ゴッドファーザー、マイケルを救えるのは叶恭子

最近映画を寝る前に雑に見ている。メルカリで3000円で買ったKindleタブレットでそのまま流して眠たくなったら途中で止めて寝る。  

 先週から見ているのはゴッドファーザー。昨日からは3つめの最終章を見ている。ゴッドファーザーはイタリア系移民のマフィアの話しで、そのボスのマイケルや先代のヴィトーが主人公。
 ヴィトーのかなりハスキーで訛りのある、強くてぶっきらぼうで諦めの含んだ優しい声がすき。

 第二部のゴッドファーザーⅡがかなり面白かった。ストーリーの大筋は代替わりしたマイケルが自分やファミリーに危険な人物をどんどんと粛正していく。同時にビトーがファミリーを作り上げていく過去が挟まれている。
 マイケルの目があまりに黒くただ黒くなっていくのが印象的だった。第一部の冒頭ではあんなにキラキラしていたのに。

 マイケルが孤独になっていく一つの節目に、結婚相手のケイに別れを告げられるシーンがあるのだけれど、マイケルの妻が叶恭子だったら。と思った。マイケルはケイとの約束を何年もなあなあにしていたし、ケイに詰められているときもなんかずれていることばかり言っていた。最終的にぶち切れてケイの顔面を殴ったりしていた。
 ただマイケルの目がこれ以上真っ黒になるのはかわいそうになる。マイケルは自分で考えて自分で決める。自分がみんなのためになると考える道を一人で進む。
 ケイは、器ではなかった。たぶんそのことをケイは気づいているがマイケルはそこから目をそらしている感じがした。叶恭子はマイケルの全てを見た上で、ただ「居る」事ができる人だ。だからマイケルのとなりに叶恭子がいればマイケルも報われたんだろうと思う。同じ地獄の道を歩むにしても。
 
 

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