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そうめんもニュウメンも飽きたって

大人になって気づくのは、親のありがたみと酔っ払いのカッコ悪さだったりする。

子供のころ、うんざりするほど昼ごはんの食卓に並んだそうめん。
溶けた氷の生ぬるさと次第に固まってダマになる麺の様子を思い出しただけで虫唾がはしる。

だけど。
疲れた体と心に鞭打ってそうめんの束をほぐしてくれていたんだよね。めんつゆを変な柄のグラスに注いでいてくれていたんだよね。

今というか、最近。
そうめんも煮麺もホント美味しいって思うし、ちょっと大人のふりして食べてる自分がいる。

そのとき、小学生の夏休みを思い出せるのは結構すごいことなんだろうなって思うよ。

そうめん飽きたとか散々言ってごめん。麦茶薄いとかケチつけてごめん。
謝ってばかりでごめんなさい。

めんつゆを冷蔵庫に切らさないで保つだけで偉い。
昼ごはん、アタシのそばにいてくれただけで愛しい。

夏が来ると思い出す。
お昼だよの声。




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