谷岡シンイチ

昭和50年生まれ。東京在住。無職。 昨年、大阪から引越してきました。 十七歳から二十四…

谷岡シンイチ

昭和50年生まれ。東京在住。無職。 昨年、大阪から引越してきました。 十七歳から二十四歳まで七年間、 ひきこもりの生活を経験しました。 良いとも、悪いとも思っていませんが、 詩作を始めるきっかけになりました。 2002年に一冊の詩集を発表しています。 この度、詩作を再開しました。

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シューゲイザー

【shoegazer】 足元をみつめるひとがいる けれど、視線の先には 何も落ちてはいなかった そこには きれいに磨かれた靴があるだけで 【stargazer】 夜空を見上げるひとがいる 星がたくさん出ている もう雨が降るような気配はない 丸い月もポッカリと顔をだしている 『明日も晴れそうだね』と 彼は彼女に頷いた 【palmgazer】 手のひらを眺める僕がいる 生命線は見本のより だいぶ手前で短く切れていた 運命線はどう? 全然たいしたことないな また占いか・・・・・

    • 東京の詩(うた)

      見ていた心象風景 空は暗く霞んでいる と思ったけど 振り返ると 暗くはなかった 包んでいたのは 闇ではなく朝の光 ヒトリだと思った世界は 優しさと愛情に 満ち溢れていた 僕はボクの存在に 気づいた 翌日から ボクは僕の味方になった 『もう君はヒトリじゃない』 僕の中にいる ボクは泣きやんだ 東京の空は 碧く澄んでいた

      • 東京の詩

        僕が見ていた心象風景 空は暗く霞んでるように あの日、見えたけど 今になって振り返ってみると 空は暗くはなかった 僕を包んでいたのは 闇ではなくて、光 孤独だと ひとりぼっちだと思った世界は やさしさと愛情に 満ち溢れていた 僕はボクの存在に 今、気がついた 翌日から ボクは僕の味方になった もう僕はひとりじゃない 僕のなかにいる ボクは鳴きやんだ きょうも 東京の空は晴れていた

        • とげまる

          キライな気持ちを ノートに書き出すと 尖った口先は元に戻った 誰かさん宛ての悪口が まるで他人事のような顔で 自分とは無関係のように ただそこに置いてある 翌日の朝 僕が声に出して発音すると ちょっと新しくなった心は 嫌な気持ちになるのではなく 昨日は思いつかなかった 昔の横顔を懐かしく思いだした 色々なエピソードがそこにあって 鼻歌のようなメロディが 僕の心の棘先をちょっと丸くした

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        シューゲイザー

          Package

          そのままでも 生き辛くはないけれど そのまま行くと 行き難いから 新しい自分に 生まれ変わったの ぼくの進む先に 目的地に 暗闇がないように あなたの心にも 安らぎと『&』が訪れる 訪れますように 夜はね 暗くなった空に ぼくは 祈りを届けるよ この祈りを そっと優しく包み込んで あなたに届けます ありのままで それがいいと思ったから はじめから

          ヒント

          他人のはなしは 自分にとっての正解に ピッタリ当てはまることは 少ないけれど。 ヒントにはなります。 多くの与えてもらった ヒントの中から 今の自分に一番合った 好きなのを選ぶだけで 楽しく、ラクに 生きていけるように ニンゲンは造られています。 意外と簡単。 シンプルなメカニズム。

          東京

          きょうは 午後から隣町にある皮膚科へ。 良い雰囲気の病院で 待ち時間も短くて済んだ。 担当の先生も優しそうな人だった。 多汗症の薬をもらって帰った。 帰り道にドトールがあったから 久しぶりに寄ってみた。 新発売の 沖縄黒糖黒ごまラテを飲んだ。 帰りのバスの窓から外を眺めてたら 何故だか涙ぐんでしまった。 ようやく自由になれた気がして。 誰にも気兼ねすることなく 行きたい場所にも行ける。 欲しいものだって買える。 続けることも、やめることも。 僕は幸せを感じた。 東京に来て初め

          ヒョウカ

          君がわるい 僕がわるい 君のわるいところは 僕をよく知らないのに 悪口を言うところ 僕のわるいところは そんな君を許せないところ 君はわるくない 僕はわるくない 君のわるくないところは それでも 僕をキライにならないところ 僕のわるくないところは ホントに嫌なことは 朝、目が醒めたら 全部忘れているところ

          Pinto

          これから 僕はどうなるんだろう? 君は何処に向かうのだろう? 明日はどんな色をしてる? 昨日のことを忘れていけるかな? 何故? どうして? 幾つもの疑問が 子供のように生まれては消えていく 消えた疑問は或る日 また新しく生まれた 哲学者になりたかった君の夢は 未だ果たされぬまま 遠い空に浮かんでる 薄くなった夏の空気 呼吸が苦しくなったのは 僕だけじゃなかった それがわかったとき 煙草の力を借りなくても 肩の力がスッとぬけた 僕らは全く別の世界で お互いを想いながら 生きてい

          シューチャク

          物を大切にするひとは 物には執着しない。 そして、 人を大切にするひとも 人には執着しない。 必要がないというのは 素敵なこと。 『今の自分にはコレが必要?』 なら、やっぱり 執着してるから 大切にはできないと思う。 いつだって やめられるし、とめられる。 だから、自由です。

          星野くん

          君がわるい 僕がわるい 君のわるいところは 僕をよく知らないのに 悪口を言うところ 僕のわるいところは そんな君を許せないところ 君はわるくない 僕はわるくない 君のわるくないところは それでも 僕をキライにならないところ 僕のわるくないところは ホントに嫌なことは 朝、目が醒めたら 全部忘れているところ

          タラチネ

          昨夜から迷子になった猫が一匹。残された家族は慌てて同じ道順をグルグルと廻った。猫を探し出したら、居場所が見つかったら、部屋に戻ってきたら、すべての悩み事は消えてなくなるかのように。あくまでも、『かのように』であって、あなた方の問題は解決はしない。一方で猫の方はというと、家族の心配には見向きもしない様子。素知らぬ顔でルーティンのように路地を闊歩する。そもそも、吾輩は孤独でなければ、飯に困っているわけでもない。それはこの物語の始まる前からの前提である。寂しいという感覚は君たちの世

          散文クッキング

          ドアの閉め方にも性格はでちゃう 『コレぐらい良いでしょ?』と 君が言う ピッタリすぎると、逆に変 時間も服のサイズも 『このジュース、 まだちょっと残っているよ』と ぼくは言う

          散文クッキング

          そんなの、別に どうでもいいよ 僕なら大丈夫 君がいるだけで そばにいてくれるだけで 僕は救われている 僕は癒されている 君がいるおかげで 自分のことばかり考えずに 今日一日を生きていけるんだ 明日のことがわからなくても そうゆうのが楽しい ホント、どうなるんだろう?

          Rollbahn

          好きなもの 気に入ったもの きのう、街でみつけたもの 嬉しかったこと 悲しかったこと そうゆうのを伝えたくて 僕は生まれたのかな? 言葉にしないとわからないような 誰も知らない気持ちを 僕は君に伝えたいんだ 『このノートなかなか良いよ』

          Sweat

          自分では どうしようもない ある生理現象を 君は指摘したね 格好いいと思うのか? だったら やっぱり僕は 君とは友達にはなれない はっきりと言う 『君がキライだ』