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【ウマ娘】検証、開始。


こんにちは、はじめまして。
"しゃろみら"という名前でカードゲームを嗜んでいるどこにでもいるカードゲームオタクです。(@shallomira)

本家アプリ版"ウマ娘 プリティーダービー"で遊んだことはありませんが、アニメは1期・2期共に視聴済。
オタク過ぎて全40種ある靴のEPカードを見るとどのウマ娘のものなのか判別できるようになってしまいました…

検証、開始のウマ娘の靴。
一番好きなウマ娘なのでカード化よろしくお願いします。

アプリ版 shadowverse はリリース直後から第27弾カードパック「八獄魔境アズヴォルト」まで。

shadowverse EVOLVEではブースターパック第1弾「創世の夜明け」から現在まで競技的に取り組んでいます。

また、【ウマ娘】追加後に開催されたShadowverse EVOLVEの4つのGP全てに【ウマ娘】で参加しています。
特に執着があるわけではなく、あくまでも"勝つ為の選択"として【ウマ娘】というデッキを選んでいました。

本記事は、2022年10月1日(土)発売のコラボパック「ウマ娘プリティーダービー」から登場した【ウマ娘】というクラスに於いて他クラスが多種多様な強化を貰う中で、何故最前線で戦い続けていられるのかということに軽く
言及し、今後の立ち位置について綴っていきます。

前半部分では今までの環境のおさらいとして過去のGP環境の振り返り。
後半部分には今後の動きや現環境でのプレイ指針を記載していきます。

【ウマ娘】というデッキはブースターパック第5弾「永劫なる絶傑」発売以降に台頭してきた目新しいデッキ群とは違って、既に多くのプレイヤーが触りに触ったデッキということもあり既知の情報も多いかと思いますが、最後までお読みいただければ幸いです。

(※大部分の【ウマ娘】で採用されているカードの説明・画像は載せておりません。ご了承ください。)

(※あくまで私個人の主観に沿って書いていますので、不快な内容が含まれている可能性がございます。その点を留意の上で読み進めていただければと思います。)


■【ウマ娘】というデッキについて

序盤からフォロワーを展開し相手のリーダーを殴るタイプのミッドレンジデッキです。
サーチカードが多く再現性が高い上に”サルベージ・疾走・バーンダメージ・守護・クイック除去”を持ち合わせており回復以外の全ての要素が詰まっているので、状況に応じて柔軟にゲームプランを組み立てられる事がこのデッキの利点だと言えます。

どのクラスも持ち合わせていない最強の2コストフォロワー《スペシャルウィーク》の存在も大きい。

スペシャルウィーク
スペシャルウィーク

また、《ダイワスカーレット》と《ウオッカ》によるマナレシオを無視した処理不可能盤面の押し付けは早いターンであればあるほど相手の処理漏れが発生し、自陣のフォロワーが生存する可能性が高くなるので簡単にゲームに勝ててしまう程に強力です。

ダイワスカーレット
ウオッカ


・デッキ構築の変遷

(※一般的な構築の移り変わりではなく私個人が使用していた構築です。)

2022/10月

GP横浜使用デッキ(2022/10/22)

コラボパック「ウマ娘プリティーダービー」が発売されてからちょうど3週間後に行われたGP横浜で私が使用したデッキです。

友人4名とシェアして持ち込みました。
細部は個々の色を出して38枚同一の構築だったと思います。
(シェアした友人の内1名はTOP8進出。羨ましい!!!)

当時の環境は【ディスカードドラゴン】と【ウマ娘】で約60~70%のシェアを占めていたと記憶しています。
今となっては皆が知っている最強のテンポカードである《エイシンフラッシュ》も当時としては採用が珍しく、デッキ構築には多少の自信がありましたが改めて見ると欠陥だらけのデジタルタトゥー。
40枚目としての採用を悩んでいた《迫る熱に押されて》を不採用にしたのが本当にアタマ。

友人との調整では2ターン目にプレイした《スペシャルウィーク》は《エイシンフラッシュ》での2面処理を嫌って"スタンド状態で返す"ということが定石になっていたので《エイシンフラッシュ》の枚数を2枚に落としていましたが、いざGPで試合をしてみると対戦相手の《スペシャルウィーク》はこちらのリーダーへ攻撃を行いアクト状態で返ってくることが多く《エイシンフラッシュ》を減らした事については毎ラウンド後悔していました。

マヤノトップガン

《マヤノトップガン》
vs【ディスカードドラゴン】を想定しての採用。
1ターン目から場に繰り出してライフに圧をかけたり、進化した《ダークドラグーン・フォルテ》を1PPで処理できることを評価しての3枚。


あなたにささげる
セイウンスカイ


《あなたにささげる》
《セイウンスカイ》とのコンボや《ダイワスカーレット》のスペル3回
達成用。
vs【ディスカードドラゴン】での《ダイワスカーレット》の疾走付与効果を嫌って《見習い魔女と長い夜》の打ち先となるフォロワーを出さずにターンが返ってくるといった状況へのカウンターとして複数枚採用していました。
当時は3枚採用していましたが単体で打てないカードを3枚も採用するのは普通に蕁麻疹。

〔ようこそ、トレセン学園へ!〕駿川たづな


《〔ようこそ、トレセン学園へ!〕駿川たづな》
vs【ディスカードドラゴン】や雑多デッキを考えての採用。
《灼熱の嵐》で流された盤面を1枚で多面展開可能。
カード単体での評価は今でも高いものの、カードタイプが"ウマ娘"ではなく"トレセン学園"なので《スペシャルウィーク》《イクノディクタス》《検証、開始》で加えることが出来ないという点が本当につらい。


2022/11月

GP名古屋使用デッキ(2022/11/05)

GP横浜が終了し、入賞構築等の"一定の強さが保証されている構築"が流れてくるようになった時期。

約2週間後に行われたGP名古屋で使用したデッキです。

前回と変わらず【ディスカードドラゴン】と【ウマ娘】の2強環境。
GP横浜と比べて早いターンでの決着を目指した形に変更。
【ウマ娘】ミラーに絶対の自信を持って挑んだが15試合中【ディスカードドラゴン】9【ウマ娘】5【コントロールナイトメア】1といった当たり方をして散り。


顔がいい

《〔共に同じ道を!〕 桐生院葵》
後手を渡された場合でも面の取り合いで押し負けないように採用。

2ターン目《桐生院葵》
3ターン目《エイシンフラッシュ》5/5(出走🥕)
4ターン目《ダイワスカーレット》4/5(出走🥕)
の流れはとても美しく早期決着に何度も寄与してくれました。
(1ターン目に《マヤノトップガン》をプレイできていれば2ターン目に3/2+1/3という盤面形成も可能)

vs【ディスカードドラゴン】では《ウオッカ》(出走🥕)+《迫る熱に押されて》と併せると《灼熱の嵐》では処理できない6/6サイズの疾走が爆誕。
基本的にはスタンド状態のまま一生を過ごすカードではありますが、6/6の横でアクト状態にすることで《竜巫女の儀式》が置いてある状態で《神龍》のプレイを否定することができたりと幅広い状況で活躍が期待できる1枚。

《ナリタブライアン》を出走🥕させ体力を9にしておくことで《ヘルフレイムドラゴン》2体では処理されない体力水準にまで上げることが出来ます。

また、《オグリキャップ》とは非常に相性が良く3回出走🥕🥕🥕することで《桐生院葵》の効果も3回誘発し+3/+3の追加バフが可能です。

良い事だらけに見えるこのカード最大のデメリットがカードタイプにあります。

"ウマ娘"ではなく"トレセン学園"なので《スペシャルウィーク》《イクノディクタス》《検証、開始》で加えることが出来ません。
《スペシャルウィーク》で《桐生院葵》をめくった際のメンタルダメージは中々に凄まじく《検証、開始》から入るべきだった…といった後悔が絶えない。

このデッキでは《桐生院葵》を採用した上で少しでも《スペシャルウィーク》の成功率を上げるためにデッキ枚数を42枚まで増やしています。


ライスシャワー

《ライスシャワー》
採用率自体は高いカードだが3枚採用のリストは中々見ない気がする。
【ウマ娘】ミラーでカードの価値が高く、前述した《〔共に同じ道を!〕 桐生院葵》と非常に相性の良いカードとして3枚。

出走🥕すると体力が6になるので《灼熱の嵐》の処理範囲外に逃れられるのが優秀。


雨の独奏、私の独創

《雨の独奏、私の独創》
カードの名前が《涼宮ハルヒの憂鬱》に登場する《長門有希》のキャラクターソングである《雪、無音、窓辺にて。》を彷彿とさせる。アニメ見たことないけど。

ゲームレンジを前に据えたことによって不採用。
GPでの試合の中で《雨の独奏、私の独創》が必要になる状況は1度もなかったので外して良かったと思っています。

2023/2月

GP大阪使用デッキ(2023/02/04)

ブースターパック第3弾「FLAME OF LAEVATEINN / フレイム・オブ・レーヴァテイン」が発売され童話関連のカードが追加。
【ウマ娘】【ディスカードドラゴン】2強環境に終止符が打たれたのがこの時期。

Shadowverse EVOLVEでは初めての「殿堂入りカード」の追加が行われました。

《神龍》を失ったことで【ディスカードドラゴン】を抑え【ウマ娘】が単独でTier1状態に。

新しく頭角を現してきたデッキは以下の4つ。

■【童話ビショップ】(いわゆる卵ビショップ)
【ウマ娘】に有利ということで急激に台頭。
必殺技の《ダイワスカーレット》と《ウオッカ》による強力な場を《ハンプティダンプティ》1枚で処理することが出来、中盤以降は盤面からのダメージは期待出来ないこと【ウマ娘】側に回復が採用されていないことの2点が有利とされていた要因でしょう。

しかし、練習していると圧倒的に【ウマ娘】側に分があり、GPの全試合で【童話ビショップ】と対戦出来れば18-0優勝出来るんじゃね?くらいの自信を持って【ウマ娘】を持ち込みました。

現在猛威を振るっている《アンドロメダ》や《悪魔のエピタフ》が
未実装なので相手側に上振れムーブの類も少なく安心して対戦できました。

実際のGPでもvs【童話ビショップ】は全勝だったので私の認識は間違っていなかったように感じています。

■【童話エルフ】
《ハンプティダンプティ》《大魔法の妖精・リラ》の2枚が《ダイワスカーレット》《ウオッカ》の面に強く出れることや【ウマ娘】側が《ビューティ&ビースト》の処理が困難ということで一部で話題に。

■【ヒーローロイヤル】
《ヒロイックエントリー》《マッハナイト》によるハイパーテンポムーブが実現出来れば全対面を破壊することが出来るテロデッキ。

GP前日まで候補にあったが、GPという大舞台で《ヒロイックエントリー》で《マッハナイト》を出せれば勝ちといった状況でプレイできる自信がなく使用を断念。
次のターンに負けてしまうくらいに追い詰められていない限りは《宝杖の司令官》等の丸い行動をとってしまいがち。

■【超越ウィッチ】
追加カードは貰っていませんが【ディスカードドラゴン】の分母が減ったことや【ウマ娘】相手でもなかなかやれる点が評価され一定数の人気を誇っていました。


サクラチヨノオー

《サクラチヨノオー》
流行りの【童話ビショップ】に強いので採用。
《迫る熱に押されて》《アグネスタキオン》と合わせて毎ターン疾走プランでの殴り勝ちを目指す。

《アグネスタキオン》に《迫る熱に押されて》をプレイして進化、《迫る熱に押されて》を回収し4点。

《サクラチヨノオー》に《迫る熱に押されて》をプレイし出走🥕、《アグネスタキオン》を回収し5点。

《アグネスタキオン》を進化し《迫る熱に押されて》を回収しそのままプレイし4点。

《アグネスタキオン》《サクラチヨノオー》《迫る熱に押されて》の3枚のみで3ターン分の動きを確保した上で13点出す動きは【童話ビショップ】相手にとても有効。


迫る熱に押されて

《迫る熱に押されて》
麻薬。
一度2枚構築にするとなかなか1枚構築に戻れなくなる程には勝利貢献度の高いカード。
見た目ほど被った際のイライラも少なく、むしろ被ると毎ターン走って勝ちじゃね?と錯覚してしまう程の猿カード🐒

前述した《サクラチヨノオー》と共に使用するので《ダイワスカーレット》からのサーチではなく素引きが望ましい為の複数枚採用。

《エイシンフラッシュ》と合わせて使用することで相手のフォロワーを処理しながら5点疾走する動きも強力。


雨の独奏、私の独創

《雨の独奏、私の独創》
【ウマ娘】ミラーで一方的に《ダイワスカーレット》《ウオッカ》を持たれているゲームでの最もマシな回答として強気の3枚採用。

全15試合中2敗しか許されないという事を念頭に置いてミラーマッチ発生の頻度を考慮した場合ワンサイドゲームも割り切ることは出来ず悩んだ末に最大枚数詰むことを決意。

《ダイワスカーレット》《ウオッカ》のコンボは前のターンにPPを使い切っている相手に対して有効なのであってPPを残してさえいればターン終了時のクイックでダメージを与え《アグネスタキオン》で処理することも容易。
それの過剰版が4PP余らせて《雨の独奏、私の独創》を構えるといった動きになります。
《ダイワスカーレット》《ウオッカ》が直撃してしまうとその時点でゲームの敗北に直結してしまうような手札状況の試合は4PP余らせてターンを返していました。
本来ゲーム中盤ではプレイし辛い《イクノディクタス》消化のターンにされたり《ライスシャワー》の設置を許してしまいますが、そもそも体力5のフォロワーを処理するのがしんどいデッキなのでアドバンテージ的には損とはいえテンポ的には問題ないと判断。

7ターン目に《ライスシャワー》をプレイし残った2PPで《雨の独奏、私の独創》を構えておくことで後述する《ナリタブライアン》安着の補助が出来る点も評価。

このカードが3枚採用されているリストは珍しく、墓場に2枚落ちていると3枚目の存在はケアの対象外になりがち。

【超越ウィッチ】に対しても最大バリューを発揮するので3枚入れていて良かった。


ナリタブライアン
(この構図だけ艦これの金剛に空見する)

《ナリタブライアン》
ミラー最強カード。
必殺・守護・オーラと強いことしか書いていない。
shadowverse EVOLVEというゲームに於いて最も強力なキーワード能力である"オーラ"を要するフィニッシャー兼守護神。

8ターン目までのゲーム進行は《ダイワスカーレット》《ウオッカ》による盤面征圧以外は全て茶番に等しく《ナリタブライアン》の安着を狙うだけであっさりゲームに勝ててしまうくらい凄いカード。

1枚目の《ナリタブライアン》で相手のリソースを剥ぎ取り、2枚目の《ナリタブライアン》で蓋をするイメージ。

単体で運用するのではなく、連打で味が出るカードだと思っているので魂の3枚採用。
実際《ダイワスカーレット》《ウオッカ》のコンボによる勝利ではなく《ナリタブライアン》連打での勝ちが大部分を占めていたように思います。


7センチの先へ

《7センチの先へ》
このカードのアンチをやらせて頂いております。
上に貼っているGPで使用した3つのデッキ全てで不採用。

《ナリタブライアン》《迫る熱に押されて》《サクラチヨノオー》と攻撃的なデッキに仕上がっており攻めの意識を優先して採用を見送りました。

大阪GPに関しては友人との調整が本当にうまくいった回だと思っています。
少しばかり自慢をさせてください。

[1日目]
マッチング運にも恵まれ運良く全勝。
調整メンバーの二人は5ラウンド目で潰し合いをしていたが、二人とも7-1と目に見えて成果が出ている大満足の結果。

[2日目]
4位,10位,60位(私)。
みんなで勝てて良かった。
一人だけ沈没してる奴おるけど。

正直なところ2日目が不完全燃焼だったので翌日のCSに飛び入り参加。

運いい。
友人との調整で構築・プレイ指針の両方が満足のいくものとなった。

Japan Champion Ship使用デッキ(2023/02/18)

GP大阪から2週間後の大会。
環境の変化は全くなかったが、試合形式がBO3ということで構築の段階で【ウマ娘】ミラー以外も意識する必要があった。
とはいえ、基盤はほとんど弄らず《雨の独奏、私の独創》を《マヤノトップガン》に変更。
【ヒーローロイヤル】等の序盤の面押しに少しでも耐性を持たせたいといった意図。
ゲームを長引かせると《ナリタブライアン》が全てなんとかしてくれる。

【ウマ娘】は5-1だったが2ndデッキとして持ち込んだ【ロイヤル】が2-7と惨敗。
何の成果も得られず帰宅。
(一緒に調整していた友人はTOP8。ほんと羨ましい!!!)


2023/5月

GP千葉使用デッキ(2023/05/20)

ブースターパック第4弾「天星神話」の環境でGPが開催されることはありませんでした。

GP千葉はブースターパック第5弾「永劫なる絶傑」が発売して約3週間後に行われ、前回2月のGP大阪から約三ヶ月半ぶりのGPとなりました。

アプリ版shadowverseで絶大な人気を誇り私自身も思い入れの深い十禍絶傑(OOT)のカードが追加。

転勤で4月より関西から関東に居住地を移したこともあって調整環境が180度変わった。

関西にいた頃、退勤後一緒に調整してくれていた友人達との意見交換もLINEのトークや通話で済ませるのみで実践が全く足りていない状態が続き焦りを感じる日々。

前回の大阪GPの時にはなかった公式CSの存在が救いでした。
CSの結果を追うことで流行りのデッキや新しいアーキタイプの情報が得られるので情報収集に重宝した。

「永劫なる絶傑」発売翌日のCSに【リーシェナウィッチ】で参加。
感触は凄くよかったがvs【マーウィンビショップ】で4ターン目《安息の絶傑・マーウィン》を出されるだけで負けてしまうゲームがあり、GPの予選全15回戦を勝ち抜くデッキとしては少し物足りなく感じてしまった。
結果は4勝2敗で予選落ち。

多くのデッキに軽く触れたが【ウマ娘】を超えるデッキが見つからず余程のことがない限りは【ウマ娘】を使用することが早い段階で決まっていた。

GPまでの約一週間は構築の細部や練度の向上に時間を割いた。
GPの前日には昔の友人のツテで新たな調整の場を頂き、最も対戦経験を積んでおきたかった【リーシェナウィッチ】とも濃い練習ができた。

4弾環境では依然として【ウマ娘】がTier1をひた走る環境だったが、5弾ではパワーの高い絶傑カードが多数追加され遂に【ウマ娘】がTier1から姿を消した。

GP千葉の環境予想
■【童話ビショップ】
最も使用者の多く今回のトップメタ。
天星神話で追加された《アンドロメダ》に続いて《悪魔のエピタフ》というえげつないカードを獲得。

GP大阪の時は絶対的な優位性を唱えていたが、上記2種類の追加カードにより相性差は若干ウマ有利寄りでほぼ五分という認識。
(【ウマ娘】を使う時点である程度は【童話ビショップ】に勝てる自信がないと戦略的に破綻している。)


■【簒奪ロイヤル】
《簒奪の絶傑・オクトリス》《簒奪の使途》《簒奪の蛇剣》の性能が非常に優れており、スタンド状態のフォロワーに触れる手段は限られていた従来の【ミッドレンジロイヤル】と一味違う器用なゲーム展開も可能となった。
直近のCSで多くの入賞報告があり多くのプレイヤーが対策を余儀なくされたデッキタイプだと思う。

触り始めた当初は高評価だったが、対戦していくうちに根本的なところは2弾環境の【ミッドレンジロイヤル】と大差ないという事に気が付きGP2日目を勝ちきれるビジョンが見えなかった。

怒涛のCS入賞結果から2~3番人気にはなるであろうと推測していたのでvs【簒奪ロイヤル】の練習には最も多くの時間を費やした。

■【ウマ娘】
【童話ビショップ】に五分。
【簒奪ロイヤル】に対しては明確に有利をとれていたことや過去の貯金から
使用者10%程度を予測。

■【コントロールナイトメア】
《沈黙の絶傑・ルルナイ》《沈黙の粛清》《轟》などの質の高い手札除去を獲得。
既存の《狂気の処刑人》《ダークアリス》《ダークエンジェル・オリヴィエ》と合わせて相手選択肢を削るコントロールデッキが一定数。
全体の分母は【ウマ娘】と同率の10%程度。
しかしながら、2日目へ駒を進めてくる人数は少ないだろうと予想していました。

■【リーシェナウィッチ】
デッキパワーは凄まじくコントロール性能も非常に高いのでGP向きのデッキではあるが、一般的には【簒奪ロイヤル】に不利だと認識されていたので使用者は少ない読み。

■【マーウィンビショップ】
”結構強いデッキ”という話を何度も耳にしたが、友人からの"【ウマ娘】には勝てないらしい"という情報を鵜呑みにして全く触らずメタ予想の範囲外。

GPではいたるところに《安息の絶傑・マーウィン》《ヘヴンリーイージス》が並んでおり、認識のズレに少なからず焦りを覚えた。

実際のメタゲームはこちら。

[27.0%]ビショップ
[22.1%]ロイヤル
[15.1%]ナイトメア
[10.3%]ウマ娘 プリティーダービー
[9.0%]ドラゴン
[8.4%]ウィッチ
[8.2%]エルフ


マチカネタンホイザ

《マチカネタンホイザ》
【簒奪ロイヤル】《レオニダスの意志》
【童話ビショップ】《三月ウサギのお茶会》
【リーシェナウィッチ】《黒き破壊のアーティファクト》
上記3種類がメインターゲット。

特に【簒奪ロイヤル】【リーシェナウィッチ】を相手にする際は手札にこのカードがあるだけで取れるゲームプランの幅が広がる便利な1枚。


マルゼンスキー(ファンファーレはおまけ)
マルゼンスキー

《マルゼンスキー》
【童話ビショップ】【簒奪ロイヤル】を想定し後手3フォロワーの水増し。

vs【簒奪ロイヤル】では光の速さで墓場が溜まるのでネクロチャージ10達成も容易。
カード自体はとても優秀なカードですがにんじん🥕による出走🥕では効果を使えないのでEVOLVE枠を割いてしまう点で頭が痛くなる1枚。


メジロドーベル

《メジロドーベル》
《あなたにささげる》と入れ替わり。
2点回復が染み渡る。
vs【童話ビショップ】で後手2ターン目に出せるフォロワーとして優秀。
《タマモクロス》とどちらを採用するかギリギリまで迷ったが、ゲーム終盤でも使える点を評価してこちらを採用。
vs【リーシェナウィッチ】では1ターン貰えるのも◎


打った試合は全て負けました。

《7センチの先へ》
vs【簒奪ロイヤル】で勝ち手段を増やすために採用。
発動条件は相手が手助けしてくれることもあり容易に達成可。


ナリタトップロード

《ナリタトップロード》
《7センチの先へ》のお友達。
《マチカネタンホイザ》《メジロドーベル》など不要対面でのゴミ処理要員。
手札の質が一気に変わるのでプレイしてて一番ワクワクする。好き。性格も良い。


オグリキャップ

《オグリキャップ》
今期の最強カード。
【童話ビショップ】【簒奪ロイヤル】に対してあまりにも強い。
長らく1枚の採用だったが、複数枚引いて邪魔になることより使用したいタイミングで引けていない事の方が困るので2枚に増やしました。


ナリタブライアン

《ナリタブライアン》
現在の主流は0~1枚と採用枚数が減ってきている。
《簒奪の絶傑・オクトリス》に盗られると脅威だが、減らす理由としては少し弱い。
【ウマ娘】ミラーでは《ナリタブライアン》を多く採っている方が有利だと考えているので2日目で勝ちきる為には減らせない。


あなたにささげる

《あなたにささげる》
《メジロドーベル》と差し替え。
序盤にフォロワーを並べることが出来ないと簡単に負けてしまう環境なので事故のリスクと発動できた時のリターンが見合っておらず不採用。

《ダイワスカーレット》《ウオッカ》をプレイした際にアクト状態で体力5のフォロワーを処理したい場合、《見習い魔女と長い夜》をサーチして補う。
《あなたにささげる》と比べ手札1枚分損をしてしまうことになるが、中盤のアドバンテージ-1枚より序盤に於ける事故緩和の方が相対的に得をしている。


サクラチヨノオー

《サクラチヨノオー》
現在の【ウマ娘】デッキはピン差しが多く各対面ごとに必要なカードが異なります。
状況に応じて好きなカードを拾える《サクラチヨノオー》は便利に見えますが【簒奪ロイヤル】に《マチカネタンホイザ》を墓場に落とされた場合《レオニダスの意志》を見てから拾って出し直す余裕はないという判断で今回は
採用を見送りました。

vs【コントロールナイトメア】では《サクラチヨノオー》で《ライスシャワー》を拾って《ライスシャワー》で《サクラチヨノオー》を拾うことでループが発生し手札除去に強く立ち回れる上に《ライスシャワー》のファンファーレ能力を複数回使用できることで《7センチの先へ》の発動が近づきます。

vs【童話ビショップ】の《アグネスタキオン》《迫る熱に押されて》を拾って疾走するプランは健在。


いつか勝ちたい

GPの振り返りはここまで。
軽く済ませるつもりだったが、記憶の糸を手繰り寄せながら書いていたら結構なボリュームになってしまった。

■【ウマ娘】の今後の立ち位置

結論

結論から申し上げますとまだまだやれるというのが私の考えです。

【ウマ娘】はshadowverse EVOLVEで勝つ為の要素が全て詰まっているデッキとなっています。

[再現性の高さ]
《スペシャルウィーク》《イクノディクタス》《検証、開始》《ダイワスカーレット》

ゲーム展開に合わせた柔軟な動きが可能。

[アグロ耐性]
《スペシャルウィーク》《アグネスタキオン》《エイシンフラッシュ》《見習い魔女と長い夜》《おどれ・さわげ・フェスれ!》

デバフや低コストクイックで序盤から盤面の取り合いで優位を保てる。

[コントロール性能]
《ナリタブライアン》《ライスシャワー》《雨の独奏、私の独創》《7センチの先へ》

ゲームレンジが後ろに伸びても対応可能。

[猿🐒]
《ダイワスカーレット》《ウオッカ》

つよい。

また、採用されていないウマ娘の中にも沢山良いカードがあるので環境に応じて構築を変化させていけばトップメタと渡り合うことのできる適応力の高いクラスだと思っています。

【ウマ娘】が勝てなくなるとき

PPの踏み倒し等でマナの概念が崩れたときです。
元々の基盤が強すぎることもあり、ある程度のカードパワーのインフレにはついていけると思います。

同じPP帯での勝負には滅法強いものの、除去にPPを使う関係上、相手がPPを踏み倒してきた場合は処理が追い付かずあっさりと敗北してしまうでしょう。

そもそも【ウマ娘】側も《ダイワスカーレット》のスペル-1コスト軽減や《ウオッカ》の条件付き-2コスト軽減でPPの踏み倒しをしているデッキです。
こちらだけがズルをしている状態では簡単には負けません。


無料部分はこれで終了になります。
長々と書き連ねて来ましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。
有料部分では、各対面の相性、立ち回り、マリガン基準を解説しますのでもしよろしければご購入お願いします。

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