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創作大賞2023 「魔法の靴」あとがき 幸せになれよ!

さてさて、前回は、酸っぱい葡萄的負け惜しみ成分強めの振り返りを書いてしまいました。
しかし、創作大賞に参加なさった書き手様の「あとがき」を拝読し……心が洗われる思いをいたしました……そして深く反省を……

ダメだったよ、え~ん! じゃ、ないよね。
まず書くべきは、作品への愛だろ、愛!

かわいい「魔法の靴」のキャラたちよ、ふがいない作者でごめんね。

というわけで、順番が逆になってしまいましたが、あとがきです。

全22回を連日連打投稿した「魔法の靴」、全体で13万9千数百字。もちろん、このボリュームを今回書き下ろしたわけではありません。
こちらは以前書いた過去作品の中の、一番のお気に入りでした。ネットで公開するのは初めてです。
これを書いたパソコンがお亡くなりになった後、USBにワードファイルを仕舞いっぱなしでした。自分で読むのが大変だったので、この際、noteに上げてしまえばスマホでぽちぽち読めるじゃん! という狙いもあり、「踊らにゃソンソン!」と、創作大賞2023お仕事小説部門に応募させていただいたのでした。
ま、そんな話はどうでもいいですね……

もともとミステリーとして書いたため、「お仕事小説」?「ミステリー」?と、どっちの要素もありまして、カテゴリーの真ん中に落っこちてしまうような違和感もありつつ……でも、書いた本人が言うのもなんですが、雰囲気が好きなんです。
そこで、文字数制限に合わせて元の原稿から2割弱縮めるとともに、ミステリー要素を薄め、少しお仕事小説っぽく仕立て直しました。

◆靴への心の叫び


うじうじ自分を諦めて前に進むのをしり込みする、面倒くさがりやの香奈恵ちゃんと、コンプレックスのカタマリみたいな小倉少年。この2人は、まあなんというか、ワタクシの分身みたいな……
一方、どこまでもほんわかしている希美&拓也カップルは、憧れの世界を体現してみました的な……希美ちゃんはかわいくて強い子だし、拓也くんは本当にいいやつなんですよ。

そして、誠一くんが作る靴は、私が心の底から欲しいと思っている靴です。
私の足は、サイズが小さく薄っぺらく、パンプスというパンプスはほとんど合いません。香奈恵ちゃんの叫びはそのまま私の叫びでもありました。
合わない靴を履いて歩くつらさときたら。階段を降りるときにカンカンかかとを鳴り響かせてうるさいことったら。靴に対して、私は絶望していました。
だからこそ、足に合う靴があれば、きっと心も体も軽くなって、前に進めるはずなんだ! と、強く思ったのです。
なので、クッカや誠一くんの通う工房にモデルはありません。どこかにいませんかねぇ、誠一くんみたいな魔法使いさん。
靴は、人生のなかでとても大切な存在です。靴に嫌われているからこそ身に沁みます……

◆好きなものを詰め込んだ


作品には、好きなものをいろいろ詰め込みました。おいしいスイーツときれいな食器、オーケストラ、海の風景。
長編なので、書くのはとても大変で数か月かかりました。キャラがいる場所を詳細に想像するのに集中力も要りました。でも、基本的に好きなものに囲まれた世界なので、とても楽しかったです。

◆ありがとうございました!


そして、陰キャのシロートであるワタクシにとって一番うれしかったのが、いただいた「スキ」でした。
作者はいいと思って書いていても、実際、他人が読んだらどうなのか、自分ではさっぱりわかりません。日ごろいろいろな作家様のお作品を拝読していると、たくさんの気づきを得られるのですが、自分の作品となると五里霧中になります。難しいものですね。
「スキ」をいただけると、ああワタクシの想像・妄想をわかってくださる方がいるんだな、と思えて、本当に気持ちが暖かくなります。
この気持ちを経験できただけで、「魔法の靴」をこういうところで公開してよかったなと、しみじみ感じました。

ま、思ったとおり商業レベルのハードルは高かったけれど、やっぱり参加してよかったです。あらためまして、好きだとおっしゃってくださったみなさま、ぽちっと開いてくださったみなさま、主催のnote様にメディアの皆様、ありがとうございました!
そして、魔法の靴のキャラたち、長いこと一緒に遊んでくれてありがとう! みんな幸せになれよ!

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