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ゴッホ・アライブwithゴッホを知らない小学生娘

社会教育士の堀田奈津子です。旧名古屋ボストン美術館で開催されているゴッホ・アライブ展に行ってきました!小学生の娘と一緒に鑑賞した感想と新しいアートの楽しみ方について知ったことを書きたいと思います。
開催は2023年3月5日まで。行こうか悩まれている方の参考になれば幸いです。

娘と美術館に行くのが夢だった

私、元々美術館は好きで、よく行っていました。
でも子どもが生まれてから、美術館へ行く機会に恵まれず
じっくり時間をかけて鑑賞したいのに、子どもと行くとそれは出来ないだろうから・・と自ら制限をかけていました。

私が子どものころ親と一緒に行って、感動した美術館は横浜美術館
開催中のエジプト展でファラオの仮面をみたのが凄く印象に残っています。
ツタン・カーメン、大家の紋章・・そこから沼ったエジプト文明。

そんな私が親となり、成長していく子どもをみてずーっと狙っていたこと。
それが美術館へ一緒に行くこと。
一緒にアートを観て、なんやかんや言いながらどう感じた?とか
少し大人な会話を楽しみたい、そう思っていたのです。

私が娘の美術館デビューにぜひ、と思っていたのはただ鑑賞するだけではなく楽しめそうなゴッホ・アライブ!

芸術性とエンターテイメント性を兼ね備えた、五感で楽しむ全く新しい没入型の展覧会。オーストラリアから始まり、世界で850万人動員されている話題のゴッホ・アライブ!

Twitterで情報を集めると、休日は混雑している様だったので平日に行けるタイミングを探していました。

そして、学校記念イベントの代休日で、平日が休みになった日。私はいよいよ作戦を実行します。

娘はゴッホを知らない

私「今日、名古屋行こう。ゴッホ見に行こう」
娘「なに?ゴッホ?わからん。」
私「・・それでも良い。行けばわかる」

なんと、娘はゴッホを知りませんでした。小学校高学年、、まだ習いませんかね?
習っていなくても知っている、そんな環境にはない様で。
そうかぁー-と思いながらも、知らないからこそ先入観を持たずに感じるゴッホ!どんなもんだい!と思い、作戦そのまま実行にうつします。

(いや待て。びじゅチューンでひまわりがお掃除しちゃうわよ歌ったじゃん)

スマホを触って、写して、楽しむ

旧名古屋ボストン美術館は、名称が金山南ビル美術館棟となっておりJR金山駅南口を出てすぐ右の建物になります。
当日券売り場は2階にあり、3階入り口→4ー5階が鑑賞エリアです。
10時開場から暫く経って行きましたが、数組の列が発生する程度でスムーズに入れました。
大人2,500円。小学生1,500円。

我が家は3人子どもがいるので、なかなか私1人でお出かけする機会はありません。
娘は私にべったりとくっついて、饒舌に話しかけてきます。
普段と違う組み合わせ、来たことのない場所に興奮していた様でもあります。

さて、ゴッホ・アライブ。
うまく工夫されていると感じるのは、全ての箇所で撮影が可能ということ。
普通の日本の美術館だと、撮影でもしようものなら、会場の角にいる学芸員さんから慌てて注意を受けます。
が、この会場は皆スマホで撮影しているし、何ならQRコードを読み取ってゴッホ君というARを出現させる遊びまで用意してくれているのです。

これには、娘は大喜び!
私のスマホを横取りして、自由にQRコードを読み取り手慣れた操作で撮影をしていきます。
周りをみていても、平日なので子どもはいませんでしたが、皆さんスマホを使って思い思いに撮影を楽しんでいました。

ゴッホの包帯に興味を持った娘

4階ではARゴッホ君アルルの寝室で撮影を楽しみ、5階へいくといよいよ。
スクリーンを使って、音楽に合わせゴッホを五感で感じる会場が広がっています。

一歩足を踏み入れただけで、身体がぞわーっとする感覚
ゴッホの荒々しく表現される一筆一筆が動くことで、まるで生きているかの様に空間を表現されているのです。
1つの上映は15分くらいだった様に感じますが、とにかく飽きることなくずっとその場を楽しんでいられることが出来ます。

主催者側の工夫として、来場者がじっくり鑑賞できる様に、寝そべって鑑賞するエリアや椅子エリアがあることは、とても助かりました。
私たちも、寝そべることの出来るソファでリラックスしながら鑑賞できました。

寝そべることができるソファ

ソファに座り、スクリーンに映される空間を撮影しながら娘が発した言葉は「なんで、耳に包帯をしているの?」でした。
事前知識を持たない娘にとっても、印象に残る『耳に包帯をした自画像』

娘「なんで、耳に包帯をしているの?」

また、上映作品途中の表現に、銃声の様なにぶい音がすると共に、たくさんのカラスが一斉に飛び立つシーンもあるのですが、ここが表現が秀逸でした。
私たちは、スクリーン映像と音で全身に情報をあびるので、強烈なシーンとして全身に感覚が残ります
娘にも凄く印象的だった様で、何かが起きたことに間違いないんだけどそれが何なのか?何かもの凄く強く心が動く!という感覚に陥った様でした。

おわりに

美術館で、こうした全身の感覚に訴える展示を鑑賞した経験はあまりないのですが、本当に素晴らしい体験になったと思います。
小学生高学年のゴッホを知らない娘も、全身でゴッホを感じることができたので大満足です。
娘にとって美術館デビューとなった記念すべきゴッホ・アライブ。
まだ未経験の方がいたら、ぜひ子どもを連れて感じてみてください。
今日は、どうしてもこの感動を伝えたくなったので記事にしました。

ではまた、次回。


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