読書感想文 #60 世に凄む日日
みなさんこんばんは。いかがお過ごしでしょうか。
寒い日が続きますね。 北日本など大雪の地域もあるようです。気をつけたいですね。
今日はこの本の感想です。
世に凄む日日
司馬遼太郎 著
概要
感想
この本を読むのは二度目で、前回は5年くらい前に図書館で借りた古い大きな本で、その後文庫本を探すもどこにも見つからず、ついに先日
、新宿の紀伊國屋書店でようやく見つかり、全巻まとめて購入。ちょうど年末で鉄道の移動が多く、読書の時間が取れて、1週間で4巻読みあげました。
幕末の長州藩において、前半は吉田松陰の話で、後半は高杉晋作の話になっています。
師匠と弟子で対照的な性格の両者であるものの鎖国の時代にペリーの戦艦に入り、アメリカに連れて行ってくれと懇願する松陰と、上海に洋行に行き西洋に支配されてはならないと思う晋作。世界にでて視野を広げようとするところは似ています。
日頃は芸遊びが好きで、次々と奇跡を起こす革命家の晋作の話はマンガのようで、シティーハンターの冴羽遼みたいな感じもして、周りの連中は後に明治の日本政府の中心を担うというのもスゴいことで、明治維新により、今の日本のかたちの土台ができたのですが、徳川将軍に引導を渡す中心の一つ、長州藩のこの物語は、もっと多くの人に読まれていいと思います。
幕末から維新後の西南戦争まで、近代化された中での日本人同士の紛争は、その複雑さや精神が今の中東などでのテロや紛争に対して、なぜ人間がああもなってしまうのか、少し理解できる気がします。
それではまた。
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