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これから
僕はどうなるんだろう?
君は何処に向かうのだろう?
明日はどんな色をしてる?
昨日のことを忘れていけるかな?
何故?
どうして?
幾つもの疑問が
子供のように生まれては消えていく
消えた疑問は或る日
また新しく生まれた
哲学者になりたかった君の夢は
未だ果たされぬまま
遠い空に浮かんでる
薄くなった夏の空気
呼吸が苦しくなったのは
僕だけじゃなかった
それがわかったとき
煙草の力を借りなくても
肩の力がスッとぬけた
僕らは全く別の世界で
お互いを想いながら
生きていけるのだろうか?
僕の疑問は尽きることがない
いつもそんな感じになるけれど
頭が可笑しいわけじゃない
ごく普通の
平凡な日常
素朴な疑問
永遠にあるものは
何もないように見えたもの
空気のような
酸素のような
二酸化炭素のような
チッ素のような
細かい塵の塊
顕微鏡で観ないとわからないような
ミクロな世界を
天体望遠鏡で覗いてみると
ピントがズレて
焦点が合わなくて
うまく見えなかったから
僕は針金の眼鏡を外して
鏡の中の横顔を見つめた
『ボク、双眼鏡が欲しい』
僕は僕に独り言を呟いた
誰もいない部屋で
そして、冷めた食パンに
マヨネーズを塗った

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