Undertaleを1周しました。

やりこんだら良いように感想が変わってしまいそうなので今の時点でしたためました。全てに翻弄される無様なプレイヤーですね…

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風の旅ビトを教えてくれた親友から勧められたアンダーテイル。
ホクホクしながらスタートした冒頭、私はフラウィにまんまと騙されて、めちゃくちゃにショックを受けました。
それはもう笑い飛ばせないほどに悲しかった。


もう少し若かったら、「おもしれーな!そうきたか!」という反応ができていたかもしれませんが
今の自分には無理でした。シニカルな表現を喜べるほどの体力がない。
このゲームの「誰も殺さないで〜」という触れ込みは、公式とすでにクリアした者たちがニヤニヤしながら表面的についているウソに違いない!
ブラックボックス展のように!
ここから先、優しげな者に手のひらを返されて心が折れるくらいなら、そんなコンセプト無視だ!とヤケになった瞬間でした。



そんなわけで、
チュートリアル的に現れた無抵抗そうなマネキンも、いつ牙を向くか分からないので一応破壊しました。

フラウィを吹っ飛ばしたトリエルは悪の親玉に違いないと思って迷わず殺害、
いちど倒れても、このオバサンはラスボスとして蘇るはずだ。だいたい、下心もなしに他人に母性を振りまいて面倒を見る存在が、この世にいるワケがない。
彼女には終盤まで電話をかけ続けて、復活をたくらんでいないか探りました。
・・・何度かけても出なかったけど。


サンズ、良い奴そうに見えるけど「何か知っている感」を出してくる、苦手なタイプでした。
つかみどころのない優しさで翻弄しつつ、そのうち真理を突き付けてくる策士に違いない、心を許してはダメ!!
弟は無害そうにみえるけれど、その純粋さはいつか脅威に変わるはず。部屋もシュミもかわいいから気は合いそうだけど…滅滅滅!と意気込みました。
(しかしゲームがへたくそすぎて、きづいたら逃していました…残念ながら詳しい記憶がありません。もったいなかった)

気を取り直してアンダインとメタトンは苦戦しつつも当然排除。敵意には敵意を以て、です。
ただ、メタトンの最期のセリフ「きょうの主役はおまえだったぜ」には心が揺さぶられました。
ちょっぴり泣いた。
対ニンゲンの機能がつけられてしまったことを思うと、唯一メタトンだけは恨めませんでした。


一方でさつじんロボットの生みの親アルフィーは、オタクに同情心を抱かせる言動、エゴ満点のドッキリ演出含めて、どーーーーーーーーーーーーーーーーしても許しておけず、
ラボの周りを取り立て屋よろしくほっつきあるきましたが戦闘イベントは起きませんでした。

そんなこんなでニューホーム。

モンスターたちが思い出話を、漏らしていく演出が印象的でした、

地下世界での物語がようやくひとつにつながって、なるほど、と同情し、BGMも相まって自然と涙があふれていました。(私は涙腺がかなり弱いほうで本当にすぐ泣きます。弱みだと思っています。)

それでも、すっかり毒された私は「演出に泣かされている!!思うツボだ!!」と鼻水をたらしながらムキになっていました。

だって主人公には何もない。知らない。自分が何者で、心の内ではどうしたいのかも。

そんな存在に「これがほんとのおはなしです」なんて、あまりにもひどいじゃないか。

追い打ちをかけるように現れるサンズ、さんざん泳がせた挙句明かされるステータスの意味・・・・

それでもダガ―は手放せず、シナモンキーをしこたま買い込んでアズゴアを撃破したとき、私のlevel of violenceは12でした。

こんなかんじでツンツンしながら進めていたアンダーテールですが、

戦闘の演出についてはエモいなぁと常々思っていました、

弾幕は単なる攻撃でなく相手のきもちを映していて、心と対話していることが直感的にわかるようになっていたのが好きでした。

その感情が爆発したのが最後のフラウィ戦。

猛攻にくじけそうになったとき、囚われたニンゲンの魂が邪魔に入って助けてくれるんですよね…

ああ、あそこで拾ったバレエシューズは、ハートのロケットは…彼らのものだったのか、と

ニブすぎる私はここで初めて気づきました。

BGMとグラフィックの緩急にも揺さぶられて、号泣しながらプレイしました。

「いっぱいころした記憶しかないが、なんか戦闘がカッコいい!!!!!」というやっすい涙をボタボタ落としながら…

怒涛の展開のあとのエンディングを見ながら、パピルスも殺せていたらどんなふうになっていたのか、しみじみと考えました。

全員生かしていたとしても、ニンゲンが追われる存在には変わりないかもしれないし。

個々の事情を知るまでもなく、ひたすらに目の前の者をぶった切り続けたフリスクをつくったのは、まぎれもなく冒頭に現れたフラウィなんです。あの花が植え付けたでっかいトラウマのせいなんです。

だからと言ってアイツの事情までも知れというのであれば、それは酷、酷で仕方がない。それこそ博愛主義者のなせる業です。



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