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中国の歴史を学び直したい方必見!『世界史とつなげて学ぶ中国全史』

こんにちは、小羊です。
今回は【小羊オススメ中国本】第3冊目をご紹介✨

岡本隆司『世界史とつなげて学ぶ中国全史』です。

昔、中国史を学ぼうとして挫折した方、いらっしゃいませんか?もしいらっしゃったら、ぜひこの本を読んでみてください。

小羊が思うに、中国史に挫折された方の多くは、慣れない人名や王朝の数々、やたらと繰り返される革命や周辺の遊牧民族(しかも〇〇族など多数の民族が登場)の襲撃、聞き慣れない地名の多さがうまく記憶に結びつかずに、ああもう諦めようとなったのではないでしょうか。

本書がとても面白いのは、具体的な王朝の歴史の解説に入る前に、中国を湿潤地域(定住型の農耕民が住む)、乾燥地域(移動型の遊牧民族が住む)、2者が出会い交流する地域(オアシス都市などで商人が介在する)に分類し解説してくれている点です。


エリアの情報はもちろん、それぞれの地域の衣食住の特徴や、農耕民と遊牧民間の交易から文明が生まれ、時には2者が争い合う…というダイナミックな歴史観を最初に提示してくれるので、後の詳しい話がすんなり頭に入ってきます。

また個人的には、農耕民と遊牧民間の交易から文明が生まれていくとの説がとても新鮮に感じられ、本書を読んだあと関連する書籍を複数大人買いしてしまいました(笑)

また、歴史の教科書などではサラッとしか書かれない遊牧民族(〇〇族)の文化や風習、気候変動など遊牧民族の大移動(大抵は定住地域への襲撃)のきっかけについても詳しく語られていて、中国の騎馬系遊牧民族の歴史に興味がある小羊にとっても満足でした🥰


ぜひ、皆さんにも読んでいただきたい、自信をもってオススメできる一冊です!
参考になれば幸いです☺️

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