セブン銀行の育成体制、聞いてみた!
今回のテーマは【育成】。企業では様々な育成や研修体制がありますよね。社長の松橋は【Unlearn Relearn】を自身の、そして社員の行動規範の1つに挙げていて、学び続けることの重要性を高く認識しています。今回は育成・研修プログラムのうち幾つかピックアップしてご紹介しますね!
セブン銀行のちょっと面白い研修
市民開発促進!Power Platform研修
データ活用を日常に。データサイエンスプログラム
研修内容口外禁止?!コミュニケーション研修
市民開発促進!Power Platform研修
仕事上のちょっとした不便ってありますよね。問合せメールが埋もれたり、資料を探すのに時間がかかったり・・・。そういった【ちょっとした不便】を自分の手で解消するやり方を教えてくれるのがPower Platform研修。セブン銀行では以前からMicrosoft のソリューションを活用していますが、その中にPower Platformという【ノーコード・ローコードで誰もが開発できる】機能が搭載されています。実際に自分が必要なアプリを作ってみる、という実践をかねた研修で、システム部門以外のメンバーもたくさんのアプリを生みだしています。
データ活用を日常に。データサイエンスプログラム
同じくMicrosoftのソリューションの一機能であるPower BIの利用方法やデータ活用を教えてくれるプログラムです。「大切なのは知っているけど何から始めればいいかわからない・・・」と初手で躓いてしまいがちなデータ活用。この研修ではデータ専門チームの社員が講師となり、データ活用の考え方や進め方、Power BIの操作方法、活用方法まで初心者にわかりやすく教えてくれます。社内の経営情報共有もBI表示に変わりました!
社内でも口外禁止?!コミュニケーション研修
セブン銀行の中でも変わり種&伝統なのがコミュニケーション研修。コロナ禍以外、ずっと続けている研修です。1泊2日の合宿研修なのですが、年齢、部門、職歴もバラバラの社員がチームを組み、【なにか】をやる研修です。この【なにか】は社内でも完全非公開!ネタバレ禁止の箝口令が敷かれています笑
研修担当に聞いてみた
採用や研修を担っているチームに、育成・研修体制について聞いてみました。
ーセブン銀行の研修プログラムは種類が多いですが、どのぐらいあるんですか?
階層別研修などの必須参加型の研修に加え、自分で手を挙げて受講する希望選択型の研修が240種類ほどあり、興味のある分野を幅広く学べることが特徴です。また私たちはセブン&アイグループの中で、金融インフラという重要な領域を担っていますので、さらなるイノベーションに向けてIT・DXに関する研修を社内全体でより強化しています。
ーすごい数ですね!全て人事部で企画されているのですか?
社会人・セブン銀行社員としての基礎教育やコミュニケーション系の領域は人事部でやっています。前述にあったデータやPower Platform研修はその分野に強い各部での主催ですね。
生成AIやチャットGPTに代表されるように最近の技術革新はスピードが速く、コードが書けなくても活用できる技術が非常に多いですよね。こういった情報は知識として【知っている】だけでなく【いち早く活用できる】ことが会社にとっても、社員個人のキャリアにとっても重要なことだと考えています。
その分野に強い部門が、業務で収集した情報を各部主催プログラムという形で他部門に発信してくれるおかげで、スピード感・コスト・質、どれをとっても非常に有益なプログラムになっていると思います。社員にとっても様々な領域の研修が行われるので、興味がある分野を自分で選択して受講できるのは利便性も高いですし、自分で「これがやりたい」と芯を持っている方は成長速度も段違いなので、こういった「やりたい」をサポートできるよう、全社で育成体制を作っています。
最近の変わりダネ研修
最近、新しく部門主導で実施した研修のご紹介です。
他社に交換留学?!会社を超えたリレーション強化研修【留職】
ベンダーさんとセブン銀行の社員が6週間、双方の職場で働き、お互いの考えや仕事を知ろう、という取組みです。【留職】先は電通総研さん。電通総研さんとセブン銀行は、10年以上前からインターネットバンキングサービスに関するシステム開発を共同で進めてきた、いわば戦友企業です。銀行側・ベンダー側、お互いの視点をより理解し、さらに良いものを生みだすためにともに若手育成をやってみよう、という話からスタートしました。
留職の生の感想を聞いてみた
電通総研さんに「留職」したセブン銀行社員2名にインタビューしました!
ー【留職】の感想を率直に聞かせてください!
関根:電通総研さんは様々な案件でご協力いただいているので、連絡を取らない日はほぼなく、隔週WEBでの定例ミーティングも開催されています。ですが、案件数も多く、定例会は報告がメインなのでやりとりの中で「個人」を意識する事は少なめでした。また私はコロナ禍の入社だったので、WEBミーティングやチャットが多く、「リアル」なやりとりはなかったので、行く前は楽しみな一方、めちゃくちゃ緊張していました笑
眞下:僕は入社1年目なので、日々のミーティングでもわからない言葉や内容が多いのですが、すぐに聞ける環境はすごく勉強になりました。WEBミーティングだと終了とともに、オンライン会議も閉じちゃうじゃないですか。リアルだと会議の後の片付けをしながらちょっと聞けたり、会議での記憶や熱量を持ったまま、プラスアルファで話せる時間っていいな、と改めて思いました。僕たちの顔を見て「ここわからなかった?ちょっと説明加えるね」と言ってもらうこともありました。そんなに不安な顔をしてましたかね・・・?笑 でもこれもリアルならではだなぁ、と思いました。
関根:そうだね、会議ではカメラをオフにしている人も多いし、間(ま)がわかりにくいしね。今回電通総研さん側からセブン銀行の仕事を見て、ミーティング後にどんな会話がベンダーでされているのか、どんな点がわかりづらいか、どんな情報があるといいか、などが非常によくわかりました。こんなに銀行側の事を考えてくださっていたんだな、というのを実感でき、今までよりわかりやすく、深いコミュニケーションが必要だと感じました。
ー改めてリアルの良さを体感されたんですね。今回特に印象的だったことはありますか?
関根:「機能充足よりも目的達成」という言葉が一番印象に残っています。私たちの部門はユーザー部とベンダーさんの架け橋役でもあるのですが、「ユーザー部が何に困っていて、本質的には何をやりたくて、この仕組みができた後にどんな世界を作りたいのか」というゴールの解像度を上げることが重要なんだ、と感じました。その解像度が低いと、結局機能の話に陥ってしまって「これじゃなかった」なんてことも発生しますし、ベンダーさんにも本質を伝えることで、より良いアイデアが出る事もある。ユーザー部、ベンダーさん双方とリレーションを強化することが重要だと体感できました。
眞下:色々な社員の方と交流させてもらって、リレーション強化ができたと思います!トレーナーの方にたくさんご飯も連れて行ってもらいました!案件のご指導をいただく事もあったんですが、その後すぐにごはんに連れて行ってもらって、ごはんの時はにこにこされていて。こういうやりとりがコロナ前は普通だったのかな、とも思いますし、自分としては新鮮に感じて、良い意味でお互い「遠慮の壁」を作らない関係ができたのでは、と思いました。
ー「リアルなコミュニケーション」「リアルな現場感」を感じられたプログラムだったんですね!インタビューありがとうございました!
自分たちで学ぶ場を増やしていき、新たな気づきを持ち帰る、そしてそれを社内で広げていく、そういった学びの循環を作ろうとしているのがセブン銀行の育成体制の特徴でした。今回ご紹介したプログラムの詳細や、ほかのプログラムもいずれご紹介したいと思います!