kuma

化学とPythonについて。

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熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂

熱可塑性樹脂 (Thermoplastics) PP、PA、PC、PA、PETなど多数。(ほぼ)付加重合でできる。加熱されると分子の熱運動が活発になって分子同士の間隔が広がるので、分子間結合の力が弱くなる。このため温度が上昇すると強度や弾性率が低下する。個々のポリマーは共有結合で、ポリマー分子間はファンデルワールス結合や水素結合。 - 靭性に優れる - 成形温度は高いが、短時間で成形できるので生産性に優れる - リサイクルが容易 - 加熱のたびに物性が低下する - これをマ

    • ウェブサイトのページ内リンク

      ウェブサイトの作成者がページ内リンクを作っていなくても、最初からそこにジャンプするようなリンクを作成して共有したりすることは可能です。 やり方は元のURLの末尾に"#"をつけて、さらにID名をつければいいだけです。IDがどこに振られているかはウェブサイト作成者によってしまいますが、だいたいのウェブサイトにはIDが振られていますソースを表示させて"id="で検索すればすぐに見つかります。

      • Python / yfinanceのインストール

        Anaconda環境でのインストール 通常のPython環境であれば"pip install yfinance"だけでインストールできるようなのですが、Anaconda環境だと"conda install yfinance"ではインストールできずにFailedしてしまいます。 そこで"conda install conda-forge::yfinance"をトライするのですが、これもAnaconda Promptだと結局Failedです。そこでAnaconda Power

        • リン酸カルシウム

          骨の70%を占め、人口骨の主成分としても用いられる。CaイオンとPO4イオンの比率の違いによって複数種類の化合物がある。 2024年3月に東北大学と日本ファインセラミックスがこれまで困難とされてきた量産化に世界で初めて成功している。

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        熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂

          フッ素樹脂

          フッ素樹脂に関する川上、川中の違いは本当にややこしいので、順次整理していきたいです。フッ素樹脂はフルオロカーボンを経由して、重合や共重合などにより製造されます。 フッ素樹脂ランキング グンゼ 中興化成工業 AGC ダイキン工業 淀川ヒューテック 日本フッソ工業 ダイキンファインテック 三井・ケマーズフロロプロダクツ 陽和 協立化工業 フッ素樹脂の原料 HCFC-22 (クロロジフルオロメタン) HCFC142b (1-クロロ-1,1-ジフルオロエタ

          フッ素樹脂

          Python / matplotlib.pyplot (ax)

          matplotlibには「pyplotインターフェース」と「Axesインターフェース」があるのがややこしいところです。しかもAxesインターフェースで書くときも結局matolotlib.pyplotはImportしてあげる必要があります。ここではAxesインターフェースについて書きます。 Axesインターフェースは「Figureオブジェクト」(図やグラフお表示するキャンバス・ウィンドウ)と「Axesオブジェクト」(軸やラベルを含む図やグラフそのもの)を別々に生成してあげる必

          Python / matplotlib.pyplot (ax)

          コマンドプロンプトが起動しても一瞬で消えるとき

          コマンドプロンプトが起動しなくなるのはかなり焦りますね。正確には起動しないのではなく、起動しているのですが目に見えないくらいの速さで終了してしまいます。そんなときはレジストリエディタ(regedit.exe)を開いて下のパスにある「AutoRun」を消去してしまうと治ることがあります。 HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Command Processor HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\C

          コマンドプロンプトが起動しても一瞬で消えるとき

          樹脂の吸水率

          樹脂が水を吸水する割合は樹脂の種類によって異なる。 吸収率が高いと... 耐衝撃性が向上する。 伸びが向上する。 寸法・質量が大きくなる。 吸水率が低いと... 引張強さが向上する。 引張弾性率が向上する。 電気絶縁性が向上する

          樹脂の吸水率

          立体規則性(Tacticity)

          高分子化合物において存在するもので、Polymerの融点や溶解性、機械的性質に影響がある。 イソタクチック(Isotactic) すべての置換基が炭素骨格から見て同じ側にある。 シンジオタクチック(Syndiotactic) 置換基の向きが炭素骨格から見て交互に並ぶ。 アタクチック(Atactic) イソタクチックとアタクチックが無秩序に並ぶ。結晶構造を持たない。

          立体規則性(Tacticity)

          HDPEとLDPE

          製造法によって密度が異なり、主要なものであるHDPEやLDPEのほかに、MDPEやLLDPEもあり、また近年はUHMWも出てきている。 本来は結晶性だが、LDPEのように低密度で枝分かれのあるものは結晶化しにくくなる。 分子量が高いと… 衝撃強度が高い 分子量が低いと… 流動性がよい。-> 成形性がよい。 密度が高いと… 結晶化度が高い 融点が高い 引張強度が高い 引張弾性率が高い 密度が低いと… 引張破断伸びが大きい 衝撃強度が高い

          HDPEとLDPE

          PPS (ポリフェニレンスルファイド)

          自動車のバルブなどに使われるスーパーエンプラ。あまり身近なところには使われていないので、「これ」というわかりやすい例を出しづらい。EV需要で伸びる可能性がある。 Supplierは東レのTorelinaが有名。そのほかではDSMのXytronや帝人、DICなど。 (酸化)架橋型(分岐型) 弾性率が高い。酸素雰囲気中で熱処理を行う。 半架橋型 リニア型(直鎖型) 合成は低いが、引張、伸び、靭性に優れる。熱処理を行わない。 関連ニュース 2023年1月、東レが韓国

          PPS (ポリフェニレンスルファイド)

          長いファイル名の削除

          Windowsではファイル名が長すぎると削除できないことがあります。ファイル名を変更せずにインターネット経由で何かのファイルをダウンロードすると、消せなくなってしまうことがあります。そういうときは del "\?\C:パス名\ファイル名 ググると「ファイル名を短くリネームすればいい」とか「全体のパス名が短くなるようなところにファイルを移動すればいい」とか言っている方もいるのですが、それはあまり現実的ではないです。なぜなら削除ができないような長いファイル名は「移動」も「リネ

          長いファイル名の削除

          PLA (ポリ乳酸)

          バイオマスの発酵により乳酸を生産し、それを科学プロセスで変化・重合して製造する。生分解性バイオマスプラスチック。ポリエステルの一種で、バイオポリエステル。L-isomerとD-isomerがあり、ほとんどはL-isomerだが、D-isomerの量でPLAの特性が決まる。 D-isomerが多いと… 軟らかい D-isomerが少ないと… 強度が上がる 耐熱性が向上する 融点が上がる ガラス転移点が上がる 結晶化しやすい

          PLA (ポリ乳酸)

          PA (ポリアミド)

          エンジニアリングプラスチックのうちの1つ。PA6やPA66など様々な種類があるが、PAのあとの数字は炭素の数を示す。 共通して言えること 強度が高い 吸水率が高い <- アミド結合の濃度が低いPA12やPA11は吸水率が低め 極性が強い 炭素数が少ないPA 耐油性がよい。 炭素数が多いPA 耐水性に優れる。

          PA (ポリアミド)

          弾性率(Elastic modulus)とヤング率(Young's modulus)の違い

          弾性率とヤング率は違います。正確には、ヤング率は弾性率のうちの1つ、つまり弾性率のほうが広義の言葉です。 ヤング率の別名が"縦弾性係数"であることからもわかりますが、弾性率はほかに"横弾性係数"、"体積弾性率"も含む言葉です。合わせて3つを指す言葉ですね。 ただ、どちらも変形にしやすさ/しにくさを表す言葉であることに変わりはありません。数字が大きいほうが変形しにくいです。分母にひずみが使われているので、ひずまないほうが割り算の結果は大きくなるわけですね。

          弾性率(Elastic modulus)とヤング率(Young's modulus)の違い

          相容化剤

          非相容系のPolymer alloyに相容性を持たせるために添加するもの。反応型と非反応型に分けられる。 非相溶性ポリマーアロイに使用されるものについては相容化剤と表記するのが正確だが、すべてを総称して相溶化剤と表記されている文献も多い。 相容化剤の分子量が大き過ぎると… アンカー効果は十分なのだが、分散性が低下するので相容化性能を発揮できない。 相容化剤の分子量が小さ過ぎると… 分散性は問題ないが、アンカー効果が弱く、ミセルを形成して相容化性能が低下する。

          相容化剤