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気鬱が降ってくる8

他の人はどうなのか訊いたこともないのでわからないが、
私が気鬱になるときは、胸の辺りが重くなる。
それは胸でも胃でもなく脳内の出来事だがなぜか胸辺りが重いと感じる。
元気が入っている袋が空になり、
代わりに灰色の重たい空気が立ち込める、そんな感じがする。

気鬱から少しでも遠ざかるために誰かと話した方が良いと思っている。
でも友達も忙しく、友達の数も少ない、それに、それに、
気鬱の話をしても困ってしまうかもしれない。
なのでただの世間話のできる人たちがいる所へ行ってみたい、
私の事をほとんど知らないような人たちと話せればいい。
まずは出かけて、人と会うことがリハビリになる。

私の気鬱は交通事故の後遺症に因る。
道はまだまだ怯えながら歩くので、これの延長で外出が億劫になる。
行きたいのに気持ちが落ちると自己嫌悪も起きる。
悪循環だ。
そしてなぜか駅(とくにターミナル駅)の人波が恐い、
どしどし迫って来るのがバイクや車が迫ってくる恐さに重ねてしまうようだ。おかしな症状だけど。(この話しは何度か書いている)

事故前には戻れないので気鬱から脱する扉は無いかもしれない。
もう見つけようとは思わなくなっている。
その方が気が楽だ。
ほっとけ、ほっとけ、存在しない扉を探すのは疲れるだけ。

次は「もうひとつの記憶」について書こうと思っている。
これも触れたことがあったかな?
事故の瞬間で止まったままの自分がいる。
あるはずだったその先の未来へ行こうとしている自分がいる。
そんな話。これも気鬱の原因のひとつ・・・




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