虐待されていた話


息子氏の発達の病院でわたしにもいろいろ聞き取りがあって、先生に幼い頃の環境まで詳しく話す流れになった🏥


わたしの父はカッとなると誰がなんと言おうと一切手がつけられないようなタイプだった。今振り返っても彼は本当に病的だったと思う。
どうしたん父?どんなふうに育ったらそんな大人になるん?って今なら笑えるけど、当時はちっとも笑えなかったし24時間怯えてたのを覚えてる。

母は普段からまったく愛情表現をせず否定ばかり。母も怒るとものを投げてくることもあった。
「あんたは失敗作だ!」と言われながら育った。


もう語りきれないくらいいろいろあり過ぎたから具体的なことは省くけれど、とりあえずわたしはそんな家庭環境で生まれ育った。


だけど小さい頃はほかの家と比較なんてできるわけもなく、大人になってから『うちは異常だったんだ』と気づいたけど、取り立てて誰かに話すなんてことはないままここまできた。


それでも今回、実は親からこんなことがあって…と先生に話していたら「それは虐待ですね」とあっさり、そして強めに断言していただいて、『ああやっぱり一般的に見てもそうなんだよな』と改めて腑に落ちたというか、自分の中でそれが新たな発見だったというか。





物心ついたときからメンタルがあまりにも不安定だったから、年頃になったら自分なりに検索して少しずつ知識を得て、うちはおかしかったのかもしれないと気づいてしまった頃のわたしはやばかった。


両親が憎くて憎くて、自分がされたさまざまな仕打ちも人間関係がうまくいかないことも全部親のせいだ!!!と心の中で責め続けてきた。

それはそれは頭がおかしくなるくらい恨んだ。
憎悪の炎で身も心も焼かれそうなくらい。



ひとつだけよかったことと言えばあまりにも苦しかったから、「自分の子どもには絶対絶対絶対同じことはしない」と、心に焼きを入れるくらいに刻んで生きてきたこと。

そしてそれは子どもができてから実践できていて、もうそれだけでわたしは相当いい母親なんじゃないかと思ってる。笑



でもこの世界に入って学びを深めたら、あんなひどいことをし続けてくれた両親でさえ、別に悪いことをしたわけではなかったんだと気づいた。



聞き取りには続きがあって、「両親がしてきたことをどう思いますか?」「誰が悪いと思いますか?」と尋ねられたけど(普通そんなこと聞くものなのかしら?)、本当に心の底から「誰も悪くないと思っています」ときっぱり答えた自分がいた。


今なら分かるけれど、父も母もきっと十分な愛情を得られなかったんだと思うし、それは彼らのせいではないし、じゃあ祖父母が悪いのかと言われたらそれも違うと思う。

こんな時代にこのような環境で生まれることをただ選んだだけのことであって、誰も被害者じゃないし誰も加害者じゃない。




そしてそんなネガティブなループを終わらせるために自分が生まれてきた感覚がある。

ご先祖さまたちのエネルギーをすごく感じるし、わたしが代々続く家系のカルマを清算したい。
両親のこともわたしが解放してあげたい。


自分にはそれができると信じてる。

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