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文明の利器のありがたみ

停電発生

昨日、高野山の約500世帯で数時間にわたる停電が発生しました。15時半ごろ、全ての電気が落ち、停電かー。すぐ復旧するやろーとか言ってたら、数分後に一旦復旧したので、安心したのも束の間、またすぐに停電。厨房ではお客様の夕食の準備中。非常用照明を数年前にLEDに変更していたおかげで1時間は持つのでスタッフのみんなは盛り付けなどの作業を続ける事が出来ました。

30分経過

宿泊のお客様から「いつ復旧しますか?」と質問をいただいたきましたが、その時点で関西電力のホームページに復旧予定の表示がなかったので、なんともお答えできず、「近くなので帰ろうかな」とおっしゃったので、「緊急事態なのでキャンセル料は結構です」とお答えしました。
調べてみると南海高野線は動いているようなので、駅までお送りすることに。
車を駅に向けて走らせると、あたりは真っ暗。しかし千手院の信号から先は停電してない事に気づきました。無事に駅まで送り届け、「夜まで復旧しなかったら、停電してない宿坊に受け入れてもらわないとー」とか考えながら、お寺に戻った。
その頃には路面にうっすらと雪が積もっていました。

1時間経過

雪が降り積もる寒さの中、食事の提供をどうするか?通常は個別にお部屋にお運びするのですが、絶対無理。とりあえず大広間に出すことに。
活躍したのが、ポータブルバッテリーとアルファード。

このようなセッティングに
ポータブルバッテリーはこちら

ポータブルバッテリーにストーブを繋いで暖房を確保。
トヨタのハイブリッドカーはオプションでAC100V 1500Wの電源を取ることが出来る機能があり、(何かあった時良いですよと、オプションの装着をすすめてくれた和歌山トヨペットの富永さんありがとうございました)そちらもフル活用して、もう一台のストーブと投光器で照明も確保できました。
あとはキャンプ用のランタンを各所にセット。

2時間経過

お食事の時間になり、懐中電灯片手に真っ暗になりつつある、お寺の各所をまわり、お客様を大広間にご案内。

約40名のお客様が、写真を撮り合ったり、意外と楽しそうにお食事を召し上がってくれて一安心。

その隙に、交代で暗闇の中、夕食を食べる図。

トヨトミ kr-47a

キャンプ用に購入して、自宅でも使っている昔ながらの電源不要のだるまストーブもこういう時は大活躍。

コールマンのランタン

キャンプ用のガスランタンも大光量です。
もし、夜遅くまで復旧しなかった事を想定して、停電のしていない地域のお寺に電話をすると、ご住職様が「万が一の時はどうぞ、お部屋を使ってくださいね」とありがたいお言葉。
18時過ぎぐらいには、隣のお寺の電気が復旧。
もうすぐ復旧かなと思ったが、関電のホームページをみると、当初19時復旧予定が、20時に延びている。

3時間経過

パソコンも動かないので、どうしようもないなか、雪がドンドン降り積もる。

緊急事態でも車のライトで子供は元気に雪遊び。
お客様も、車にいったり、散歩に行ったり。ストーブの近くで暖をとったり。各々暇を持て余しはじめた様子。もちろん、食洗機も動かないけど、ぼちぼち19時も過ぎたので、食器の回収でも始めよーかと。広間でお膳のお片付け開始。ほぼ食器が片付いた19時30分過ぎ。パッと電気がついた瞬間、外国人のお客様も多いこともあり、各所からイェーと歓声が!

電気の有り難みを実感しました

万が一のお願いをしていた、お寺に電話をして復旧した事を伝えて、無事に事なきを得ました。
キャンプ用品が色々あって本当に良かったです。
備えあれば憂いなし。今後もより長時間の停電に対応出来るよう、設備の強化をはかりたいと思います!
4時間で復旧してくださった関西電力さん。ありがとうございました🙏

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