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15.『専門紙予想』買い目[有力馬パターン化]

『専門紙点検予想』に関して、「[A馬]の点数によるパターン化」、「馬場状態によるパターン化」など見ていただいて、おおよその出目の傾向を理解いただけたかと思います。しかし、これらでは買い目を考えるに際して明確な出目の傾向が掴みづらいというのが現実的なところでしょう。

そこで、「[A馬]の点数」や「馬場状態」以外のファクターで『専門紙点検予想』を使用したレースをパターン化する方法があるか考えてみた。いくつかの候補があった中で、レース傾向がもう少しわかりやすくなることを前提に考えると有力馬の頭数でレースをパターン化するのが良いのではないかとの思いに至った。

では、『有力馬の頭数』でレースをパターン化とは、どのようにすれば良いのか? それには、「有力馬」を明確に定義する必要があり、単純に考えると「有力馬」=「人気のある馬」ということであり、そのレースで「馬券の対象となりうると考えられる馬」と考えて良いだろう。

そこで、わかりやすくするために、具体的な例として2020年ジャパンCで考えてみることにする。このレースの「有力馬」は、「アーモンドアイ」「コントレイル」「デアリングタクト」の3頭であったことは、誰の目にも明らかだが、これを客観的な基準で「有力馬」とするには、どう定義すれば良いだろうか? 2020年のジャパンCの「人気度チェック」欄を見ながら考えてみる。

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『専門紙点検予想』の点数を見ると、「アーモンドアイ」が[A35点]、「コントレイル」が[B30点]、「デアリングタクト」が[C29点]、「カレンブーケドール」が[D10点]、「グローリーヴェイズ」が[E08点]、「キセキ」が[F06点]となる。
レース結果は、1着「アーモンドアイ」、2着「コントレイル」、3着「デアリングタクト」、4着「カレンブーケドール」、5着「グローリーヴェイズ」であった。
[A馬]〜[E馬]が掲示板を独占したが、[A馬]〜[E馬]がすべて「有力馬」としてしまうのもすっきりとしない。4着の「カレンブーケドール」、5着の「グローリーヴェイズ」がこのジャパンCで「有力馬」と言えるのか? 私なりに考えたところ、それまでの戦績の安定性から「カレンブーケドール」は、ギリギリ「有力馬」。「グローリーヴェイズ」は、戦績にムラがあることから「有力馬」というより「穴馬」という印象である。

これを「人気度チェック」欄から客観的に判断する方法を考えると、「◎(本命)」、「○(対抗)」、「▲(単穴)」の印が付いた馬で判断するのが良いのではないかと思いついた。

2020年ジャパンCの「カレンブーケドール」と「グローリーヴェイズ」の違いも「カレンブーケドール」に1つ「▲(単穴)」、「グローリーヴェイズ」には、「◎(本命)」、「○(対抗)」、「▲(単穴)」の印がないというところで判断できる。

●「◎(本命)」、「○(対抗)」、「▲(単穴)」の印が付いた馬が「有力馬」

「◎(本命)」、「○(対抗)」、「▲(単穴)」の印が付いた馬を「有力馬」とすることを決めたが、それだけでレースのパターン化ができたとは言えない。そこで「有力馬」でレースをパターン化するにあたって、レース傾向が如実にでる場合を考えると「有力馬」が少なければ堅く収まるレース、「有力馬」が多ければ荒れるレースと考えることができそうである。

そこで、「◎(本命)」、「○(対抗)」、「▲(単穴)」の印でレースをパターン化すると決めたが、単純に「◎(本命)」、「○(対抗)」、「▲(単穴)」の印が付いている付いていないだけで考えると、[A馬]の点数によるパターン化、馬場状態によるパターン化などとさほど変わらないザックリとしたパターン化にしかならないので、「◎(本命)」の印の付いた馬の数[X]、「◎(本命)」もしくは「○(対抗)」の印の付いた馬の数[Y]、「◎(本命)」「○(対抗)」もしくは「▲(単穴)」の印の付いた馬の数[Z]の3つの数値でレースをパターン化し、[XYZ]のコードを振っていくこととする。

2020年ジャパンCでは、「◎(本命)」が「アーモンドアイ」、「コントレイル」、「デアリングタクト」の3頭で[X]=「3」。
「◎(本命)」もしくは「○(対抗)」の印が付いているのも、「アーモンドアイ」、「コントレイル」、「デアリングタクト」の3頭で[Y]=「3」。
「◎(本命)」「○(対抗)」もしくは「▲(単穴)」の印が付いているのは、「アーモンドアイ」、「コントレイル」、「デアリングタクト」、「カレンブーケドール」の4頭で[Z]=「4」。

従って、2020年ジャパンCは、[XYZ]=「334」となる。

このようにして、2020年の2167レース2188通りの結果をパターン化してみることにする。

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