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私、晴れ女だから大丈夫

頑張れとか大丈夫とか、そんな言葉が嫌いだった。
けれど、大人になった今では細胞レベルでそんな言葉を欲している自分に気がつく。

たぶん、疲れているんだと思う。

涙なんて流すことはできなくなったけれど、誰かに背中をさすってもらいたくなる。

たぶん、まだ大人になりきれていないんだと思う。

そんなことばかり考えているとき。
僕はあなたと出会いました。
あなたは体育座りで僕のベッドにちょこんと乗りましたね。
あなたは「私、晴れ女だからラッキーだったね」とよく言っていたけれど、あなたが動くたびに天気が変わるのならまだしも、東京全域が晴れてるワケだし、それは迷信だよと言える雰囲気を与えなかったと感じてます。

とにかく体も心も強い子だったから。

それに本当にあなたといると晴れの日ばかりだったし、僕自身も元気になれました。
だからすごく感謝しているし、いなくなって今、より一層思います。

まさかあんな大草原で雷に打たれて死んでしまうなんて信じられませんでした。
あなたはその瞬間も笑ってましたよね。

そんな悲劇なのか何なのか分からない結末までを迎えるまでの3カ月の日々を伝えようと思います。

あなたはデリヘル嬢でしたね。店で人気第2位の表示に釣られて指名しました。
でも、写真よりかわいかったのはなぜですか? きっと照れ隠しですよね。

最初の晴れの日に行ったデートは強烈でした。

その話はまた今度。


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