつコロナ禍以前の生活に戻りつつある中、「シェア街」のあり方も考え直す時が来ています!

シェア街2.0の目指すところは、
・自律分散型組織
・リアルとオンラインの融合
・東京と地域のつながり

こんなキーワードに面白いと思っていただいた方、シェア街に参加していただき、一緒につくっていくことができたらと思っています!

特に、シェア街が最初から目指してきた”自律分散型”の組織!
自律分散型組織とは、組織のメンバーが役職による指示によらずに、自らの意志決定権によって自律的に運営される組織です。

リアルとオンラインのまちづくりコミュニティ「シェア街」を作って行くために、住民のみなさんが一緒にシェア街自体を定義しながら、それぞれの得意分野を持ち寄ります。
街にある喫茶店などのお店は、そのオーナーが役所などに指示されずに自発的に開業し、最低限の事務手続きのみをしますよね?
それと同じような仮想の街になればいいかなと!

ここからも分かるようにシェア街はまだ実験段階。だから、朝令暮改は日常茶飯事。時には迷子になったりコンフリクトをおこしたりすることもあるでしょう。

ただ、それ自体を楽しみながら一緒に作っていける人と一緒に理想に近づいていければなと思っています。

ひとまずは9月の周年祭で「シェア街2.0」を体現できるイベントを作れたらと思っています!

そして、次の新規会員募集は7月です!

Special Thanks
記事の執筆にあたってはシェア街住民の方々にも意見をもらいました。
シェア街はこのように住民さんの力を合わせて成り立っているコミュニティです。
以下は、協力くださった方の一部です。
つぎはあなたも仲間入りしてみませんか?

・よしみさん

・きっしーさん

・つねさん
シェア街内でメディア編集部の担当をやったり、趣味の写真を活かしてイベントをやったりしています。以下はつねさんが関わったイベントの記事です!

・せいやさん
シェア街でライターとして活躍。文章の書き方講座などもやっています。
以下はせいやさんが関わった記事のひとつ。よしみさんの記事も執筆しています!


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