見出し画像

なくても生きられるもの。

今朝タイムラインを見ていたら、こんなツイートがおすすめされてきました。

実は僕自身、ジブリ作品はほとんど観たことがないんですよ。
試写会で『風立ちぬ』観たくらいで。

宮崎駿監督作品で明確に観ているのは、『ルパン三世』第1シリーズ、照樹務名義の第2シリーズ2作品と『カリオストロの城』。
それから『パンダコパンダ』『未来少年コナン』、一昨年家族に連行されて観た『風の谷のナウシカ』(リマスター版)。
いずれもジブリ以前の作品ばかりなんですよね。

特に『カリオストロの城』は、その後の人生にものすごく影響されてしまった作品です。

小学生の時に観て、マモー編とのあまりの違いに、不幸にも「クラリスうぜえ」と思ってしまったんですよ。
それ以降「萌え」属性ゼロで生き抜く定礎になってしまいました。

オリジナルのルパンファミリー以外の要素が好きではないので、最近の青ジャケシリーズも、レギュラーに他のキャラが入ると観る気を失うんですよ。
こと『ルパン三世』に関しては「原理主義」と言われても仕方ないです。笑わば笑え。

で、前掲のポストにハナシを戻すと、ジブリなのかどこなのかわかりませんが、日本においては「サブスクに置かない」という戦略のようです。

仮に「まだDVDやブルーレイがあるじゃないか」と売り上げを期待しても、2023年現在プレーヤーが売れなくなり、PCからドライブも消えています。
今さら「ジブリ作品を観たいからプレイヤーを買おう」と思うオトナもあまりいないだろうと。

買う方だって、特典欲しさだったりコレクターズアイテムだったりで、開封して我が子と鑑賞会というのも、今や懐かしい平成の風習になりつつあります。

ジブリほどの作品数があれば、独立してサブスクサービスも作ることは可能ですし、そんなハナシが進行しているかもしれないので、ここでジブリの方向性を批判する気はありません。

なくても生きていけるのが、エンタメの宿命なので、そのこと自体は仕方ないと思うんですね。
現に僕自身、ジブリ作品を観てなくて困ったことかなかったので。

ただ自分ごととして振り返れば、仕事であるラジオ、そしてテレビや新聞や雑誌といった既存メディアは、おしなべて「なくても生きていける」ものです。

ラジオ聴取率、とりわけメディア全般におけるセッツインユースの低下は、ネットやスマホの普及より前から進んでいました。
地方の人口減と同じで、どうやっても止められない現象なのです。

ラジオは幸いにして、2010年からradikoのおかげで聴取そのものが維持されており、現在は全ての地上波局が参加しています。

スマホの普及寸前にローンチし、サブスクリプションという言葉が広まる前に、プレミアム会員制を普及させた成果は大きかったです。

テレビに比べて一元化が早かったのは、自局の利権より延命を優先的に判断した局が多かったからでしょう。
各局に抵抗したり他の普及策を立てることがすでにできなかった、とも言えますが。

残った課題は「聴かずにはいられないコンテンツ」をどうやって開発し広報し、営業的にどう長く維持できるか。

難易度の高いテーマですが、下手を打たなければ聴取環境が維持されている分、他の既存メディアより課題が明快で健全かなと。

若い世代に「ないと困るメディア」として定着させるのは難しいと思いますが、「あれば楽しい」くらいの存在になれるよう、微力ながら血流が頭皮から脳内により多く向かうよう、頑張っていこうと思います。

この記事が参加している募集

最近の学び

ラジオ局勤務の赤味噌原理主義者。シンセ 、テルミン 、特撮フィギュアなど、先入観たっぷりのバカ丸出しレビューを投下してます。