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【アセック セクハラ闘争記 Vol.2】

みなさん、こんにちは。私はSonyやAppleなどの世界的な企業と取引をしているアセック株式会社という会社で働いています。上司からセクハラ、パワハラを、副社長と役員からも人権侵害などのハラスメントを受け休職中です。現在労働組合で闘っています。

9月11日に初めての団体交渉を行いました。アセックは責任者を出さないうえに、ハラスメント調査もほとんどできておらず団体交渉になりませんでした。私たちはそのことに抗議し、次回の団体交渉には副社長が出席することを約束させました。
前回の団体交渉の様子はこちらのnoteをご覧ください。
アセック セクハラ闘争記 Vol.1


【労働委員会を通じた「あっせん」の申し立て?】

9月下旬、アセックが「あっせん」の申し立てをしたと、神奈川県労働委員会より連絡がありました。会社は次回の団体交渉の約束を、それも副社長を出席させると約束したにも関わらず、「あっせん」という制度によって団体交渉をなるべく引き延ばそうとしたのだと思います。
また、あっせんの申し立ての理由として、前回団体交渉にて会社の人間が自ら退室したにも関わらず私たち組合が退席に追い込んだとし、組合側が「脅迫」している状態だなどと記されていました。
もちろん「あっせん」には応じることはありません。このようなアセックの対応に抗議することにしました。

【社長へ要求書を渡したい!】

アセックの社長は台湾人で、日本には常駐していません。今までハラスメントの被害を副社長と役員には訴えてきましたが、社長まで伝わっているのか?、伝わっていたとしても会社が都合のいいように真実を歪めて伝えているのではないか?とずっと気を揉んでいました。
そんな中、社長が来日し日本の社員たちと親睦会を開催すると言う情報が入ってきました。「あっせん」の申し立てによる実質的な団体交渉の拒否に対する抗議を行うため、街頭宣伝を行うとともに、社長へ直接要求書を渡し、今のアセックの状況を伝えることにしました。

2023年9月29日に会社の前で街頭宣伝を行いました。アセックで働いている人に向けて、今まで私が受けたハラスメントや会社の対応などをメガホンで話しました。社長にも伝わるようにと私のメッセージを英訳して組合員に話してもらうというような事もし、とても意義のある抗議だったように思います。

信号で停車中の車両から見つめる人たち

ただ、今回は残念ながら、メガホンが小さめだった事と、会社が窓を閉め切っていたので4階の事務所にははっきりとは聞こえなかったようです。それでも一部の社員には聞こえていた為に役員たちは緊急会議を行なったようでした。

嬉しかったことは、アセック周辺の会社で働く方が声をかけてくれた事です。頑張ってとエールも頂きました。路上で信号待ちをしている車の方達も窓を開けて聞いてくれていたのが印象的でした。

【無くなった懇親会】

社長に要求書を渡すべく、会社の前から移動し、懇親会の会場周辺で待っている最中、開始時刻が30分遅くなる事がわかり、やはり役員たちで何らかの話し合いがあったことは明白でした。
社長と直接会うということは、セカンドハラスメントを行った副社長と役員にも会うということであり、さらにセクハラ、パワハラをした上司とその部下とも会うかもしれず、胃が痛くてたまりませんでした。会社と闘うと決めた今も、相当なストレスがかかるのだと感じています。

懇親会会場の近くで待機している様子

私たちが懇親会会場の周辺で待っていることがアセックに伝わったようで、結果的には懇親会は中止になってしまいました。胃の痛さからは解放されましたが、残念でなりません。懇親会を中止にするほどならば、この問題にきちんと向き合えばいいのにと憤りを通り越しアセックに対して不甲斐なさを感じました。

【会社で辛い思いをしている方、そういった人が近くにいる方へ】

ここまで読んでいただきありがとうございます。
私自身、この総合サポートユニオンと出会うまで、さらには会社と闘うと決心するまで1年以上かかりました。
闘うと決めた今でさえ、会社と対峙するときはとてつもないストレスがかかるのだと、ハラスメントの卑劣さを痛感します。それでもこれからの人生をハラスメントの被害者だとビクビクしながら生きたくない、私にとってはこの闘争に意味があります。
泣き寝入りするのではなく、声を上げる事が世の中の”普通”になり、こうした会社が当たり前のように罰せられる世の中になればいいと願っています。
ハラスメントに限らず、会社から不利益な扱いを受けていたり、長時間や未払い残業のことなど、おかしいと思う事があればまずは相談してみるというのも1つの手だと思います。ご活用ください。

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