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【外伝】脳の血管が爆発した話

ごきげんよう。

こんなに反響があるとは夢にも思わず、うれしい悲鳴とはこのこと…となっています。

まだ書き残しておきたい思い出がいくつかあった(途中で力尽きた)のと、みなさんの疑問に答えられる範囲で答えたいと思い、爆発話(バクバナ!)を再開しにきました。

いっくよ〜!!!

私は30代半ばにさしかかる平成生まれです。(無駄な抵抗)
世間的には若くないんだけど、脳神経外科の患者の平均年齢的には若い!!!ので元気になれたみたいです。ヤッタネ!

原因として唯一思い当たるのは🚬……………?
長生きするつもりないし1000円になるまで吸うからな!!!!!!!って強い心を持って生きていた人間なんですけど、普通に今回の事案がきつすぎて「うん、やめよ」ってなった。捨てだ!捨て捨て!
そもそも基本会社でしか吸わない人間だったので意外と苦もなく。きっかけをありがとう。
今は無害な水蒸気を吸っています。マスカット味美味しい。
あとジムでの激しい筋トレも力むから脳にはあんまりよくないのかなもしかして…?

前兆ほんとになにもないの!?とよく言われるんだけど、本当に何もないんだよなこれが。
強いていうなら、2週間前に背中がビリッと痛むときがあったけど、2〜3日で治ったし多分肩こりだと思うんだよな。

あと何故か1年くらい苦しめられた飛蚊症が治ってた。
どのタイミングからかは覚えてないんだけど退院後に「そういえばいない…あの忌々しいホコリみたいなやつが…いない…!!!」って気づいた時には歓喜オブ歓喜。
脳の手術するとなにかがうまいことどうにかなって消えたりするんだろうか………謎みが深いでござるな……………フォカヌポゥ。



ほんでまぁ、親と会社の話なんだけども。

私が病院に運ばれて、検査の結果くも膜下出血だとわかったときにお医者さん(多分高橋一生)に「助かるかどうかわかりません。でも助けるためにこれから手術をします。」と言われたそうだ。

そこから約5時間、手術が終わるまで病院内で待っていた時の両親の気持ちを想像するとゾッッッッッッッ………………じゃすまないよほんと。なんて親不孝な娘なんだまったく。

うちの両親はとても仲が良く、母は天真爛漫の権化みたいな人間なんだけど「お父さんがいなかったら耐えられなかったかもなー」と言っていた。

私が生まれる前にお姉ちゃんが1人いたんだけどさ、生まれつき心臓が弱くて1歳でお迎えがきちゃったんだよね。
「私はまた娘に先に逝かれるのか…って思ったよあの時は」という言葉を聞いたときは、あぁぁあぁぁぁぁ〜〜〜ほんどうに…いぎでよかっだ………ゔぉをん………😭😭😭心配かけて………ごべんねぇぇ😭😭😭😭😭となった。親より先には死なねえからよ…止まるんじゃねぇぞ…(不吉)

手術が始まった頃、父が会社に電話してくれたらしい。うちの部長(以下、ボス)に「実は…くも膜下出血で…助かるかわからない状態です。今から手術です」と伝えたらしい。
ボスは「あのとき人生で初めて言葉を失ったわ」と言っていた。デスヨネ…
振り絞った結果「〇〇(私)なら大丈夫です!絶対大丈夫ですよ!」と泣きながら鼓舞したと聞いた。自分に言い聞かせる意味もあったんだろう。
その夜は一睡もできなかったらしい。本当にすまない………………
次の日の朝に父がまた会社に連絡してくれ、「手術成功しましたよ」と聞いたボスは1人で静かに泣いたと言っていた。ヌクモリティ…………

手術が終わって病室に運ばれる私はもちろん意識なんてないんだけど、目から涙を流していたと聞いた。痛かったのかな、心配かけてごめんの懺悔なのかな、ずっと楽しみにしてた1週間後のラーメンフェスタ行けなくなっちゃったからかな。5年ぶりの開催だったもんね。来年は行こうね。

親には「手術は成功したけど、後遺症については目が覚めてみないとわからない」的なことを説明されてたみたい。

でも当の本人は次の日の朝に目を覚まして普通に会話できるし手足も自由に動かせるし起きようと思えば起きれる(でも脳が出る)し、全くそんな深刻な状況になってるとはつゆ知らず。
目覚めて割とすぐ、一緒に運ばれてきたはずの私の全てが入ってるカバンはどこ!?って思って、母に電話したんだけど出ず。父に電話したら出た。

私「もしもし?」
父「・・・え?」
私「え???」
父「〇〇(私)か?」
私「え、そうだよ。黒いカバンさぁ」
父「お前、喋れるのか!??!!!?!?!」
私「え?いや普通に喋れるけどwなにwww」
父「よかったなあ!!!!!!!よかった!!!!!!!」
私「いやカバンwww」

私、そのときは状況が理解できず。そら起きたんだから喋れるやろ…とめちゃくちゃ笑った。
事情を知ったあとだとさぞ安心しただろうなと想像するとホロリ。
あとから聞くと母に私から電話がかかってきて「え…?誰かが携帯使って連絡しようとしてるのかな?なんかあった?」って父に相談してるうちに出れなかったらしい。

その後、頭痛が落ち着いてきた頃にボスにも電話して、「自分明日、頭蓋骨入れてくるッス!応援よろしくッス!」と社会の報連相を完璧にこなした。デキる部下なので。

面会は最初は週に1回だけだったんだけど、9月からは完全に面会禁止になってしまって、親からは荷物だけが届く日々だった。

病院のドトールを飲むのが入院中の楽しみの一つだったんだけど、土日は休みだったのでそういうときは父が慣れないスタバに行って私の好きな飲み物を買ってきてくれた。
「娘に頼まれておつかいに…」と言ったら「優しいお父様ですね😊」って褒められた!とドヤ顔していた。
サムネに設定していた画像はその時のスタバだ。
メッセージめちゃくちゃ元気出たもん。スタバの店員さんも存在してくれてありがとう………

何か欲しいものは?
食べたいものは?
飲みたいものは?

父はほぼ毎日聞いてきた。頼むと嬉しそうだった。
退院したあとに聞いたけど、「元気でいてくれるなら、娘のためにいくら金かけてもいい!」と思っていたらしい。
退院してから高めの外食をねだりすぎて最近は「そう思ってたけど、もうそろそろいいかな?って気分になってきた」と言われている。
おい、元気でいるんだから貢いでくれよ。元気でいるんだぞ?(地獄行き)

とにかく差し入れしたい父親。
かわいい娘のためなら…
って台詞リアルに言う人いるんだ!?





大病をすると自分の中の価値観がかわるってよくいうじゃん?
わたしもそうでした。今まで絶対に思わなかった考えが浮かんだのです。それは・・・

“ 結婚しとかないとこういうとき詰まね? ”

です。

今回は元気で聡明な両親がいたため、入院の手続きとか限度額の申請とか必要な手続きは全てしてくれたし必要なものは全部家から持ってきてくれたけど、もし独りだったら………???ゾッ…ですよこれは。

基本的に人生楽しすぎて結婚?する必要ある…?好きな男と一緒に楽しく生きれたらそれだけでよくない…?と思って生きてきたんだけど、今回は本当に改めて法的なパートナーって必要かも……………………と思ってしまった。

オモロは全てを凌駕する精神の人種が故、今まで恋人もオモロメインで選んできたけど、そろそろ本気でユーモアとインテリジェンスのバランスの良い人を探し求めて三千里していくか…

と決意してからもパンイチで布団ゴロゴロしているだけの秋が終わろうとしている。明日から本気出す。



傷について、前回の記事の最後に怖い写真載せちゃって、苦手なのに見ちゃった人はごめんなさーーーい!
基本的に傷はもう触っても痛くも痒くもないよ。
ただ傷の付近の頭皮は感覚が鈍いまま。

最初の手術をした数日後に、もう先生の許可は出てるけど、頭洗いに行く?って言われて「いやいやいやいや絶対痛いじゃんこわすぎるむりむりむり」って言ったんだけど「意外と大丈夫だよ!」という看護師さんの言葉を信じて洗ってもらったらぜーーーーーんぜん痛くなかった。全く滲みないのマジで衝撃的だった。
人体の不思議………………………

ちなみに頭に刺さってたチューブは目覚めて割とすぐ取られたんだけど、高橋一生が物理的にフンッってもいで、もいだところを「ホチキスするよ」って言いながら麻酔なしでガチャン!ってされました。
不思議と痛くなくてウケました。
人体の不思議………………………

あと、頭のリハビリでIQテストしたらIQ128だったの一生自慢します。ネタをありがとう。


少し追記するつもりで書き始めたら思い出が溢れて結局本編と同じ長さになってしまった…

読んでくれた方、ありがとうございました。

今回の反響は予想外だったけど、これをきっかけに検査を受ける人が増えたり、毎日戦っている医療従事者の方々の少しの活力になったりしたら嬉しいな〜〜〜と思っています。

みなさんが明日も美味しいご飯を食べられますように。

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