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警報級の恋にならないでほしい
気になったから「素敵」の意味を辞書で調べた。
久しぶりに紙の辞書をめくったら、なんだか楽しくなってよく分からない言葉の意味を見てはにやけている自分がいた。
何していたんだっけ。
自堕落な私は昨日を繰り返すために生きる
目覚めると、昨日だった。
どこかで見たことのある超常現象が起こったのだろうと想像したが、昨日もおとといもそのまた前の日も家で引きこもっていたから、昨日だということはテレビニュースの日付でしか私には証明できない。
「栄都子。食べたかったら食べてもいいし、ダメならダメでいいから。ナス、炒めたの好きだったでしょ? うん、置いておくね」
母が私の部屋の前に1食分の夕ご飯を置く。分かりやすい引きこもりの
もしよければ、魚市場の喫茶店で会いませんか?
そうか、今思えば……。彼女は、初めて会ったときから様子がおかしかったんだ。だから自然とこうなることも明白だったのに。
僕は有楽町の駅前で罪悪感に駆られていた。
1人1分ずつの会話をする回転寿司式の婚活パーティーで彼女とは出会った。
「…………はじめまして。あ、出身は北海道になっていますが、生まれて2日で千葉に行って、3歳までは台湾に親と行っていたので。なんというかその出身地は嘘です。だから嫌い
いつか、またショッピングモールで会えたなら。
どこにでもある、よくある場所。
都会の人はそう言えども、我々は吸い込まれるゾンビのごとくそこへ足繫く通う。
それは、ショッピングモールだ。
ウチのはそこいらとは違う。日本海側最大6000台が駐車できる立体駐車場がウリだ。地元唯一の娯楽で、唯一の憩いの場であることは間違いないが、最も嫌いな場所だったりもする。
「あ、そこ、空いてる」
立体駐車場の3階にタントを停める。
たぶん地方でしかやっていな
3日後の自分を自分で褒めたい
「はじめまして。好きな食べ物はプリンパンです!」
教室が白んでいくのが今も目に浮かぶ。新生活開始8分、自己紹介でアタシの運命は決まった。
高校デビューに失敗し、クラスのカーストを真っ逆さまに落ちたアタシ。
だから、3日後のマラソン大会が憂鬱でしょうがなかった。
秋の朝はほんのり肌寒く心地よいけれど、マラソン大会のことを思うとそんな気分も薄れてしまう。
分からない。あー分からない。
マラソン大