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Roland、ついに銀河に発つ?

11月15日、Rolandから新たなソフトウェア「GALAXIAS」がリリースされました。
いや、最初公式のX見た時、またハードウェアかと思ってドキドキしちゃった。

この10年でACBやZen-Coreという共通音源を開発し、ハード/ソフトで過去の名機を復刻させてきたRoland。
そのソフトウェアシンセの集大成となるのがこの「GALAXIAS」のようです。

この「GALAXIAS」は最大4つのビンテージ機材をエフェクト込みで「シーン」としてグルーピングし、レイヤーさせたりシーケンスさせたりアルペジオさせたりするプラットフォームとのこと。

ネーミングは、JUPITERがあればJUNOやPROMARSもあるシン・ローランド・ユニバースなので、統合するならそりゃ「ギャラクシー」だよなあという印象ですね。

メーカーサイトから。アルペジオっぽい。

近日VSTプラグインにも対応するようですが、しばらくはスタンドアロンとのことなので、なんとなくソフトウェア版のグルーヴボックスという印象を持ちました。

実際僕もMC-101の4トラックに「JP」「SH」「TB」「TR」で名前が始まる音色をずらっと並べ、気分だけはリッチになったもんですよ、なにしろ。
GALAXIASでは、ACBなのかZen-Coreモデルエクスパンションかはわかりませんが、実機をしっかり再現した音源ばかりのようで、リッチ風味では済まなさそうです。

メーカーサイト。PLUG-OUT(ACB)と同一に見える

Roland Cloudを使う身からすると、いちいちDAWのインストゥルメントに立ち上げる手間が省けていいなと思います。

でも、やっぱり気になるのは価格。

今のところ、Roland Cloudの最高プランであるUltimateメンバーシップでのみ利用可能とのこと。

買取りではないのよな
悩ましい。実に悩ましい。

いわゆる買い取りにあたる”Lifetime Key”は非対応。
そのULTIMATEですが、1年間で199ドル。
ということは、今のレートで日本円3万チョイですね。円安めぇ…
月払いであっても日本円3千チョイってところで、マジ悩ましい。

商品画像や動画を観る限り、最近のZENOLOGY、SYSTEM-8から70年代のSH-2、SYSTEM-100まで、これまでACBやモデルエクスパンションで蘇ったすべての機材が含まれるようです。
これら新旧フラッグシップ機を使える利点に対し、毎年あるいは毎月支払う金額をどう感じるかが導入ポイントかなと思います。

メーカーサイト。左にはSYSTEM-8も。

過去の名機はもちろんですが、特にSYSTEM-8の実機は出音が好きで、購入をギリギリまで悩んだこともあるので、金額感としては決して悪くないんですよね。

それにSH-101からJUPITER-4まで、SYSTEM-1/8用PLUG-OUTシンセのLifetime Keyを購入するとしたら、全部で30万円を軽く超えてしまいます。
なので、個人的にはProからグレードを上げる動機には十分なってます。

ただ、僕自身PLUG-OUTシンセには数万円投資しちゃってるので、相殺とか、初年度割引き特典とかないですかねとゴニョゴニョ…

それと最近、同社のSH-4dやS-1で実機ならではの楽しさを再認識しちゃってるとこなのも悩ましいところ。

実はZENOLOGYのJUPITER-8モデルエクスパンションを、MIDI LEARNさせたSYSTEM-1で操作するのがすごく楽しかったんですよね。
どんなに高機能高性能でも、マウスやパッドでの操作はちょっとつらいのです。

「GALAXIAS」でも、SH-4dやSYSTEM-1の操作子である程度パラメーターがフィジカルに使えそうなら検討の余地ありです。

しかし、マジ円安がなぁ…
日本人が自ら誇る国産機材を揃えたいのに、円相場を気にしなきゃいけないのは、ちょっとつらいところです。

最後にプロモ動画や商品ページで確認できた機種を掲載しておきます。
見逃したのがあったらごめんなさい。

D-50
JD-800
JUNO-106
JUNO-60
JUPITER-4
JUPITER-8
JV-1080
JX-3P
PROMARS
SH-101
SH-2
SRX STRINGS
SYSTEM-1
SYSTEM-8
SYSTEM-100
TB-303
TR-606
TR-707
TR-727
TR-808
TR-909
XV-5080
ZENOLOGY

ラジオ局勤務の赤味噌原理主義者。シンセ 、テルミン 、特撮フィギュアなど、先入観たっぷりのバカ丸出しレビューを投下してます。